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1月13日

初めて親として、子供と向き合えた日


今日は夜ふかししてでも伝える必要がある。

多分、人生の中で「何かが動き出した日」ってこういう日だ。


朝の俺は、正直あんまり強くなかった。

体調 6/10、余裕 4/10。

睡眠は 7時間4分で質は 7/10。

起床時点で胃が少しザラついてて、胃針ベースは 3/10。


地雷は、時間、予定崩れ、否定。

つまり今日は「裏目に出たら荒れる日」だった。


でも昼に、STOPの素振りだけはやった。

3回。合言葉は「全て上手く行く」。

こういう地味な準備が、夜の俺を救った気がする。



---


末っ子:寝る意思を“自分で持たせる”プロジェクト


まず、末っ子の息子。

こいつがいつも寝ない。とにかく寝ない。

だから保育園の帰りに、公園で20分だけ遊ばせた。体力を削る作戦だ。


案の定、眠そうになる。

ここまでは思惑通り。


しかし夜。いつも通り始まる。

飴、ごはんのつまみ食い、わがまま。

ここで昔の俺なら、正面衝突していただろう。


だが今日は違う。

夕方の公園の話で、共感から興味を引っ張る。


「楽しかったね〜。すべり台とか、ブランコとか。すごく楽しかったね〜」

そのまま「明日も行こうね〜」と同意を取る。

同意する頃には、つまみ食いの件は忘れている。

こちらの勝利だ。


そこで、すかさずクローズトーク。


「早く明日になると良いね。」


数秒後、息子はオムツを脱ぎだした。

寝る準備だ。

ここで俺は思った。


“動いた。”


ただ、俺にはやることが残っていた。

息子を待たせたら、機嫌が壊れて元の木阿弥。

だからリスクヘッジ。


ソファーで電気を消し、テレビのおやすみ動画を見て寝落ちする作戦を提案した。

(目に悪いのは承知。でも最終手段として、稀によく使う)


すると息子は「むんっ!」と一言だけ残し、

ソファーに座って、用意していた布団をかぶった。


俺が少し直情的な反応を避けて対応しただけで、

息子は“自分の意思で寝る”方向に動いてくれた。


これ、凄いと思わないかい?


俺はその時、なぜか「プロジェクトが動きだした」感があった。

息子が寝る意思を持ったまま、最後までサポートして完了させる。

名付けるならそんなプロジェクト。



---


作戦の完了までに必要なタスク


完了までのタスクはこれ。


①自分の寝る準備を素早くする

②子供の歯ブラシとお薬

③トイレに行き、枕元に水


普段ならこの3つを完了させるまでに一悶着二悶着ある。

でも今日は違う。息子の寝る意思が強い。


声かけを挟みながら、息子のタスクと自分のタスクを織り交ぜて、

時間が開かないように調整する。

ギリギリだったが、寝る意思が途切れないまま準備が完了した。


完璧だ。完璧な一日だ。

そう思った。


…が、人生はそんなに甘くない。



---


次女:金切り声のクライアントが現れた


寝室から次女(小1)が癇癪を起こしている声が聞こえた。

リビングでソファー寝落ち体制に入っていた俺を見て、爆発したらしい。


言い分はこうだ。


「パパなんて嫌い!一緒に寝てくれないなんて嫌い!

ソファーは狭いから私が寝れない!

腕枕してくれないなんて嫌い!

パパなんてだいっきらい!」


うるさい。本当にうるさい。

いつもの俺なら怒鳴っていた。


でも、メンタルトレーニングをしている俺は、そんな馬鹿な親には戻らない。


まず分析だ。要約すると——


「大好きなパパと一緒に寝たい」


脳内で作戦会議。

このクライアント(娘)の潜在ニーズは、


①抱きしめて

②甘やかして

③構って

④腕枕して

⑤寝かしつけてほしい


幸い、腕は2本ある。

息子をソファーで寝かせようとしたのは“寝る意思を途切れさせない”ため。

その役目はもう果たしている。


よし。新インシデントの解決に移る。



---


ブラック環境で培ったクレーム対応が、家庭で刺さる


ここで役立ったのは、かつての超ブラック環境で培ったクレーム対応スキルだ。

感情的な相手(特に女性)には、


①まず話を聞く

②要求があれば可能な限り応える

③伝えたいことを理解する

④気持ちを言語化して連呼する


時間はかかるが、ハマると相手は落ち着いてくる。

(場合によっては逆に関係が親しくなることすらある)


