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18.今後の予定


数日経って、俺は久しぶりに自室で考え込んでいた。


剣の稽古は相変わらずまだ構えの姿勢が出来ていないらしい。


「まだまだ、安定するまでは駄目ね。

 やっぱり子供だから腕の力が弱いのかしら、、いやそんなことないわね。

 私はあなたの年のときにはもう余裕も余裕に出来てたもの!」


悔しいが、そう言われてしまうとその通りだ。

木刀はボン爺特製の棒よりはるかに重い。

疲れてくると腕が吊りそうになる。そうすると腕も震えるし腰も痛くなってくる。


俺は、朝メシ、昼メシ、夜メシの前と後そして寝る前に腕立てを100回自分に課した。

まだ腕立て100回だって休み休みやってる様なレベルだ。

頑張らないとな。


ボン爺は、蛇を食べたら蛇は卒業って事で今度は大きめのネズミになった。

ネズミも充分気持ち悪い。

蛇よりうろちょろするし、ナイフを立てた時に出る血しぶきがひどいんだ。

まさか、これも食わないよな……という一抹いちまつの不安を抱えている。


それと、あのロープでのジャンプの練習もまだまだだ。

まだ数日だからって言い訳にして良いのか分からないけど、隣の木まで半分もいかない。

せっかくだから、ターザンみたいに木の上に登ってから飛んでみた。

だけど案外速度が速くて、ロープにしがみついてしまいそのまま元の木に思い切り背中をぶつけてしまった。

でもこの方法なら助走をつけて飛ぶよりは結構いけるんだ。


ミラ先生は相変わらずいつも綺麗だ。

あのショックの後、俺は考えに考えてこの結論に至った。

ミラ先生の娘だ、と。

ちょっと待ってほしい。俺はロリコンではない。

良く考えて欲しいのだが、レオンは5歳だ。

俺のこの数日のリサーチによると、ミラ先生の娘は2歳。

つまり俺と3歳差だ。

3歳差といえば、厨房の料理人クリスとドーラの年の差と同じだ。

つまり、恋愛対象に何の支障もない年齢だ、と。

ミラ先生の娘なら絶対に美人になる。

ミラ先生が育ててるんだ、絶対に真面目で美人な女性になるに違いない。

この結論に至ってからは、俺の勉強もスムーズに進んでいる。

ま、未だにドキドキするけどな。


マナー教師のハンナは相変わらずウザい。

むしろウザさが日に日にましていやがる。

ハンナはおばさんだし、ミラ先生やディアーナみたいに尊敬したり好きにはなれないかな。

そもそもマナーとか、こんな田舎屋敷で引きこもりの俺には必要ないんだよ。


さてと、


俺はベッドに寝ころびながら「ログ」を唱えた。


 ************************

 レオン・テルジア(5)


 職業:テルジア公爵の長男

 ------------

 『ステータス』 

 Lv: 3/ 3

 Hp:13/13

 Mp: 6/ 6


 『スキル』

 ・火魔法Lv1

 ・水魔法Lv1

 ・風魔法Lv1

 ・土魔法Lv1

 ・鑑定 Lv3

 ・隠密

 ・暗視

 ・言語能力(自国語)

 ・言語能力(ベネット語)

 ・算術Lv5

 ・礼儀Lv3

『ユニークスキル』

 ・繰り越し

『エクストラスキル』

 ・ポイント倍増(10)


『所持ポイント』

 26527P

************************


 実はボン爺の用意してくれた蛇やネズミを殺していただけでレベルが上がっている。

 ゲームみたいに最初はレベルが上がりやすいのかもしれないけど、

 ボン爺の特訓はいわばレベル上げ接待のようだ。とても有り難い。

 ちなみにネズミを殺した時の獲得ポイントはなんと30ポイント

 『ポイント倍増(10)』の恩恵なしじゃたったの3ポイント

 獲物を蛇に戻して欲しいと切実に思う。


 そしてやたら厳しい『剣術Lv1』。

 まだ取れない。未だ取れない。

 確かにまだ木刀持ってるだけだけどさ。


 『算術』や『礼儀』のレベルは結構すぐ上がるみたいだ。

 ま、いらないスキルだけど『算術』だけは上がると嬉しいんだ。

 だって、ミラ先生と俺の結晶だから、愛の。


 『鑑定』もなかなか厳しめ。

 しょっ中鑑定してるんだけど、まだまだ足りないのか。

 つまらない。


 カスみたいな魔法の練習も一応毎日やっている。

 俺のレベルが上がっているからMPが増えたのは嬉しい事だ。

 どうやら、各魔法のLv1は消費MPが2らしくてさ、一回に3発魔法を打てる。

 MPの回復を待てば、大体一日に2回から3回、つまり6から9発魔法を打てる。

 このMPの回復は頻繁にステータスを確認しないといけないんだけど、

 メシを沢山食べるとそれなりに早く回復できるという感じらしい。

 だから俺は頻繁に厨房に出向きおやつを貰うようにしてる。育ち盛りだしな。


 さて、それで俺は今後どういう方向にスキルを伸ばしていったら良いんだろうか。


 最近のポイント消費が激しくて貯金が一方的に減るだけだ。


 カタログをパラパラめくる。

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『身体強化Lv1』         300

『身体強化Lv2』        1000

『身体強化Lv3』        2000

『身体強化Lv4』        4000

『身体強化Lv5』        8000

『身体強化Lv6』       16000

『身体強化Lv7』       32000

『身体強化Lv8』       64000

『身体強化Lv9』      128000

『身体強化Lv10(MAX)』256000

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 そろそろ欲しいよなー。このスキル。

 最近、毎日の様に体を酷使しているからとても気になる。

 今のうちに取っておいてレベル上げしといた方が良いかもな。


 だけどこのスキルはレベルが上がりやすいのかそうじゃないのか……

  こいつもまた人を悩ませる『スキル』だぜ。


 うーーーむ。

 顎に手を当てて熟考。


 ……まぁ、分からないけど『鑑定』と同じでLv3からいってみるか!

 2000ポイントはイタイけど、まだイタくないぎりぎりのポイントだ。


 これで疲れ知らずになればめちゃくちゃ鍛えられるぜ!

 ひゃっほう!


 俺は『身体強化Lv3』を取得し、そのあとすぐに眠りについた。

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