5話 マインクラフトな世界1 7/9
「せいなすごいよー!一回壊しただけで10個は出てるー」
こゆきがぱちぱちと拍手しながら、ドロップしたエメラルドを回収しているせいなに嬉しそうに話しかけた。せいなの幸運の能力はここでも適用されるらしい。
エメラルド10個で少し膨らんだ袋をこゆきに渡し、ふう、と一息ついてせいなは次の鉱石ブロックにツルハシを構える。
「……じゃあ、次いくよ……」
「うんー」
———そして二人は、そのあと三つエメラルドの鉱石ブロックを壊し、エメラルドを40個を無事回収して、満足そうにうなずき合った。
「これで足りるよねー」
こゆきがにこにこと、大量のエメラルドで大きく膨らんだ袋を持つ。
「……たぶん足りるよ……」
せいなも嬉しそうにその袋を覗き込んだ。
そして、二人は顔を見合わせる。
「……じゃあ、そろそろ……」
せいなが小さく言う。
「うんー、あかりたちのところにいこっかー」
こゆきが声を返す。
二人の少女は、まるで日常を楽しむかのような軽い足取りで、二人が掘った洞窟の穴を潜り抜けていった。
———そのころ、村の家の一室にて。
「じゃあ……いきますよ」
緊張したように小さな声で、つくよがあかりを振り返って言う。
それを聞いて、ごくりと、あかりがつばを飲み込む。
つくよが、息をのむ声が聞こえた。
「あ……! あかり、この人……!」
「ぅえっ!? この人、どうしたの!?」
「……見習いの石工さんです……!」
あかりの顔に、笑みが広がっていく。
「……やったああー!!」
嬉しそうにぴょんぴょん跳ねるあかり。
「……ほんとだ!! この家、よく見たらあそこの部屋のはしっこに石切台がある!!」
部屋の隅に石切台を見つけ、嬉しそうにつくよに言うあかり。
「もうすぐこゆきとせいなが来るはずなんですが……」
つくよも嬉しそうにしながら、心配そうに扉の外をきょろきょろする。
「ハァ」
村人は相変わらず、同じ姿勢で首を傾げた。
———するとちょうどその時。
「あっ! せいな、こゆきが来ました!」
「ほんとっ!?」
扉の外で、ばたばたとあわただしい音が部屋まで響く。
「二人とも大丈夫だった!?」
「ちゃんと見つかったよー」
「数は足りますかね?」
「たぶんいける……けど……」
「この人だよ!! 見習いの石工さん!!」
「よしー、この人だねー」
そしてこゆきとせいなは、あかりとつくよが見つけた村人に、エメラルドを一つ、たくさん入った袋から取り出して、そのまま渡した。
「それじゃー、おねがーい」
こゆきがじっと村人の反応をうかがう。
「ハァ」