今回のアクションプランはこう。


①要求を全て呑む

②10分以内に寝る方向へ誘導する


まず布団を敷く必要があるので、娘を移動させる。


「腕枕してよしよししながら、ぎゅーして寝かせてあげるから、早く布団を敷こう」


伝えた瞬間、明らかに声が小さくなった。


「寝るまでぎゅーしてあげるには、布団を敷かなきゃ」


娘は静かに移動した。


布団を敷いて呼ぶ。

まだ警戒している。

最後に要求を呑む。


抱きしめて、腕枕して、頭を撫でる。

「パパが好きだから寂しかったんだよね」

気持ちを言語化して、繰り返し共感する。


“父親を好いてくれる時期”は短い。

あと1〜2年もしたら、ガチのパパ嫌期が来る。

いまは今しかない、ご褒美みたいな時間だ。


奥では息子が、腕枕なしでも目を閉じて寝ようとしている。

素晴らしい。


このまま次女が落ち着いて寝れば、俺も21:30には寝れる。

なんだかんだ最高の日だ。


…そう思った。



---


長女:第三ラウンド開始(寝かけの次女が覚醒)


「パパ、なおちゃんに凄く愛されてるねぇ」


後ろから聞こえた。

小学4年生の長女だった。


その声で、寝かけていた次女の意識が覚醒。

息子は無事に寝た。

だが第3ラウンドが始まった。


課題:次女&長女を21:30までに寝かせる


茶化し合いが始まり、寝る気配が消える。

いつもの俺ならここで、


「何時だと思っているの!?」

「さっさと寝なさい!」


が、お決まりの怒鳴り声。


でも今日は違う。

機嫌が治ったばかりの娘にそれをやれば、また崩れる。

21:30まであと30分。


ここで使ったのは、プロジェクト立ち上げとスケジュール管理。

後者は、ブラック環境で鍛えられた15分単位の叩き上げスキル。



---


参加型プロジェクト:「理想の家とは?」


俺は新しいプロジェクトを立ち上げた。

画像生成AIを使って、子供たちの理想の家を作るアクティビティ。


「ねぇねぇ。2人はさ、理想のお家に住めるとしたら、どんなお家がいいと思う?」


ファーストアプローチで気を引く。

「どうせ住めないよ」と捻くれる長女を尻目に、次女はすぐ語りだす。


「白い家で、右にプールがあって、左には階段があって…」


想像力が豊かすぎる。

でも説明が下手くそでイメージが伝わらない。


聞き返すと怒り始めた。

「だから!白い家で!右にプールがあって!」


…説明下手な上司に限って、聞き返すと怒る人、多いよな。

そう思いながら単語を拾い、スマホにメモし、AIに入力した。


生成された画像を見せる。


「この家!このイメージ!凄い!」


ドンピシャだったらしい。

やはりAIは神だ。


ここで長女も食いつく。

「私もやってみたい。なおちゃんのお家と合体させたい」


俺は条件を提示した。


「もう寝る時間だから本当はおしまい。

でも、21:30になったら必ず寝る約束なら、特別に作っていいよ」


終わりの時間を決めたことで、

“必ず寝る”という約束も取り付けた。


少し時間はかかったが、長女の案も生成して、理想の家が完成。

その後、2人ともスムーズに寝てくれた。



---


完了。そして、針は残らなかった


この時の生成画像が添付の絵。

ちなみに物件の値段を計算したら、横浜市内土地込みで推定 1億7400万円(中央値)。

なんだ、理想の家って意外とワンチャンあるのか。


そう思い、就寝した。


今日の感情は一語で言うなら、

謎のストーリー感(笑)

守りたかった価値は、

子供たち。


針の名前は、

「全てうまく行く針」

残響は 0、胃針も 0。


数値はこうだ。


胸のざわめき回数:2回


最大強度:8/10


行動回復時間:10分


残響:0/10


胃針:0/10



今日の勝ち:

最善の方法で全員を時間までに就寝させた。


締めの一文:

やればできる。


明日の自分に一言。

明日の君は、絶対今日の僕よりもっと上手くやれるよ!

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