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【円規】
設計・建築に携わる職業の組合が好んで使うシンボル。
完全な円を描くこの道具は「全てを包み込む人間愛」という理念を表すのだと言われている。
直角定規と共に描かれる事もあるが
「どちらが上に置かれるか」
で精神と物質との優位性の差が暗喩される。
コンパスの両脚が開いた状態で日の出の方向に向けて描かれる図は
「周囲に安らぎと幸福をもたらす誠実かつ善良なる人物として善意が全世界に向かって開かれている」
状態を表している。
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【薊】
根を干して利尿、神経痛、健胃に。
腫れ物には生の根を使用。
新芽、茎、根が食用になる。
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【両刃斧】
「迷宮」を意味する語の語源でもあると見られる。
古代においては職人の道具の一つ。
祭祀において特別な意味を持つようになった履歴は一般には公けにされていない。
「賢くあるべき人類が愚かである事の罪」
「それを贖わねば人間は自業自得の煉獄から決して逃げられない」
という宿命を表している聖具。
巨人族の女神の持物。
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【百合】
根を滋養強壮、精神安定のため、産後の回復食として食す。
過去に犯した過ちを償うキッカケを掴むために、リリーを敷き詰め、その中に古い皮を埋めるというマジナイが知られているが。
庭にリリーを植える事が招かざる客を疎んでいるという暗喩でもあり
「防衛のための婉曲的追儺」を含んだ「家内安全」を象徴する植物。
邪眼や魅惑から自分自身と近親者を守るためにリリーをコッソリ持ち歩く既婚女性も少なくない。