1/26
【表紙:桜色】
僕らの知らぬ遠い場所。そこに島があるそうだ。三つの国が腰据える、楕円を描く広い島。領土はおおよそ三等分。上に位置する砂熱海、下方右には陵都が栄え、下方左に水嵐季。顔立ち肌色言葉文字、同じであれどもいがみ合い、闘争休戦繰り返し、今は砂陵に戦あり。衰弱一途の水嵐季、砂陵の贄に選り抜かれ、島内なおも鎮まらぬ。軍馬いななき人倒れ、刀剣交わり血に錆びて、銃砲吠えて宣言す。『大義名分我らにあり。不従の者よ、これに伏せ』
僕らの知らぬ遠い場所。そこに島があるそうだ。三つの国が腰据える、楕円を描く広い島。領土はおおよそ三等分。上に位置する砂熱海、下方右には陵都が栄え、下方左に水嵐季。顔立ち肌色言葉文字、同じであれどもいがみ合い、闘争休戦繰り返し、今は砂陵に戦あり。衰弱一途の水嵐季、砂陵の贄に選り抜かれ、島内なおも鎮まらぬ。軍馬いななき人倒れ、刀剣交わり血に錆びて、銃砲吠えて宣言す。『大義名分我らにあり。不従の者よ、これに伏せ』