5話 マインクラフトな世界1 3/9
「あかり……そんなに……?」
せいなのいうこともきかず、あかりは特大の家を建てようとしていた。
「へへ、だいじょーぶだいじょーぶ!! うちならできるって!!」
「めっちゃでかいじゃんー」
「あかり、欲張りすぎですよ」
材料をとって戻ってきたこゆきたちにも咎められる。
たて20ます、横30ます。
まだ一段目、 空中から設計しただけだが、その大きさは目を見張るほどのものだった。
「そういうの途中でくじけちゃうやつじゃんー」
「くじけないよ!! ちゃんとするもん!!」
結局、あかりを除いた三人もあかりの横に並んで家を建てることにした。
———しばらく経って。
せいなは小さな木小屋、つくよはやや小柄だけど赤い屋根のついた、お洒落な小屋を作り上げた。。
こゆきはまだ製作途中だが、中堅サイズの少し凝った小屋にするらしい。忍耐作業が得意なこゆきならすぐに出来上がるだろう。
そしてあかりはというと。
「ああーー!! こゆき、せいな、つくよ、どうしよー!!」
三人に叫びかけていた。
「できるかぎりこの世界を楽しもうと、ゆっくりでやってるんだけど……終わんないよ!!」
「だからいったでしょー」
「あーあ……」
「あらあら」
そう言いながら困ったように見る三人の前には、まだ半分ほども出来上がっていない大きな敷地の中途半端な家があった。
「屋敷みたいだねー」
「できる限り頑張りたかったけど、絶対無敵!! 発動!!」
あかりの声が木々に響き渡った。
次の瞬間、あかりが猛スピードで動きだした。
———五分後。
「できたよー!!」
壮大な屋敷が木々の間に立っていた。
「ほんと、何回見てもすごいよね……」
「スピードが速すぎて目で追えませんでした……」
どやあと胸を張るあかりの横で、素直に感嘆するつくよとせいな。
「もうー」
「家かっこいいからもういいや!!」
あかりとこゆきが騒ぐ一方で、クリエイティブモードのため空中に浮かんだまま、せいなとつくよが小声で相談し合っていた。
「まあ、これで一応……課題達成だよね……」
「そうですね。そろそろ次の課題あ来るはずなんですが……」
そんな時に、宙に高く浮かび上がった二人の目は、少し遠いところで日光を反射してぴかりと光る案内板を見つけた。
「あら、あれは何でしょう……?」
「わかんない……」
不思議そうに首を傾げる二人に気が付き、あかりとこゆきもそちらを見やる。
「なあにー?? なにかあったの!!」
「なんもみえないよー」
つくよとせいながふわーっと飛んでいき、あかりとこゆきもその後を追う。
「あれは、パネル……ですか?」
「何か書いてる……」
近づくにつれて、だんだん銀色のパネルに書かれている文字が見えるようになる。




