4話 無人島な世界1 2/7
「誰と戦えばいいのかな?」
あかりがそう思っていたら影が出てきた。試合開始前に握手をした。
まずはあかりがやることになり、旗に背を向けて寝転んだ。HEADDOWNの掛け声が聞こえた。この掛け声で両者は顎を地面につける。
次に笛の音が聞こえてきてスタートした。あかりは影さんとそれなりに互角に旗の近くまで走っていたが、影さんが早めにダイビングキャッチをして、惜しくも負けてしまった。
「うぅ、砂浜って走るの難しい!!」
「それじゃ次はゆきの番ですねー」
「こゆき、頑張ってね!!」
続いてこゆきがスタート位置に着くと、掛け声が聞こえてきた。笛が鳴るまでのわずかな時間に緊張が走る。
笛の音とともにスタートした。しかし影さんに勝つことが出来なかった。
「なんか悔しいねー」
「ダイビングキャッチ上手くすれば勝てそうだよね!!」
「頑張って、あかりー」
あかりが再び砂浜にうつ伏せで寝転んだ。そして掛け声が聞こえて笛の音が響いた。
あかりは走りながら影さんの様子を伺っていた。そして一瞬、影さんが身を屈めてダイブする体制に入った。
それを見てあかりも同じ体制をとった。両者がほぼ同時に旗をキャッチした。しかし課題はクリアとならなかった。
「確か、旗を同時に取った時って、下を掴んでたほうが勝ちよねー」
「そうなんだ、悔しいけど、次やれば勝てるかも!!」
「絶対無敵を使えば余裕じゃないかなー」
そんなことを呟きながらこゆきは位置に着いた。笛の音と共にスタートするが、やっぱり勝てなかった。
「≪絶対無敵≫発動!! これで行ける気がする!!」
先ほどと同じように寝ころび、スタートした。影さんを差し置いて、距離を離していく
あかりはダイビングすることなく余裕で旗を掴んだ。これは文句なしの勝利だ。
影さんと握手を交わした直後、影さんが消えて毛布が出現した。
「これは景品かなー」
「この毛布あったかい!!これで寝るとき寒くないね!!」
そしてしばらくして日は暮れてきた。あかりとこゆきは毛布にくるまっていた。
「今日は歩いて疲れたねー」
「うん、でも楽しかったね!!」
「明日もこんな感じかなー」
「どうなんだろう、とりあえず寝ようか!!」
「一週間楽しみだねー」
「うん、おやすみっ!!」
「おやすみー」
そのまま眠りに落ちて、二人が目を覚ますのは次の日の朝のことだった。
今日は昨日と違い、朝起きるとミッションが表示されていた。
≪森の中を一万歩歩く≫




