16話 川下りな世界1 2/3
4人のちょっとした息抜きは終わり、みんなで相談しながらイカダを作り始めた。
「このベニヤ板ってさ、そのまま浮くのかな!!? 」
「浮きますけど上に乗ると沈みますよ」
「なんか浮くやつ欲しいよね……? 」
「このポリタンクなんてどうー」
「いいと思いますよ」
ふと、あかりが閃いたように手を叩いた。
「あ、ポリタンクだけ繋げばよくない!!? 」
「確かに、沈むことはなさそうだね……」
「やってみよー」
「船ってさ木よりもプラスチックみたいな素材だもんね!!」
「そう考えると船っぽいよねー」
「ひもで結ぶだけだから簡単な作業だね……」
「しっかりと結んで、よしっー」
そして縦長にポリタンクを6つほど結んだ。
わずか数分で作業は終わった。
「後はこれを川に浮かべて乗るだけだね!!」
「誰が乗りましょうか? 」
「ゆき乗りたいなー」
「それじゃあ決まりだね……」
「川へと運ぼうか!!」
4人で川へと浮かべた。
「わぁ浮いたよ!!」
「これは行けそうですね」
「こゆき、早く乗ってよ……」
「念のためこれ着るー」
こゆきはライフジャケットを着ると、川に浮いているポリタンクの船に乗った。
「おぉ乗れたね!!」
「乗り心地はどうでしょうか? 」
「なんかすごい浮いてるー」
「そろそろ手を放すよ……」
「待って、あんまり安定してないー」
こゆきはうまくバランスを取り、3人は手を放した。
こゆきを乗せた船は川の流れに沿って進んでゆく。
「こ、これ、バランスとりにくいー」
「こゆき頑張って!!」
「大丈夫かなぁ……」
こゆきが乗った船は少し進むと転覆してしまった。幸いにもまだ川は深くなく、足が付いた。
こゆきはポリタンクを引っ張りながら陸まで歩いてきた。
「これ浮きすぎるよー」
「失敗かぁ!!」
「残念だね……」
「バランスが難しいー」
「次はどういうの作りましょう? 」
「やっぱり木とか切ってちゃんと作る……? 」
「そっちのがいいかも!!」
「このポリタンクの上に木の板があれば安定すると思います」
「ゆきが軽すぎたから、浮きすぎな気もするー」
「それじゃあポリタンク減らす!!? 」
「いえ、みんなで乗れば重くなると思います」
「そうだね、じゃあみんなで乗ろう……」
「はい、私も乗りたいですし」
「それじゃあ大きい板を取り付けようか!!」
みんなの意見がまとまったところで、先ほどのポリタンクの上に木の板を付ける作業に移った。




