13話 100枚UNO1 6/7
「『絶対権限』──全員が接戦になるまで3人VSせいなの三対一に、ルール変更!」
せいなを含めて全員の顔が明るくなる。
「よぅし──スキップ!」
威勢のいい掛け声と共に、あかりは場にスキップカードを出した。バスケのパスを受け取るようにつくよは「はいっ」という声と共に、色違いのスキップカードをその上に重ねる。その色のリバースカードを、あかりは正に持っていた。
順番はこゆきに回る。ここでこゆきはドロー2のカードを出す。つくよが更にその上にドロー2のカードを重ね、せいなは4枚を引くことになった。
「すごい……」
「すごい、すごい、UNOってこうやって遊ぶんだ!」
「すごいですね、何だか何でもできる気がしてきました」
「UNOで世界大会進出とか――」
こたつルームに熱気が立ち込めてきた。その後も的確なパスで、今度は他の3人のカードをせいなと大差ない数まで減らしていく。
大よそ足並みが揃ったところで、「そろそろいいかな」と満場一致の上、こゆきは『絶対権限』が解除した。
これから先は個人の勝負だ。中盤の作業ゲームとは全く違う、白熱した真剣勝負──こたつを中心に集う姿にしては異様なほど、4人はそろって前傾姿勢を取り、この勝負に集中していた。
そしてついに──本日2回目のUNOがコールされた。声の主はせいなだった。しかし、今回は受け止める全員の顔つきがまるで違った。他の3人も、既に次のターンでUNOをコールできる、またはそれに近いところまで枚数を減らしていたのだ。
せいながUNOをコールしたときに、場に出したカードはワイルドドロー4だった。せいなは「青」を指定する。恐らくもう1枚のカードは青色なのだろう。ここで色を変えることができないまま、せいなに再びターンが巡れば、せいなの勝ちだ。
3人が瞬時にして、そのことを悟った。




