8話 フォースボールな世界1 4/5
影の攻撃で、さっそく白い影にボールが渡った。その直後のことだった。
ものすごい勢いで走り出した。スピードが段違いに違った。うまく守備が薄いところを突かれてしまった。止めることが出来ずに開始30秒ぐらいで点が入った。白い影が入ったことにより試合の流れは一気に変わった。
「え、すごい速い!!」
「何、あの速さ・・・」
「負けずに頑張りましょう」
「とりあえず、ボーナス点は阻止しないとねー」
あかりは白い影をマークしていた。絶対に止めようと思い、じっと見つめた。
しかし白い影はあかりのマークをうまくかわして、ボーナスポイントを決めていた。
これで試合は9ー10で逆転されてしまった。
「まだ一点差です。逆転狙いましょう」
「うん、そうだね!!」
あかり達の攻撃になり、さっそくパスを繋いで走りだす。
白い影は対応も速く、止めに来るのもはやかった。
「このままエンドゾーンまでは厳しいかも……」
「あかり、行けそうー?」
「もう一回、勝負したいなとは思うんだけども!!」
「それなら、ボールを託しますね」
次のプレーで、あかりはボールをもらって走った。黒い影を抜いて、白い影が正面に来た。
あかりは軽くフェイントをかけ右から抜いていった。そして間一髪のところで白い影を抜くことが出来た。
「やった!!」
そして、そのまま走ろうと思った時に、後ろから止められてしまった。
「悔しい、行けたと思ったのにな!!」
「ドンマイです」
「一瞬抜けたね……」
「おしかったねー」
「次はどうしよっか!!」
「あかりのおかげでキック狙えるんじゃない?」
「そうすれば、逆転できそうですね」
「それじゃ、ゆきが蹴るー」
こゆきは宣言通りに、キックを決めて12ー10になり再び逆転した。再び守備に回り、あかりは白い影をマークしている。スピードは速いけど追いつけないわけじゃない。
目の前からボールをもってそれなりの速さで迫ってきた。あかりはその場でクルッと回り、背中から手を伸ばした。
無事に白い影を止めることに成功した。
「よしっ!!」
「お見事です」
「すごい、止めたね……」
「やるじゃないー」
「スピードは互角だからね!!」
その後はギリギリの攻防が続いて、少し押されながらも点は取らせてなかった。
試合の残り時間は20秒を切っていて、このまま攻めきれなくても、守り抜けば勝てる。約5メートルの距離、これを守り切れば勝てる。次を防げば私たちの攻撃になる。しかしあかりはかなり疲れているのか、肩で息をしていた。
「大丈夫ですか?」




