表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/433

2話 ファンタジーな世界1 2/6


 ぶくぶく……こぽこぽ……なんだか泡の音がするような、そんなゆらゆらした場所で、せいなは眠っていた。

 ここは、どこ……?ゆっくり目を開けると、そこはなんと水の中。



「……!!」



 驚いてはっと息を吸い込み、気付く。あれ、自分……息ができてる……?


 ふと自分の姿をぺたぺた触って確かめてみると、宇宙服のような、まあるいヘルメットをかぶっていた。


 これをつけているから、息ができるのだろうか。とりあえず納得して、辺りを見わたす。



 黄色やピンク、銀色など、綺麗な魚がたくさん泳ぐ。一つの群れが、せいなの周りをくるくると、人懐っこく回った。



 ……なんだか一匹、異常なまでにその場をくるくる、くるくるものすごいスピードで回っている魚がいるが。


 周りの魚も少し引いているようである。



「…………」



 おそらくシステム上のバグであろう、と、少し可哀想になったせいなは、そっとその魚に触れて回転を止めてあげた。



「お魚さん……どっちが岸か、教えてくれる……?」



 魚たちは、いいよ!と言うかのように回ることをゆぅくりとやめ、そのままどこかを目指すように方向転換し、泳いだ。


 にしても、綺麗な場所……海なのかな……。


 せいなも後に続いた。


 光源はどこにもないはずなのに、周りが見渡せる程度の明るさのあるその場所は、透き通る青がきれいな、深海を思わせる場所だった。


 魚のほかに、サンゴや海草など、いろいろな海の生き物がそこにはいた。


 岸には辿り着きたいけど、もう少しここにぷかぷかたゆたっていたいな……。


 そんな不思議な気分に浮かされたまま、せいなは魚を追いかけた。











「……森?」


 そこは自然豊かで、木漏れ日からさす光が暖かい、そしてちょっぴりファンタジーな森だった。


 鳥の鳴き声が耳に優しく、ああ、双眼鏡やカメラがあればもっと楽しいのに!と悔しさを覚えた。あかりの服装は冒険者というよりは探検隊のようなもので、きっとどちらの小道具も似合うであろうことがうかがえた。



「わぁ!! キレーな木の実!! 美味しそう……食べられるのかな?」



 などとキョロキョロ辺りを捜索していると。



「……ん?なんか、音……」



 ドドドドドド



「え? 近付いて……うわぁ!? なにあれ!? 犬!?」



 犬のような、ちょっとブタのような、現実世界でいうと馬くらいの大きさの生き物が、こちらめがけて猛突進してくる。



「ちょっまっ、あの、た、助けて~~!?」



 全力疾走でモンスターから逃げるあかりであった。









 このあたりは空気がおいしいねー、たまには緑に囲まれるというのもいいですね、などと話しているこゆきとつくよのもとに、ドドドドドドという地鳴りのような音が聞こえてくる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