13話 100枚UNO1 2/7
「そ、そうですよね。とにかく始めてみましょう」
つくよもそれに同意し、てきぱきと100枚の手札を全員に配り、残りの山札をこたつ机の中央に置いた。
すると、準備が整ったと認識されたのか、天井に新たな文字が浮かび上がった。
「ハウスルールをどちらか一つ選んでね」
「ハウルルール……?」
全員の疑問に呼応するように、こたつから5センチほど空中に浮いたところに、今度はカードのように2つの区画に区切られて、文字が浮かび上がった。
A、スタッキング──ドロー2のカードの上にはドロー2のカードか、ワイルドドロー4のカードを、ワイルドドロー4カードの上にはワイルドドロー4カードを重ねることができる。重ねるカードを出さなかったものが、積み重なった全てのカードの効果を受け、カードを引くことになる。たとえばドロー2カードを出した人の後の人がワイルドドロー4カードを出し、その後に順番が巡ってきた人は、ワイルドドロー4を出さない限り、合計6枚のカードを山札から引く必要がある。
B、役札上がり制限──ワイルドドロー4カードなどのワイルドカード、スキップ、リバースなどのアクションカードを最後のカードにして上がることはできない。これらの役札が最後の札になった場合は、UNOの宣言を忘れた場合と同様、2枚のカードを山札から引く必要がある。
「ハウスルールって?」とこゆきの頭に疑問が浮かぶ。
「公式ルールじゃないってこと……大富豪のローカルルールみたいなものですね」とつくよが答えた。
「えっ、これって両方公式ルールだと思ってたようち」と驚くあかり。
つくよも頷いてそれに賛同する。
「役札で上がれないのが普通だと思っていました」
「それに、ドローカード重ねられないなんて楽しさ半減じゃない!?」
「どちらかを選んで遊べるみたいですね。じゃあAにしますか?」
残りの2人も、頷いて賛同を示す。せいなはルールを知らないようだったが、「楽しい方がいいね……」という考え方のようだった。
「じゃあ、Aを選択、っと!」
あかりがスマートフォンをタップするように空中の文字を押すと、それらは霧散して、
「選択を承認しました」という文字に変わった。
やがてそれも消えて、皆はゲームがついに開始されたのだということを悟る。
ここで大きな問題が発生する。
「100枚って、手に持てないよね──?」




