15話 怪盗な世界1 4/11
問題はこの予告状をどこに置くかだった。
「一番かっこいいのは、オーシャン・ブラッドが入ってるガラスケースかなんかに貼り付けるだけど」
「警備員がいるから、それはやめておいたほうがよさそう……」
「見つかりますものね」
「じゃあこの建物の入口はー? 最後に鍵かけたりするだろうしー」
こゆきの言葉に三人は賛成した。
「警備が厳重になるだろうから、きっとここも使えなくなると思います。食料はどうしましょう?」
「そういえばさっき、こういうのを見つけたよ……」
せいなはキッチンのほうから段ボールを持ってきた。段ボールには字が書かれていた。
「えっとー、『四人の食料』って書かれてるー」
開けてみると、そこにはインスタント麺やお菓子が入っていた。
「よかった、用意されていたようですね」
「横にはカセットコンロとやかんもあったよ……」
四人は段ボールやカセットコンロをポーチと一緒に一階に持って下りる。幸いにも入口は扉を押すタイプのものだった。四人とも建物に出てから、扉を少し開けた状態で予告状を貼り付けた。
「どこに行こう?」
「それほど離れていないほうがいいよね!」
「じゃあ、あそこはどうだろー?」
こゆきが指さしたのは博物館の隣にある、四階建ての雑居ビルだった。
「博物館より高さがあるから屋上から侵入することもできると思うー」
「じゃあそうしよう!」
四人は雑居ビルに移動した。中には誰もおらず、鍵もかかっていなかった。雑居ビルの二階にもカフェがあり、そこを新しい拠点にすることにした。
新しい拠点に着くと、四人は一つのテーブルを囲み作戦会議を開始した。
「まずはあの博物館に入る方法ですが、屋上から侵入したほうがいいんでしょうけど」
「鍵かかってるんじゃない……?」
「そう、その鍵をどうにかしなくちゃいけないんです」
「案外かかってないかもよ?」
あかりは呑気に言った。別の可能性をつくよが出した。
「けれど当日にはかけられるかもしれません」
四人は最初の段階で頭を抱えた。
「ええーい、こうなったら屋上見に行こう!」
あかりがそう言うと、全員で今いるビルの屋上に向かった。




