8話 フォースボールな世界1 2/5
「それじゃあ次は走りだね……」
「あかり、ボールを渡すので、私たちを抜いてみてください」
「うん、わかった!!」
あかりはボールをもって走ると、素早い動きであっという間に3人を抜いた。
「さすがあかりねー」
「うん、やっぱり動きが速いよね……」
その後、みんなで何本か走ったところであかりは少し息を切らしていた。
「それじゃあ次はキックの練習をしましょう」
「あのポールの間を通せばいいんだよね? !!」
「意外と難しいよねー」
つくよがボールを地面に立てると、あかりが思い切り蹴った。しかしあと少しのところで外れてしまう。次はあかりがボールをセットした。
「あ、ボールを置くとき縫い目をこっちに向けてー」
こゆきは、見事一発で決めた。
「奇麗に蹴れると結構気持ちいいねー」
「やっぱりこゆきも上手だね……」
今日は様々な練習をして、明日に備えた。
次の日になると、4人は気合十分でフィールドに立っていた。
早速、4人が整列して選手と向かい合う。それぞれ相手の黒い影と握手を交わした。先攻はコイントスの結果あかり達のチームになった。笛の合図とともに試合が始まった。
あかりがボールを持ち、みんなで横一列に並んで走り出した。
「つくよっ!!」
まずはあかりがつくよにパスを回す。続いてつくよ、せいなと順調にパスを回していく。ゴールまで残り15メートルくらいのとこまで近づけた。
「最初の出だしとしてはいい感じですね」
「今の感じで行けば先制点取れそうだね!!」
「頑張ろう……」
そして、2回目の攻撃で再びパス回しをしていく。順調に進めていき、少し危ない場面もあったがせいながボールをもってエンドゾーンへと走りこんだ。
審判の笛が鳴り響いた。スコアボードには5ー0と表示されている。
「タッチイン決めたからボーナスポイント狙えるね!!」
「ここはゆきに任せてー」
こゆきが自信満々に申し出た。そして宣言通りキックを決めてボーナス点もゲットした。
これで6ー0になり、少しだけ余裕が出来た。前半の残りが3分切ったところでこれはすごく嬉しかった。
「次は、守備だね……」
敵の攻撃になり4人で必死にボールを追いかけた。実力は拮抗しており、最初のゴールから試合の変化はなかった。
同じやり方は2度も通じないのか、しっかりとこちらの陣形に対して対応していた。
「リードを何としても広げたいねー」
「私も点を決めたいですね」
「ウチも決めたいな、がんばろうね!!」
「でも、まだゴールまで距離あるよ……?」




