5話 マインクラフトな世界1 6/9
———そのころの村のひとつの家にて。
「あ、つくよ~!! この家にも村人いるよ!!」
「もう十軒目ですよ……いるのでしょうか」
そんな会話を交わしながら、村人が3人集っている家に、足を踏み入れたあかりとつくよ。
「大丈夫だって!! もう見つかるはず!!」
「……あ、この人は違うみたいですよ」
一人ずつ、丁寧にチェックしていく。
「うぅ……この人も違う~!!」
「じゃあ、最後の一人見ていきますね」
「う、うん……!!」
二人は、まだチェックしていない最後の村人を、希望に満ち溢れたような顔で見上げた。
「ハァ」
二人に見つめられて、村人はなんだいとでもいうように、首を傾げた。
———そのころの鉱山にて。
がしゃんどんがちゃん
鉱山では、こゆきとせいなが洞窟を掘り進めていく作業音だけが、壮絶なほど大きく美しいこの鉱山を埋め尽くしていた。
実はあの時、こゆきとせいなが掘り出したところの山。
あそこは偶然にも洞窟の部分で、二人が何ブロックか崩すと、そこにはもう大きな洞窟が待っていたのだ。
「にしても本当にきれいだねー、この鉱山ー……」
「ほかの鉱石もたくさん埋まっていて綺麗なのに……何故かエメラルドだけがない……」
感嘆するこゆきに、口をとがらせて小さくぼやくせいな。
そうなのだ。
エメラルドはほかの鉱石よりも、はるかに見つけにくいのだ。
いくらせいなの運が良くても、一発で見つけるのは少し難しかった。
———のだが、しばらく掘ったところで。
「あ……っこゆき、そこに……」
「……えっ!?あー、ほんとだー!」
洞窟の壁に埋まりこんでいる、エメラルドの鉱石を見つけた。
「よーしっ!じゃあ、はやく発掘しよー」
こゆきも努力が報われて嬉しいのか、いつもより若干テンションが高かった。
「……あかりとつくよはどうしてるのかな……」
せいなは小さくつぶやきながら、紫の怪しいオーラをまとうツルハシを、大きく振り上げた。
「必要な模様入り石レンガは150-、ひとつのエメラルドで石レンガ4だからー」
「……38個いる……」
「それでも石レンガはー、二つだけ余っちゃうねー」
じっと掘っているせいなの横で、こゆきがのんびりという。
するとその時、せいなの掘っていたブロックが壊れて、コロンコロンと、エメラルドがたくさんドロップした。
そしてそれと一緒に、先ほどまでは何もなかった壁に、《持ち運びなどご自由にお使いください》と書かれた看板。そしてその下には、大きな布の袋がぶら下がっていた。
「はー……ん?袋が……?」
袋を手に取り、首を傾げながら怪訝そうに看板を見つめるせいな。
「せいなすごいよー!一回壊しただけで10個は出てるー」




