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13話 100枚UNO1 1/7 君嶋 先生

  ぱさり、とせいなの頭に何かが落ちてきて頭に当たったような感覚があった。



「何、これ……?」



 せいなの頭に弾かれて落下の角度を変えた後、こたつの上に落ちたその1枚の紙片を拾い、あかりは全員の眼前に晒した。



「ユー・エヌ・オー?」



 カードの裏面に印字されたアルファベットは、こゆきには見慣れないものだったが、他の3人にとっては違った。



「ウノか」合点のいった様子であかりは呟く。


「でも、なんで……?」



 それは全員の頭に浮かんでいた疑問だった。同時に、これが次の課題だろうか? という類推(るいすい)も全員の頭の中に浮かぶ。そして「と、いうことはカードに続いて指令が降ってくるのだろうか」と全員が頭上を見上げたその瞬間だった。


 見上げた頭上から降ってきたのは、無数のカードだった。


「わー!」「きゃー!」と4人は思い思いの悲鳴を上げて、頭を両手で覆ったり、こたつの下に身を隠したりして、逃げ惑った。



全ての裏面に、最初せいなの頭の上に落ちてきたものと同じ、「UNO」のロゴが刻まれている。


 カードを吐き出し終わった天井には、文字が浮かんでいた。



≪100枚UNOで遊べ≫



「「「「100枚……UNO?」」」」



 聞き慣れない単語に、全員が困惑した声で指令を読み上げる。


 しかし、指令はその一文でおしまいのようだった。つくよの提案で4人は落ちているカードを数えることにした。すると、彼女の予想した通り、裏面に「UNO」と印字されたカードは1000枚以上あった。つまり、通常箱詰めで販売されているカードデッキの10倍を超える量だ。



「つまり――?」



「山札も手札もこれに従って倍増すると考えるのが相応しいでしょうね……UNOは確か、



 手札7枚で始めるのが慣例ですが、今回は100枚で始めよ、ということなのでしょう」


 つくよがこゆきの疑問を引き取り、答えた。



「100枚!? ひぇー!」



 大袈裟に悲鳴を上げたあかりに、全員の注目が集まる。



「うち、修学旅行の新幹線でUNOしたときに、7枚じゃすぐ終わったちゃったから、12枚とかでやったことあるんだけど、それだけでもうとんでもない時間かかったよ! 目的地着いちゃってお開きになったもん。100枚なんて、日が暮れちゃうよ!」


 全員の顔がさーっと青くなる。更にあかりが追い打ちをかけた。



「それならまだいいけど、1日、いやもっともっと、何年もかかるかも!? うちらおばあちゃんになっちゃうよ!」


「だ、大丈夫。新幹線が速かっただけだよ……きっと」



 ただならない雰囲気に慌てて、せいながみんなを励ます。



「そ、そうですよね。とにかく始めてみましょう」


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