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15話 怪盗な世界1 1/11  執筆:翼翔太 先生


 足元から硬い感触が伝わる。四人が今回やってきたのは、床と壁が大理石でできた建物だった。



「どこだろう? ここ」



 あかりは思わず疑問を口に出した。答えたのはつくよだった。



「雰囲気から察するに、美術館か博物館ではないでしょうか」



 四人は周りを見回した。右側には部屋が一つあり、正面には売店らしきところ、左手側には階段がある。


 そのとき、ポーンと音がした。いつもの、ゲーム始まりの合図だ。



「今回はどんな課題なんだろうね……」


「できれば体をあんまり動かさない課題がいいなー」



 せいなとこゆきが言った。空中に文字が浮かび出す。




『オーシャン・ブラッドを盗み出せ』




「オーシャン・ブラッドってなに?」



 四人が顔を合わせると空中にオーシャン・ブラッドの説明が浮き上がった。



『オーシャン・ブラッド

 ルビーとサファイアが混ざった奇跡の宝石。マーブル状に赤と青が混ざっていて、それぞれの部分はルビー、もしくはサファイアとなっている。この世に二つとない宝石である』



「この世に二つとない宝石……」


「すっごくきれいなんだろうねー」


「宝石を盗み出すだなんて、まるで怪盗のようですね」


「わあ、めちゃくちゃ楽しそうっ!」



 あかりは乗り気だった。



「盗み出すんなら拠点があったほうがいいんじゃなーい?」



 こゆきが言うのももっともだった。四人はどこか安全なところがないか探すことにした。


 一階には売店のほか、ロッカールーム、二階への階段、展示室がある。展示室には日本絵画が飾られているようだったが、黒い影が数人部屋の中を巡回していた。



「警備員ってことかな……?」


「見つからないにこしたことはなさそうです」



 四人は階段で二階へ向かった。大きな展示室が一つあり、階段の近くには『喫茶ガリレオ』という名のカフェがあった。カフェの入口には食品サンプルが入ったガラス棚が置かれている。扉の鍵はかかっておらず、容易く中に入ることができた。



「だれもいないですね」


「営業してないのかな……?」



四人は黒い影に警戒しながらそれぞれ店内を見回った。客どころか従業員の陰一つ見つからない。



「ここなら拠点にいいんじゃないかなー?」



 こゆきの提案もあり、このカフェを拠点にすることにした。みんなでカフェになにがあるか探った。



「このようなものを見つけました」



 戻ってきたつくよは人数分のポーチをテーブルに置いた。腰につけるタイプのものだ。



「なんか入ってるのかな?」



 あかりはポーチを一つ手にとり、チャックを開けた。中身をすべて出す。小手、丸い玉が五個、靴のソール、ナイフ、ワイヤーで出来た縄、おもちゃの銃、ゴーグル。



「なんでしょうか?」


「見た目でわかるものもあるけど、わからないものもあるねー」


「あ、ちょっと待って。まだ何か入ってる!」



 そう言ってあかりが最後にとり出したのは、一枚の紙だった。

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