3話 体育館な世界1 3/3
ここでつくよはせいなとこゆきがいないことに気づく。
「あっ、ホントだ!!」
あかりも驚いた声を上げる。
「とりあえず探しましょう」
「うん!!」
つくよとあかりは2人がどこにいるのか心配になり探し始める。
「こゆき……起きて……」
「むにゃむにゃ。ここきもちー」
こゆきは高跳び用のマットの上で寝ており。せいなは起こそうと奮闘していた。
「せいな、こゆき。ここにいたんですね」
「それにしてもこゆきの寝顔、気持ちよさそう!!」
せいなは安堵のため息を吐き出し、あかりはこゆきの寝顔を見て癒されている。
「このマットでは高さが全然足りませんね」
「でもすごく気持ちが良いよ!!」
つくよは高跳び用マットの厚さを確認し、あかりは高跳び用マットにダイブする。
「確かに気持ち良い……」
せいなも高跳び用マットに体をうずめている。
「3人とも。これではゴールまで高さが足りません。高跳び用マットは高いところから落ちても衝撃を吸収するものであり、踏み台としては不十分です。……高いところから落ちても衝撃を吸収する……これです。みなさん起きてください」
つくよが3人の顔と高跳び用マットを見てなにかをひらめく。
「ふにゃー」
こゆきはタイミングよく目を覚ます。
4人はつくよの指示通りマットをバスケットゴールの下まで運ぶ。
「これじゃー全然高さは足りないよ!!」
あかりが当たり前のことを言う。
「いいからこちらに来てください」
つくよはあかりの言葉を一蹴し、4人をあるところに連れていく。
「私たちは下から上にジャンプしてダンクシュートをすることばかり考えていました。でもここにはそれができる道具がありません。なぜならその方法ではクリアできないからです」
「「「???」」」
「だから発想を逆転させるのです。下から上がダメなら上から下に落ちるのです」
つくよはそう言ってバスケットゴールの真上に連れていく。
ここは体育館のギャラリー。
バスケットゴールがここに設置されている。
「ただし怪我をしては誰も幸せにはなれません。だから高跳び用のマットを下に敷いたのです。こうすれば怪我をするリスクはほとんどありません。それにあかりの運動神経ならここから飛び降りてダンクシュートぐらいできるはずです」
「なるほど! それならできるかも!!」
「発想の逆転……」
「おぉー凄いはっそー」
「さぁーあかり。決めてきてください」
「了解!! うちに任せとけ」
つくよはあかりにバスケットボールを渡し、あかりは自信満々に受け取る。
あかりはギャラリーから身を投げ、見事上からダンクシュートを決める。
もちろん、下の高跳び用のマットを敷いているので怪我もしていない。
「やったー!!」
下であかりはガッツポーズを行う。
その後、3人は下に降りてあかりと喜びを分かち合った。
ブザー音が鳴り響く。
その後4人はこたつルームに転送されたのであった。




