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【木蔦の葉冠】
酔い止め、酔い冷ましのマジナイに用いられる。
花冠や花輪が「闇と罪に対する勝利のシンボル」と見做されるのに対して、葉冠は「永遠の生命・復活」といった「尾を飲み込む蛇」とかぶる暗喩を持つ。
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【藤】
有毒だが花・葉・豆は食用にされる事もある。
乾燥させた種子は下痢止めの処方に加えられる。
著者は伝統的には寄生木を用いる処方において、藤瘤を薏苡仁の種子とブレンドし寄生木の代用品に用いる事もある。
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【鳩】
鳩の肉・内臓・血に治療効果がある理由として、鳩は昼顔やクマツヅラを食べるからだと言われている。
地方によっては鳩の糞尿を包帯を巻く前の塗り薬代わりに用いる所もある。
「怠け者天国では鳩の丸焼きが怠け者の口に飛び込む」という諺が有名だが、東洋のとある国で言う「棚から牡丹餅」と同じ意味である。
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【熊葛】
鳩の血に薬効を生じさせると言われる薬草。
生の葉と茎を煎じたものは抗炎症剤として使用。
乾燥させた全草を煎じたものは生理不順や生理痛に服用。
腫れ物を洗うのに外用する。