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【抽象化】
『生命の樹』などは植物的象徴を用いる抽象化の代表例。
「剣を百合へ」「髑髏の山を鈴蘭へ」「人肉を薔薇へ」「血を葡萄酒へ」と「動物的血生臭さを植物的盲目性へ転換し凶相を無難化させようとする」目的で植物を家紋や象徴に選ぶマジナイが広く行われていた時代もあったが、その後は形骸化し、植物的象徴は意味のない装飾へと成り下がっている。
霊知を理解できない者達の場合は
「百合を剣へ」「鈴蘭を髑髏の山へ」「薔薇を人肉へ」「葡萄酒を血へ」と「植物化されていた凶相を肉質化させて諍いを血生臭く変える」傾向がある。
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【風車】
根を秋に採取して痛風に。
蕪の種子と合わせて癲癇に処方。
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【巡礼】
原型として「豊穣の女神が牛の引く戦車に乗って巡回していた」と言われる祝福のイメージがあると考えられている。
要所巡回によるマジナイは「停滞による貧困の払拭」が目的に挙げられる。
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【小米草】
乾燥させた全草を煎じ液で湿布、または内服して、結膜炎、目の炎症など、目の不具合を改善するのに用いる。
マジナイもまた「透視能力を得る」という目に関する作用を求めて行われる。