11話 VRゲームな世界1 5/6
「ぎゃるるるるるるるるるるるるるる」
ラージドラゴンもそれに呼応して雄たけびを上げる。
そしてせいなたちとラージドラゴンの戦いが始まった。
ラージドラゴン。
体長20mもある大きなドラゴンだ。体高は3mもあり、口には鋭い牙が並んでいる。色はくすんだ銀色のうろこをしており、特に口としっぽの攻撃が強力である。
「えいや!!」
デストロイを構えながらあかりはラージドラゴンに突っ込み、デストロイを振り下ろす。
ダメージを表す赤いエフェクトが飛んだが、1ドットしか削れていない。
「ゆきも行くよー」
こゆきも黒曜の爪を使いながら連撃で攻撃してくる。
「ぎゃるるるるるる」
ラージドラゴンも黙ってはいない。攻撃してくるあかりとこゆきを、自分の体を回転させながら薙いでくる。
「わぁ!!」
「きゃー」
二人はしっぽに薙ぎ払われて吹き飛ばされる。
「大丈夫……」
せいなは心配そうに二人に駆け寄る。
「大丈夫大丈夫! ここはゲームの中だから」
「そうそうー。次は負けないぞー」
二人ともHPが減ったぐらいのダメージしかなく、元気そうである。
「やっぱりしっぽの攻撃は強烈だね……」
「でもしっぽの攻撃はする時にタメがあるからタイミングさえ間違えなければ問題ない!!」
せいなの不安をあかりは一言で払しょくさせる。
「せいな、こゆき、行くよ! つくよは焦らなくても大丈夫だから!!」
「ゆきの力見せてあげるよー」
「自分たちなら大丈夫……」
『私ももう少しで着きます。ですから持ちこたえてください』
あかりの鼓舞のおかげで三人の士気が上がる。
その後は順調にラージドラゴンのHPが削れていった。
「あかり、こゆき……回避……」
「分かった!」
「了解ー」
しっぽの攻撃、テイルアタックをする瞬間を見極めてせいなが他の二人に指示を出す。
二人ともせいなの指示に素早く従い、テイルアタックを避ける。
「くぅ……噛みつき……」
テイルアタックの後、せいなに向かってラージドラゴンが噛みついてくる。
「今だよあかり、こゆき……」
「任せて!!」
「えーいー」
せいながラージドラゴンの足を止め、あかりとこゆきがその間に攻撃し、HPを削られていく。
「もう少しだよ!!」
「おぉー」
ラージドラゴンのHPも一割を切る。
「でもせいな大丈夫! もうせいなの体力も少ないよ!!」
「うん、大丈夫……」
あかりはせいなのHPが少ないことを心配する。せいなもそれには気づいていたが、大丈夫だと楽観視する。
「またテイルアタックだよ......」
ラージドラゴンのテイルアタックがまた行われる。
せいなが二人に回避の指示を出した時、
「あっ……」




