46.ステータス
数カ月が経過し、俺は9歳になった。
あの不穏な予言からもうすぐ1年が経とうとしている。
つまり、予言のリミットはあと1年。
現時点でのステータス。
俺の数カ月の修行の成果だ。
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レオン・テルジア(9)
職業:テルジア公爵の長男
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『ステータス』
Lv: 15
Hp:110
Mp: 76
『スキル』
・短剣 Lv3
・剣術 Lv2
・火魔法 Lv3
・水魔法 Lv2
・風魔法 Lv2
・土魔法 Lv2
・狙撃 Lv3
・鑑定 Lv5
・身体強化Lv3
・暗殺 Lv2
・隠密
・暗視
・言語能力(自国語)
・言語能力(ベネット語)
・言語能力(ダグロク語)
・算術 Lv5
・礼儀 Lv4
・貴公子Lv3
『ユニークスキル』
・繰り越し
『エクストラスキル』
・ポイント倍増(10)
『所持ポイント』
119925P
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ボン爺の特訓で森で実践的に狩りをしていた成果が、レベルとポイントに表れているだろ?
MAXが10だから上がりにくいのかもしれないが、スキルレベルは相変わらず厳しい。
新しく取れたスキル『短剣』『狙撃』『暗殺』は、ポイントじゃなくて自力で取ったスキルだ!
ちなみに『暗殺』なんて物騒なスキルを手に入れたけど、まだ人は殺してないからな。
『鑑定』がレベル5になった事で、ステータス画面にも変化が起きた。
各スキル名称の部分がアクティブになり、スキルの詳細を見る事がやっと出来るようになったんだよ。
長かった。
本当に長かったんだが、まだ微妙なところもある。
レベル有りのマニュアルスキルは調べるとこんな感じで表示される様になった。
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『Lv 1』:子供の遊び
『Lv 2』:少しは成長した?
『Lv 3』:大人の標準
『Lv 4』:いやー、生活が楽になったよ
『Lv 5』:一般魔術師の平均
『Lv 6』:宮廷○○士の平均
『Lv 7』:宮廷○○士の上位
『Lv 8』:天才!
『Lv 9』:人としてこれが限界!?
『Lv10』:〜そして伝説へ〜
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なんかさ、ふざけてるだろ?
ちなみにLv6とLv7の宮廷○○士の○○には、
魔法スキルなら魔導士、武器スキルなら兵士となる。
『鑑定』を『鑑定』するとこんな感じだった。
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『Lv1』 :本人の知る限りの名称、対象:物
『Lv2』 :本人の知る限りの名称、対象:人
『Lv3』 :少しだけ教えてあげる
『Lv4』 :・・もう少しだけだからね
『Lv5』 :ゲスの極み〜そんなに見ないで〜
『Lv6』 :あなた物知りですよねー(棒)
『Lv7』 :インテリ気取り野郎
『Lv8』 :博識
『Lv9』 :人は貴方を仙人と呼ぶかも知れない
『Lv10』:万物を識る者
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やっぱりさ、ふざけてるだろ?
Lv5〜Lv7に至っては悪意すら感じられるよな。
だけどさ、とうとう対象物に対してステータスが見られるようになったんだ!
