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ep3.初夜

なんか誤字あったら教えてください。お願いしますなんでもはしませんし続きは無いです。


 とある辺境の村、仮面の男が料金表に書かれたお金を受付に渡して言った。


「宿泊一名」

「3号室です。階段を上がって向かって右側3番目のお部屋です」


 鍵を受け取って、仮面の男は案内された部屋に入ると扉を閉めてホウと息をつく。

 扉にもたれかかって仮面を外すと、クリスの顔がそこにあった。

 特に変化は無く、吸血鬼化の兆候も無い。ただの人間だ。


(噛まれた点については本部で診てもらったところ異常なし。半吸囓鬼(ダンピール)の少女については、<銀の弾丸>の本部に預けたが、窓口で調べて貰った限りでは彼女の情報は無かったらしい。ただ、それにしては証言などの情報に食い違いもあるとも。誰か、というよりは上層部が隠蔽したということだろう)


 荷物を置いてベッドに座り、彼は独りごちた。

 <銀の弾丸>は彼が所属する宗教機関である。末端は吸血鬼などを専門にした怪物退治を生業とすることで知られて、彼もそこに属している。

 活動が分かりやすいので基金が潤いやすく、団体の中央都市は他に比べて先進的で、科学技術などもその分進歩している。

 内部機関では一部、秘密道具などの開発・運用も行っているため、<銀の弾丸>でもその辺りは有効に活用している。彼の仮面もその一つで、他者からの記憶に残りづらくなる基本装備だ。


(上層部の考えは分からないが、彼女が今回の目標だったことに間違いは無いだろう)


 腑に落ちない点はさておき、休暇が取れた彼は手持ち無沙汰だった。


「温泉行くか」


 ベッドに腰を上げる。考えたところで、関わったら面倒毎に巻き込まれる、それは御免だ。彼の直観がそう告げていた。

 湖の古城での事は片付いた。そう彼は結論付けた。


(久々の休暇だ。貸し切りにして仮面脱ごう)


 少し多めの金と荷物を持って彼は温泉に向かった。


□(説明用の幕間とか無い)

◇(続き)


 宿の部屋に戻ったクリスは通信端末に新規メッセージがある事に気付く。


 メッセージ欄に並んだ中、新しく要確認の項目が付けられたタイトルは、


 『捕獲した半吸血鬼の件、本部に招集』


 クリスは端末の電源をオフにし、休暇を続行する事を決めた。


「バックレて寝よ」


 ベッドに飛び込み仮面を外して布団を被る。

 そして彼は寝た。がっつり寝た。

 日が沈んでから、彼は何やら違和感を感じて目を覚ました。重みを感じる、容易に動ける程度で困ることは無い。彼は、身体を起こしながら眼をこすり、ゆっくりとその寝ぼけ眼を開いた。

 赤い瞳と白い髪、背丈の低さに対して華奢過ぎる胴体の女の子、ミリアの姿が彼の眼には映った。


「あ、起きた。お腹空いたから、早く、して」

「どなたか存じませんが、嫁は取っておりませんので。申し訳ございませんが、夢の中とはいえお帰り頂けないでしょうか?」


 もう一度、布団を被りながら早口でまくしたてるクリス。それに対し、戸惑いながらも返事をするミリア。


「んっと?おかえりダーリン?」

「頂きたい、ってそういういみじゃねえよ」


 思わず起き上がって素でツッコミをいれてしまう。どうも夢では通せないらしい。

 ミリアは気にせず話を進める。


「一応、貴方の同意を得る事になってるの」

「飯の話?そこに金あるから下で何か食ってくれば?」

「そうじゃなくて」

「血の提供か」


 まあ、分からない話ではない。

 半吸血鬼(ダンピール)は、血を吸わないだけでも理性を蝕まれ、完全に吸血衝動に身を任せると発狂して人を襲うだけの怪物に成り下がるという。

 しかし、その問題は教団では解決しているはずのものだ。


「私、血が吸えないの」

「……どういうことだ」

「分からない。困っていたら、あの城で血を貰えて、飲む事で誤魔化せるようになった」

「それなら……」

「貴方だけ。私が直接血を吸えたのは」


 詳細はまだ不明であっても、クリスにもおおよその予想はついた。

 つまり教団の意向は、半吸血鬼(ダンピール)を見張るついでにその輸血をしろ、ということだ。

 半吸血鬼(ダンピール)は常人と異なり吸血鬼を殺せる特性があるため、貴重な戦力となる。

 充分な食糧供給を担保した上で、それが不穏分子となるようであれば始末する。


(うちの長官辺りならそう言いそうだよな。上の実情がどうかは知らないが)


