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響かせろ‼

作者: 藤乃花

店主さんが主人公なみにラーメンを作ります

最近開拓し始めたラーメン店が、近辺にございます。


ラーメン好きな私は入店する前に、サイトで雰囲気を知っておこうと思い調べておきました。


一番気になるのは料金でして、次に量です。


サイトにはラーメンのメニューが並んで掲載されていまして、料金も分かりやすく表示されております。


千円~と記されていて、量で考えて割りに合いそうな気がしました。


コメント欄での評判はかなり良いもので、私は入店を決めたのです。


営業時間はランチタイム11時半~14時半で、ディナータイム18時半~20時半での二回制です。


(どっちの時間帯に入ろう……お昼でも良いし、夕飯に食べても良いし……)


考えた末、まだ日が高いランチタイムで行く事にしました。


家を出たのは11時20分頃で、徒歩10分のタイミングでの到達時間です。


お店には『営業中』と極太の文字で書かれた看板がかかっていて、お客を待ち望んでいるのが分かります。


手動式の扉を押して入りましたら、店主さんがカウンター内で仕込み中でした。


カウンター席に着いた私は、頭に店名が付いたラーメンを単品で注文しました。


「☆☆ラーメン、単品でお願いします」


「へい」


店主さんの両手が左右ちぐはぐに作業を行っています。


片手は麺を茹でて、もう片手は野菜の調理を同時にされているようです。


(凄技……両手が同時に、無駄の無い動きで麺茹で、野菜カットの工程を行ってはる!

しかも、目線は多分時計?を見ながら調理してはるわ‼)


カウンター内で死角が生じて見えませんが、視線の感じからあれは、置時計を見て、茹で上がる時間を図っているように思えました。


「お待ち!」


「はい」


カウンター越しでの器の受け取り、しかも器は陶器てして、落とさずに受け取るのがスリリングでした。


しかもこちらのスタイルが、座りながらの斜め受け取りです。


なんとか器の受け取りに成功しまして、いよいよ食事に移ります。


割り箸を縦向きに割り(もしお隣に他のお客さんがいる場合、肘がぶつかるのを防ぐ為に、縦割りの習慣をつけています)いただきます。


麺の前にスープを味わいます。


「!」


味噌の味がいい具合に広がっていて、それでいて辛すぎないけど、唇が軽くピリッとする……丁度良いです。


(これ、冬の凄い冷える日に食べたら天国やわああ‼)


ピリ辛の味噌味ラーメンをすするサウンド、鼻水をすするサウンドが、リズミカルに響きます。


ティッシュが備え付けられていますが、取るタイミングが無いくらい鼻水出てきます。


(鼻水止まらへんけど、うんま♪)


響かせろ‼


☆☆ラーメン単品¥950

それに¥100+すれば煮玉子ラーメンが注文出来ます。


【ズズズズズ……】


美味しすぎです。


出入り口の扉がかなり重くて、うっかりすると、【バアアン!】と鳴って、かんしゃくを起こしたのかと思われます。


響かせろラーメン魂‼


【ズズズズズ……!】





















寒い時期、ラーメンが美味しい時期です


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