かなりいけてる。
おかげでロイ爺以外のステータスを鑑定する事が出来た。
ロイ爺だけは『鑑定』しても文字化けして見えないんだ。
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ボルガン・エームズ(64)
職業:レオン・テルジアの護衛
好きな物:酒、レオン
嫌いな物:なし
『ステータス』
Lv: 63
HP:537
MP:332
『スキル』
『短剣』: Lv7
『剣術』: Lv3
『弓術』: Lv5
『斧術』: Lv2
『火魔法』: Lv5
『水魔物』: Lv6
『風魔法』: Lv7
『土魔法』: Lv5
『混合魔法』:Lv5
『罠師』: Lv4
『狙撃』: Lv5
『身体強化』:Lv5
『隠密』
『暗視』
『言語能力(アネリング大陸全域)』
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ディアーナ・ハルク(エリル・ノア・トゥール)(17)
職業:剣士
好きな物:剣、肉、果物
嫌いな物:魔族
『ステータス』
Lv: 22
HP:191
MP: 71
『スキル』
『剣術』: Lv7
『短剣』: Lv5
『火魔法』: Lv3
『水魔法』: Lv2
『風魔法』: Lv2
『土魔法』: Lv2
『身体強化』:Lv5
『俊足』: Lv4
『隠密』
『言語能力(トゥール語)』
『言語能力(アネリング大陸中域)』
『エクストラスキル』
『剣術強化』
『覇王の器』
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メイ(5)
職業:レオンの友達
好きな物:虫、野菜、お菓子、レオン、ボン、ディアーナ、メアリ
嫌いな物:肉
『ステータス』
Lv: 7
HP:27
MP:15
『スキル』
『体術』: Lv2
『双剣』: Lv2
『身体強化』:Lv4
『言語能力(ダグロク語)』
『言語能力(ナリューシュ語)』
『ユニークスキル』
『可愛いは正義』
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ボン爺強いな。
ステータスが渋い。
元冒険者って言ってたもんな。
ディアーナは、なんだ、偽名か?
トゥールって、ディアーナの剣にもあったな。
確か西の大陸にトゥールって国があった気がする。剣の国だ。
なるほどな。ディアーナはトゥール国出身だったんだ。
つーか、エクストラスキルが2個もある。
スゲェ・・・
トゥール国の奴らはみんなエキストラスキルを持ってるのかな。。。
とりあえず偽名の件は見なかった事にしよう。
メイの可愛さはスキルにも裏付けられているのか。
モルグ族は身体能力が高いんだな。
うむ、メイも成長してるな。
『鑑定Lv5』はなかなかいいな。
俺の知りたかった事がやっと見れるようになった。
ボン爺とメイの好きなもののなかに入っているのも地味に嬉しい。
ちなみに少し困っていた、オートスキル。
オートスキルは俺本人のレベルに依存するらしい。
レベルが上がるにつれて『隠密』の能力が向上したせいで、屋敷内での俺の存在感が薄れていたのだ。
ロイ爺はともかくボン爺やディアーナはそんな事ないのに。
それが疑問だったんだ。
『隠密』を調べると、”ON” ・ ”OFF” 機能があったんだ。
切替方法は、『念じるのです』だと。
なんだそりゃ。
まあおかげで、俺まで屋敷内でロイ爺化しなくて済んだ。
ロイ爺は、絶対に故意でやってるに違いない。
『暗視』はそのままでいいや。
さて、『鑑定Lv5』でボン爺、ディアーナのステータスも見れたし
俺の指標も考えやすくなっできたぞ。
強いボン爺が焦る1年後に備えてステータス強化をしよう。
ポイントも貯まったしな。
当初の俺の理想は魔法剣士だった。
渋く剣を背負い、剣に魔法を纏わせ敵を倒す
胸にアツイ物を秘めた勇者的なイメージだった。
だけど剣の稽古は実践をしていないからかあまり上達をしている実感がないんだよ。
メイとの模擬戦は避けゲーと化したため、
ディアーナが相手してくれるようになったが、
まだディアーナの攻撃を受け堪えるのだけで精一杯だ。
魔法はかなり上達している。
基本レベルの上がりに伴うMPの上がりが大きいんだ。
MPが増えた事でかなり長時間練習出来るようになったからな。
スキルレベルの上りは遅いけど、それでも出来る事が多い。
魔法は工夫だってボン爺が言っていたけど、まさにその通り。
だけど、ボン爺とロイ爺の修行によって俺はかなり暗殺特化型になりつつある。
ロイ爺の修行は言わずもがなだけど
森での狩りも正面から堂々と戦うスタイルじゃなくて
『鑑定』使って敵を奇襲しまくってたからな。
どうせなら、伸びている能力に合うスキルを取るべきだろう。