表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

91/433

13話 100枚UNO1 5/7

 せいなが慣れない様子で戸惑いつつ、しかしはっきりと高らかに「ウ……ウノ!」と宣言した。


 全員が思わず「えっ」と口から零す。他の3人はまだまだ少なくとも10枚前後のカードを持っていた。あまりにも早すぎるウノだった。


 つくよはさっと場に出されていたカードに目を遣り、原因を悟る。



「そういえばさっきから、結構なドローカードの押し付け合いで白熱してたけど……せいな



 だけ1度も引いてなかったですね」



「確かに、ずっとドロー4で回避してた……っ!」



 あかりもはっと気づいて視線を上げる。せいなは残りの手札が10枚を切った辺りからカードを机の上に並べるのをやめて、他の3人と同様に手に持ってプレイしていた。それにより、他の3人にはせいなの手札が見えなくなり、気付けなかったのだ──彼女が異常な数のドロー4カードを所持していることに。



「ビギナーズラックというか何というか」


「運が良いなあ、せいなは」


「そういうことですね」


 あかりとこゆきが次々に口に出した感想を、つくよが引き取る。UNOは、類似するカードゲームの中でもかなり運の要素が強いゲームだ。引いた手札で勝負の半分が決まると言ってもいい。ルールを知らず、途中までは手札を晒しながら遊んでいたせいなだが、彼女の生まれ持っての幸運は、こういった不利を完全にカバーして余りあるほどに、このゲームにおいての強力な武器になっていた。



「これ、1人が先に上がったら残りの3人はどうなるのかな──?」



 ふと、こゆきが頭に浮かんだ疑問を口に出した。すると、それに呼応するように、天井に再び文字が浮かんだ。4人は一斉にそれを見上げる。



≪第三位までが上がって順位が確定するまで≫




「──ってことか」


「待って待って待って、今せいな1人だけが上がっても、クリアまでは遠い道のりだよ!?」


「せいなには長い時間を1人で待たせてしまうことになりますね」


「自分も、それは寂しい……」



 やっとルールを覚えられたのに、とせいながしょげて肩を落としたところで、「──うん、決めた」とこゆきが呟く。



「『絶対権限』──全員が接戦になるまで3人VSせいなの三対一に、ルール変更!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