 電源を切った端末を確認しに行きたいところだが、自分の上に乗っかっている少女の話を聞いてからでも良いかもしれない。


「さっき、記憶にある限りって言ってたな。湖上に行くまでには何をしてたんだ」

「分からない。気付いたら人里に居て、色んなところを歩いてまわって、それだけで」


 記憶も目的も無く、ただ彷徨っていた。


(彼女の話が全て本当なら、それは孤独であっただろう。半吸血鬼(ダンピール)の事を知る人は少ない。知っていても、場合によっては迫害を受ける場合もある)


 情報自体が隠蔽されている可能性がある。本部でのやり取りが頭に浮かぶ。目撃情報の記録を消す必要があったのなら可能性はある。


「吸って良い?」

「断る」

「餓死しちゃう」

「そも、俺と同行する必要ないだろ。飲めれば良いんだから」

「私をその気にさせて、あんなに激しくした……」

「誤解を招く。というかお互い様だろ」


 吸血衝動に目覚めているのであれば、既に狂気に落ちているはずだ。しかし、ミリアは

その例に当て嵌まる様子ではない。

 個人的には面倒事に関わりたくない。その精神がクリスを頷かせなかった。


「交渉決裂、ならプランBに移行する」


 ミリアは布団の中に入り、ゴソゴソと入る場所を探る。ミリアがクリスの身体を弄り始めた時点で、クリスは彼女の頭を引っ掴んで文句を言った。


「飲めば良いって言った」

「同意してない」

「クリスは大人の男だから、大きくして飲めればちゃんと同意してくれるって」

「誰がこの子に情操教育をしたのか興味あるな。教えてくれたら血を飲ませてあげよう」

「それは言えない。約束した」

「そうかじゃあ交渉は決裂だ」

「あとね、これも伝えてくれって言われてる」


 聞きたくねえ、クリスはそう思った。


「『プランA,Bまで分かったらCはもちろん分かるよね』」

「よっし、予想がついたぞアイツだ。はじめて会った相手にこういう事教えるのは他にいねえ。よーく分かった血をあげよう」

「ホント!?」

「これでも咥えとけ!!」

 

 クリスは腕を差し出して、手首がミリアの2つの犬歯に押し当ててそのまま噛ませる。

 血が溢れ、二人の間のシーツに滲む。

 急に太い物を噛ませられたミリアは思わず仰け反って直ぐに牙を離してしまう。


「ふぁん、大胆だねクリスは」

「とりあえず手首で足りるか」

「うんビックリしただけ、今度は溢さない様に、貴方のを全部私の中に頂戴ね」


 腕を抱くようにしながらそう言って、流れる血に舌を這わせる。

 慣れない感触にゾクリと体が震えてしまうが、取引を持ち出したの側だ。彼女が満足するまで甘んじて受け入れることにする。


 とんだ羞恥プレイだ。とんだハラスメントだ。横暴だ。


 腕を抱かれる感触を受けながら、クリスは、必ずやセンターに苦情を入れて仕掛け人の弱みを握ってやろうと心に誓ったのであった。


------

翌朝、彼らは一緒に宿を出る。

鍵を返す際に知人と合流して人数が増えてしまったこと、シーツを汚してしまったことを謝罪し、色を付けて追加の料金を支払う。

「またおこしくださいね〜」

二人を見送ったスタッフは空いた部屋の掃除へ向かった。

部屋に入りベッドを見てみると、ちょうど枕と反対側の方に血の染みがあった。思わず二人の様子を思い出す。

男性の方の印象は薄いが、女の子の方は小柄で幼女と言ってもいいくらいの年齢だったはずだ。


「もっとちょうだい〜」

「欲しければ言う事を聞くんだな」


そんな声が遠くから聞こえるような錯覚をスタッフは覚えていた。


以下、無駄なみっくみっくになります。目では無く、心で感じろ。


ミ「寝技教えて」

ク「ヤダ」

ミ「お〜願い〜」

ク「なんで」

ミ「対策!初めてした時、私の事メチャクチャにしたでしょ!」

ク「分かってれば身体能力で避けれるんじゃね」

ミ「見えないから無理」

ク(まあ、そこに持ち込むまでを普通は学んでるからな)

ク「手伝っても良いかな」

ミ「やった!一緒にいっぱいしようね」

ク「狙ってるとしか思えないんだけど。その内警邏の兵士に捕まるんじゃないかな俺」

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