3話 体育館な世界1 1/3 執筆:葵希帆 先生
ポーンという音とともにいつものように課題が始まった。
「わっ、またか!!」
あかりは口を開けて驚く。
「これはまた課題が始まるのでしょう」
つくよがあごに人差し指を付けながら思案する。
「そうらしいね……」
せいなはあたりをキョロキョロする。
「ここは体育館だねー」
こゆきは平常通りマイペースだ。
今回、四人は体育館に飛ばされた。
広さはバスケコート二面分。二階にはギャラリーがある普通の体育館だった。
≪ダンクシュートを決める。ただし、絶対無敵は不可、しかし体育館にある道具を使っても可≫
「えっ! 今回うち絶対無敵なしなの!!」
「確かにそれを使ったらすぐに終わっちゃいますからね」
「バスケットボールが入ったかごがある……」
「わーい、ボールー」
あかりは絶対無敵が使用不可ということに驚き、つくよは想定通りというような表情を浮かべている。
せいなはかごに入っているバスケットボールを認識し、こゆきは一人ではしゃいでいる。
「よっしゃー!さっそく決めてやるぜ」
あかりはバスケットボールを持つと、ダンクシュートを決めようと、ジャンプをする。
しかし、距離が足らずに全然届かない。
「さすがのあかりでも絶対無敵なしでは届きませんね」
つくよはあかりを見ながら解決策を考える。
「道具を使っても良いって言ってたから道具を探した方が良いんじゃないかな……」
「そうですね。まずは使える道具を探しましょう」
せいなの提案につきよが頷く。
「シュート」
「シュートじゃだめですよ、こゆき」
シュートを始めるこゆきをたしなめるつくよ。
「さすがに届かないな!!」
あかりも自力では無理だと悟り、一度バスケットボールをかごの中にしまう。
「こゆきも一緒に探しますよ」
「うーんー」
一人気ままにシュートを打っているこゆきにつくよが声をかけ、道具探しを始める。
4人別々に探したほうが効率が良いというつくよの提案で4人別々に探し始める。
「跳び箱じゃん! これ使えそうじゃない!!」
「確かにこれで高さは補えますね。でも5段しかないのですか」
「少し低いかも……」
「試しにやってみる!!」
あかりが見つけたのは5段の跳び箱だった。
つくよとせいなは高さが足りないということを危惧するものの、一回やってみることにした。




