5話 マインクラフトな世界1 8/9
こゆきがじっと村人の反応をうかがう。
「ハァ」
すると村人の頭の上に、エメラルド、模様が入った石のブロック、何かのブロック……、などと、取引できるものがたくさん出てきた。
「模様入りの石レンガでー」
即座に、こゆきが動じることなく微笑んで言った。
そのとたんこゆきの目の前に、こぶし大の小さな模様入りの石レンガが、四つドロップしてきた。
「わあ!! こんなかんじなんだ!!」
「小さいですね……」
「持ち運ぶのは便利だけどー、使う時は大きくして使うよー」
「……こゆき、このエメラルドたちも……」
せいなが袋の中のエメラルドを全部床にばらし、代わりに模様入りの石レンガの縮小したものを袋に入れていく。
「りょーかーい」
こゆきがのんびりと答えた。
———それから五分間。
こゆきがエメラルドを村人に渡し、「模様入りの石レンガでー」と答え、模様入りの石レンガの縮小したものが村人から出てきて、せいながそれを袋にしまう、という作業を黙々と続けていた。
「最後の一個……」
せいながエメラルドをこゆきに手渡す。
こゆきがそれを受け取り、小さく頷いて見せる。
そして、そのエメラルドを丁寧に村人に渡して、四人は声を合わせて、大きな声で嬉しそうに言った。
「「「「 模様入りの石レンガで! 」」」」
———村人と交換した縮小ブロックの袋を担ぎ、前のパネルがあった場所まで戻るあかりたち。
「まさかエメラルドを自分たちで採掘するなんてね!!」
にこにこと、楽しそうに笑いながら明るい声で叫ぶあかり。
「本当だよー、まさかテレビゲームを体でするなんてねー」
こゆきがのんびりと答える。
「鉱石ブロック、ひとつ壊したら十個出てきてびっくりした……」
つぶやくような小さな声で、誰にともなくせいなが言った。
「せいなの能力があって、本当に助かりました」
その声に対して、つくよがおしとやかに言う。
そしてやがて。
「ついたよ!!」
「これだねー」
「地上で見るとさらにでかい……」
「さあ、このブロックたちをはしっこからおいていきましょう」
四人は分担しながら、袋のブロックをパネルの隣に並べていった。
草の土の上に、まず横に15個ブロックを並べる。
模様入りの石レンガを縮小した小ブロックは、ここに置こうと決めて地面に置くと、本来あるべきサイズに戻り、横のお見本パネルのブロックと同じくらいに大きくなった。
次に、その上に10個、模様入りの石レンガを置き、隣のパネルと同じようにブロックとブロックの間をブロックで埋める。実際に体で作業するのだから大変だ。




