0話 部活な世界1 15/20
こゆきがそう言うと、こゆきの隣にスノーモービルが一瞬の内に出現した。
「ごめん! スノーモービルじゃなくてこうー自転車にスキーついてるようなやつー」
「スノーモービルって意外と大きいんですね」
「さすがに反則だよー…………ねー?」
「出現したってことは使ってOKなのでは?」
そんなやり取りをしていると、こゆきの言ったスキーと自転車が合体したような乗り物が出現した。その名もスノースクート。
「そーこれこれ、名前は知らなかったー」
「なんか面白そうな乗り物ですね」
「これならブレーキもあるし、怖くないかも」
そう言うとこゆきはスノースクートについているストラップを足につけ、さっそく滑り始めた。
「おーおもしろーい」
つくよ何かを感じたかのように動いた。
「こゆき大丈夫?」
「だいじょぶーこれなら!」
こゆきはスノースクートの先を真っ直ぐ下に向けた
「いけーー」
動くベルトコンベーアー部分に侵入。勢いがついていて、なおかつ直滑降で減速を最小にした滑りのおかげで、するするとスクートは下り続けた。
そして、こゆきを乗せたスノースクートはベルトコンベーアー部分を抜けた。
「やたー……」
異変はすぐに現れた。
「あれーブレーキはー?」
こゆきはきょろきょろスクートを見るが、レバーらしきものも、減速システムのようなものも見当たらなかった。その間にもどんどんスピードは上がっていく。
「やばーい」
こゆきは慌ててるような、そんなんでもないような声を発した。
「私も確認すべきでした」
その時、つくよがこゆきのすぐそばに現れた。
スノーモービルに乗ったつくよはこゆきの首根っこをつかみ上げ、そのままスノーモービルの後部座席にポンと置いた。
こゆきの足につながったままのスクートは、スノーモービルを追うように着いてきたが、やがて転倒した。
つくよの操るスノーモービルもゆっくりスピードを落とす。
「つくよありがとう、ごめんなさい、今度からはよーく確認してから物に乗ります」
「そうしましょう。私も気をつけます」
スノーモービルがやがて停止する。
「……あれ……何の課題……?」
せいなが坂の下にいた。せいなはスノーモービルに乗った2人、こゆきの足につながったスクート、グワングワン動く雪の坂を見て、不思議そうに言った。
「あーせいなー、ちょっときいてよー」
せいなを探しに行ったあかりより先に、せいなが合流してつくよ、せいな、こゆきの3人なった。15個目の課題をクリア。




