11話 VRゲームな世界1 6/6
ラージドラゴンのテイルアタックがまた行われる。
せいなが二人に回避の指示を出した時、
「あっ……」
せいなは足を滑らせる。
「せいな!!」
「せいなー」
あかりとこゆきは狼狽した声を上げる。VR世界にも関わらず、せいなの背中に冷汗が流れる。
この攻撃を受けたらせいなはゲームオーバーだ。
このドラゴンハントッ!では一人でもリタイアすれば負けとなるゲームである。
もうだめだとせいなが諦めた時、一発の銃弾がラージドラゴンを貫く。
『遅くなりましたみなさん』
「「「つくよ」」」
つくよの銃弾がラージドラゴンにクリーンヒットし、ラージドラゴンを怯ませダメージを与える。
『みなさん、相手のHPはほんのわずかです。一気にたたみかけましょう」
「おぉー」
「うん……」
「任せて!!」
つくよが狙撃ポイントに到着し、三人を鼓舞する。
三人は背中を守ってくれる存在、つくよのおかげでさらに士気を上げる。
「これで終わりだ!!」
最後はあかりがデストロイを振り下ろし、ラージドラゴンのHPがゼロになる。
ラージドラゴンを倒した瞬間、『ミッションコンプリート』のアナウンスが流れる。
『やったー』
つくよが声を出して喜びを表現する。
『みなさんありがとうございます。私の力だけではラージドラゴンを倒すことができませんでした。わたしの場合、一度ラージドラゴンを顕現させるためには、そのポイントに移動しなければいけませんでした。そうすると、狙撃ポイントに向かう途中でやられてしまうのです。でもみなさんのおかげで私はラージドラゴンを倒すことができました。本当にありがとうございます』
「どういたいまして。そっか……スナイパーだとそんなデメリットがあるんだね……」
「確かにそれではラージドラゴンを倒すのは難しいね!!」
「知らなかったー」
つくよがクリアできなかった理由を聞いて驚く三人。
確かにこれではつくよが苦戦するのも無理はないと三人は思った。
その後、ミッションクリアとなったため、四人は現実世界に戻っていく。
「ふぅー! 討伐完了!!」
「無事勝てて良かったね……」
「大勝利ー」
「みなさんありがとうございます。今、とても嬉しいです」
ラージドラゴンを討伐した四人は現実世界に戻った後、勝利と喜びを分かち合った。




