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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

 闇 

作者: 恢兎



午前2時。


親が寝静まり、テレビも

芸人が、面白くない下ネタ等を話す時間帯。


あたしは、スタンドライトの微かな灯りだけを頼りに、

机の引出しを開け、其処から〝其れ〟を取り出す。


あたしは、〝其れ〟の感触に僅かな興奮を覚える。


だが、まだ其の行為に浸るわけにはいかない。


あたしは、違う段の引出しを開け、

コップと透明なビニル袋を取り出す。

そして其れ等を机の上に置く。



――ヒタ、



準備が出来た途端、聞こえた足音。

ああああ、彼奴が今夜も―。

早く、早く早く早く早く。


あたしは、ティッシュを二枚重ねて机に置き、

其の上に先ほど取り出したコップを置く。



――つぅ。



コップの上に手首を置き、

あたしは一思いに其れ(カミソリ)で――手首を切る。

ぱくり、と割れた其処(キズグチ)から、

滲む血。それはだんだん、溢れ、あたしの心を侵す。

ぽた、ぽた。溢れる血は、あたしの心と、

薄く赤がこびり付いたコップと生きている実感を

全て1度で満たしてくれる。


いつの間にか、足音は消えていた。

彼奴は、あたしにこの神聖な行為を

早く、早くしろとせがみ、走り回る。

全く、迷惑だ。


その小さなコップ一杯分溜まれば、

傷口を心臓より高く上げ、我流の止血方法で止血する。

あたしの手首や、腕や、足は、もうボロボロなのだ。



――汚い、



違う。これは、あたしの生きている証なのだ。


コップの紅色を、3分の1、呑む。

―今回は、鉄分が足りないかな。

そんな事を考えつつ、残りの紅を、

ビニル袋に移し変える。

其処に、今日の日付と時間を書いた付箋を貼れば―


引出しの、一番下へ仕舞おう。



―紅赤紅赤紅赤紅赤紅赤。






















この行為は、

あたしの、存在を照明する、神聖なる儀式。







どうでしたか?

今までの作品全てを消して、

改めて投稿で御座います。


自傷の話しになっていますが、

表現の仕方はどうでしたでしょうか?


ネタバレになっちゃいますが、

足音というのは、女の子が

見ている幻覚です。



グダグダで申し訳ありません。

よければ、感想等お待ちしております。


2011.2.12 恢兎



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