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沢木先生お題シリーズ

キーホルダー(二百文字お題小説)

作者: りったん

沢木先生のお題に基づくお話です。「キーホルダー」をお借りしました。

 キーホルダー。


 未練タラタラであいつの部屋の鍵を付けたまま。


 別れて一ヶ月が過ぎたのに。


 あいつも「返せ」と言わないから、私も「返す」と言わない。


 アパートに帰り、ドアの鍵を開けるたびにあいつの部屋の鍵が目に入る。


 返せと言われないんだから、どこかに捨てればいい。


 そう思う私と捨てられない私のせめぎ合い。


 バカみたい。


 帰宅するとドアの前にあいつが立っていた。


「迎えに来てやったぞ」


 憎らしい言い方なのに涙が零れた。

お読みいただき、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] そうなんですか。 と、どこかで聞いたようなセリフを言いたくなります。可愛いわね。彼女。
2011/12/28 22:28 退会済み
管理
[一言] 一度好きになってしまうと、なかなか忘れられないものです(ボクの場合は)。例え、何かの理由で別れなければならなかったとしても。 捨てててしまうと、後で後悔するんですよ。 “想い出”などときれい…
[一言] 返すために会うのもしゃくなんでしょうね。 いかにも意地っ張りな彼女。 彼も恩着せがましい言い方で、本音で言えない感じで、似たもの同士に思えました。 ラストがすごくいいですよね。 お疲れさまで…
2011/12/26 22:24 退会済み
管理
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