11話 VRゲームな世界1 1/6 執筆:葵希帆 先生
こたつルームでつくよがヘルメットを付けて布団の上で横になっている。
「つくよはゲームの中か!!」
あかりはVRの中に行っているつくよを見やる。
数分後。
つくよがVRの世界から現実の世界に戻り、ヘルメットを脱ぐ。
その顔は少しだけ疲れていて、悔しそうだった。
「みなさん、私に力を貸してくれませんか?」
つくよが切羽詰まった声で話しかけてきた。
「おぉー、つくよが焦ってる姿は珍しいー」
「どうしたのつくよ……」
「もちろん!! それでどうしたの!!」
三人は珍しく焦っている姿のつくよに驚く。
「それがですね、このVRゲーム、ドラゴンハントッ!の渓谷ステージのラージドラゴンに勝てなくてですね。ぜひ、三人にも協力して討伐してほしいのです」
つくよは自分が焦っている理由を三人に話す。
ドラゴンハントッ!
それは最近発売され、大人気のVRゲームのことである。
従来のゲーム機とは違い、ゲーム機本体がヘルメットになっている。これをバーチャル・リアリティー・ヘルメット。略して、バーリアットと言われている。
カセットは後頭部のところに入れるところがあり、カセットはスイッチのようなタイプである。バーリアットの色はまだ二色しか出ておらず、白と黒のみとなっている。
そしてドラゴンハントッはそのVRゲームの一種で、多種多様のステージに生息しているドラゴンをハントするゲームである。
ソロプレイでも楽しめるし協力プレイも楽しむことができる。
しかし、時々ソロプレイでは難しい難易度のステージも存在する。
そこをソロプレイで攻略すると、ネット民からは『神』と称賛される。
「渓谷ステージのラージドラゴンは確かにソロプレイだときついね……」
「あたしも何十回も負けたけど、最後は気合いで勝ったな!!」
「私もそこでつまずいて挫折していたところー」
せいなはつくよの気持ちに共感し、あかりも懐かしそうに頷いている。
こゆきもその難易度につまづいていたらしい。
「ちなみにつくよの武器ってどういうの使ってるの!!」
「私は対物ライフルを使ってます。接近戦は苦手なので」
「なるほど!! 確かに対物ライフルだと骨が折れるかもしれないね!!」
つくよが使っている武器を聞いたあかりはウンウンと頷いている。
「それじゃーまだ次の世界に行く時間もあるし、みんなでラージドラゴンをハントしに行こう!!」
「はい」
「うん……」
「おぉー」
そして四人はVRゲームの世界へと旅立つ。




