7話 七不思議な世界1 2/8
久々にカール食べたくなったー」 こゆきの言葉に、「ほんとだね」と全員が同意する。
「そうだー!」
と、こゆき。
「絶対権限ー。カール出てきてー」 両手を差し出したこゆきの手には、カールの袋が 1 つ現れた。
「ゆきが好きな『うすあじ』だー」
「うすあじ、美味しいよね!!」
「チーズも、好き......」
「カレーも美味しいですよ」
皆でつまみ合いながら、さっきの曲の話題に戻る。
「ところで。結局あれってなんていう曲名なんでしょうね?」
「なんだろう!?」
「おらが村......?」
「んー?」
気になるね、と皆で話しながら、音楽室を後にした。
「他に学校の七不思議と言えば......」
「保健室とかー?」
「ああー、何かありそう!!」
「行ってみましょうか」
ガラリと扉を開けて保健室へと入っても、紙は落ちてこない。
「見つけないと、いけないんでしたっけ?」
何かヒントないかな、と全員でベッドや薬の入った棚を探る。こゆきが人体模型の前へと立つと、ピラリと紙が落ちてきた。
「あ、見つけたかもー」
紙を拾い上げ、読んでみる。
《走る人体模型》
「走る!?」
驚きに声をあげたあかりと共に、4 人が顔を見合わせる。 その後ろで、ギギ、ギギッ、と人体模型の手が動いていた。
「「「きゃあああ!!」」」
同時に悲鳴をあげて、4 人が駆け出す。 ガラリと扉を開けて廊下に出ても、人体模型は追いかけてきた。
「足、けっこー速くないですか!?」
「上に逃げよう!!」
階段を駆け上がるつくよとあかり。
「きゃッ!!」
それを追いかけるせいなが、踊り場で転んだ。
「せいなー」 最後を走っていたこゆきが、「大丈夫ー?」と助け起こそうとする。
「せいな!!」
先を走っていた 2 人も戻ろうとするが――。
「えっ、うそ!!」
「こっち、ですか?」
なぜだー!? というあかりの疑問は、叫びに変わる。
人体模型は、止まったせいなとこゆきではなく、まっすぐあかりとつくよを追いかけ階 段を上がってきていた。
「マジかー!!」
踵を返し、駆け出すつくよとあかり。
「え......」
「まさかの放置ー?」
顔を見合わせる、せいなとこゆき。
「とにかく、追いかけよう......」




