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2話 ファンタジーな世界1 4/6


 せいなが魚たちに案内されて岸から上がるとそこは、キラキラ輝くランプが等間隔で付けられた、とても暗い、どこまでも続きそうな洞窟の中だった。

水から上がると自動的に探検隊のような服装に変わる。せいなはあたりをぐるりと見渡した。


 ごつごつした岩肌にちらほらカラフルな鉱石が飛び出ているのがうかがえる。この中には高い宝石もあったりするのかな……なんて考えながら、とりあえず洞穴が進む道の方へ歩みを進める。



 すると、ぴょこ、ぴょこ、となにか生き物の影が視界の端をよぎった。



「ん……?」



 そこのはうさぎのような耳をした、もぐらのような小さな生き物がいた。


 かわいい……なんて思っていたら、急にそのもぐらうさぎが跳ねながら奥へ進んだ。



「あっ。……ついてきてって、ことなのかな……」



 少し進んだ先で立ち止まり、こちらを見るもぐらうさぎ。

 

 とりあえずついて行ってみることにした。



 ぴちょん、ぴちょんとしずくの落ちる音と、もぐらうさぎとせいなの足音だけがあたりに響く。

大声をあげたらどこまでも響き渡ってしまいそうだと思ったが、内気なせいなにはそんなことを実行する勇気はなかった。



 ながい、ながい洞窟の中をせいなと一匹は歩いていく。三人とはぐれ、見知らぬ土地に一人でも、不思議と寂しさはなかった。



「君のおかげかな‥‥…」



 時々立ち止まり、こちらを振り向きながら前方を歩くモンスターを見つめる。




 すると、突然一瞬ピカーー!! と昼間のような明るさにあたりが照らされる。




「……!?」




 一瞬の出来事。いったい何が……とせいながびくついいていると、空中に文字が現れる。



《輝度の設定ミス。気にしないで》



「ば、爆発でもしたのかと思った……」



 気抜けしてガクッと肩を落とすせいなに、前方のもぐらうさぎが笑った気がした。








 あかりとつくよが辿り着いたのは、城下町のような場所。たくさんの影たちでにぎわい、きらびやかな露店が並んでいる。


 あかりも例にももれず、影たちに混ざりきょろきょろと商品を眺め、あちらへこちらへうろうろしながら出店を楽しんでいた。



「あっ! このブローチかわいいね!!」


「あかり、私たちお金持ってないんですから、ほら行きますよ」



 とは言いつつも、ちらちら商品を見ては少し表情をほころばせるつくよのことを、あかりはお見通しだった。



「ふっふ~!!」


「も、もう。笑わないでください。行きますよ!」



 しばらく城下町は続いた。結構な人込みだが、しょせん影のみで構成された賑わいなので、せいながいればすぐ見つけられる。



「せいな、いませんね」


「結構バラバラに飛ばされちゃったのかな~」

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