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13話 100枚UNO1 4/7

「勝負かけるっ!」


 威勢のいい掛け声とともにあかりが場に置いたのは赤のドロー2のカードだった。



「えっと……同じ記号のカード、だよね」


 せいなは迷いながら、机の上の緑のドロー2カードを手に取る。ここまではあかりも予想していたことだった(というか見えていた)。


 しかし、つくよも続けてドロー2を出したあたりから、顔色が変わり始める。



「まさか、こゆきも!?」


「そのまさかかな」



 にこにこと笑顔で、こゆきがドロー2のカードを重ねる。スタッキングのルールを追加したのは正解だったようだ、とひっそりとつくよは思う。



「くっ──まだまだっ!」



 追い詰められたあかりは勢いよく反動を付けて、本日初めてとなるワイルドドロー4のカードを場に出した。


積み重なったドローカード数はこれで10枚。更に「同じ記号……同じ記号……」と呟きながら、せいながワイルドドロー4カードをもう1枚重ねて14枚になった。


ここまではあかりも予想していたことだった(というか見えていた)。



「あかり、これは序盤に始めることではないですよ」



 つくよはやや呆れた顔で、手札を1枚場に上げた。これもワイルドドロー4だった。



「えっつくよも!?」


「これだけ数があれば……まだみんな持ってますよ」



 つくよの予想は当たっていて、続くこゆきもワイルドドロー4のカードを出した。


 結果的にあかりが22枚のカードを引き受けることになる。



「ううっ逆戻りだあ……!」


「まだまだ、勝負の行方は見えないよ──」



 机に伏して嘆くあかりを、こゆきが肩を叩いて、励ます。

 彼女の言うことは正しく、このときあかりが手にした22枚の中には、ワイルドカードも複数含まれていた。まだまだ、勝敗を決するターンには遠い。



「そう、まだまだ……まずは、とにかく、カードを10枚くらいには減らさないとですね」



 つくよの冷静な意見に、あかりは気が遠くなる思いでカードをめくった。


 特に大きな変動もなくカードを捨てていた、あかり以外の3人の手札が15枚を切った頃から、ようやくドローカードのスタッキングを利用した駆け引きが狙い通り起こるようになってきた。まだまだあかりの手札は他の3人の2倍近くあったが、あかりはゲームが盛り上がり始めてきたこと、課題の終わりが見えてきたことの2つにほっと胸を撫で下ろした。


 向かいの席に座る、つくよもそれは同じ気持ちだった。


 単純作業が嫌いではないこゆきは案外平気な顔で、終始楽しそうにカードを選んでいた。




 3人の顔色が変わったのは、それから数分が経過した頃だった。


 せいなが慣れない様子で戸惑いつつ、しかしはっきりと高らかに「ウ……ウノ!」と宣言した。


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