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2話 ファンタジーな世界1 5/6


「せいな、いませんね」


「結構バラバラに飛ばされちゃったのかな~」



 城下町を抜けた二人は、岩場の多い少し荒れた地に出た。



「お~!! 荒野だね!!」


「荒れたって言っても物理的に荒れてますけどね……」


「うまい! 座布団一枚!! ってなぞかけじゃないんだから!!」


 岩や小石とともに、システム上の不備であろう、砂嵐やノイズ、0と1の文字列なんて荒れ方もちらほら見受けられた。



「間に合わなかったのかな?」



 二人は顔を見合わせ、くすくすと笑った。


 しばらく歩くと、ピョコッ、ピョコッと地面にある小さな穴から細長い生き物が次々顔を出した。このモンスターたちも、あかりたちに敵意はないようだ。



「わっ! かわいい~!!」


「モンスターさん、せいながどこにいるか知りませんか?」


「えっつくよ、そんなことモンスターに聞いてもわかるわけ……」



 すると、その生き物たちは少し考えたそぶりを見せてから、一斉に土へ引っ込んだ。



「わっ、引っ込んだ!!」


「あれ、だめでしたかね」



 しばらくして、手前の一匹がぴょこりと顔を出し、にっこり笑った。



「あ。案内してくれそうですね」


「ほんとに!?」


 ある一定の方向へ案内するかのように、手前の穴から順番に奥の方へ、顔をのぞかせてくれるモンスター。


 二人は、これで無事にたどりつけそうだ、と顔を見合わせてうなずいた。








 こゆきは、さらに森の奥へと進んでいた。少し歩くと、開けた場所が見えたので、興味をそそられそちらに向かう。


 そこは色とりどりの花で敷き詰められた、綺麗な花畑だった。



「わあー、かわいいー」



 せいなたちへのお土産にしようと、いくつか摘んで花束にする。



「絶対権限発動ー。花束をくくるリボンが欲しいー」



 ふわりとリボンが一つ、空中から落ちてくる。



「あれ。ごめんごめーん、あと三つくれないかなー」



 慌てたようにもう二つ、三つと降ってくる。ちゃんと赤、黒、青と色もそろっていた。



「ありがとー」



 小ぶりな花束を四つ手に持ち、さらに奥に進んでいると、うしろから、ばさり、大きな羽の音がした。振り返ると、そこにはドラゴンのようなモンスターの姿。つるりとした青色で、しっぽの先がとがった、強そうな生き物。



「わー。モンスターさん」



 先ほどからの出来事から、現れるモンスターへの驚きもあまりないこゆき。


 ゆっくり近づいて、こんにちは、とあいさつにぺこりお辞儀をすると、あちらも小さく吠えて長い首を下ろし、お辞儀を返してくれた。


 横腹のあたりを触らせてもらうと、ひんやり冷たかった。



「モンスターさん、寒くないのー?」


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