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漫画のような異世界転生!?〜チートってなんだっけ?〜  作者: ねぎとろ
第二章 起点

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第五十話 先へと咲けよ鮮碧の花

「よし!これで応急処置はできたかな」

「改めてありがとうな」

「いやいや。何度も言ってるけどそんなに感謝されることでもないよ。なんたってこの支配の体制をぶっ壊してくれたのはお前らなんだからな」


言われるとより実感できる。あの戦いはもう終わったんだって。でも終わったってなると結構あっけないもんだな。世界を救ったって言うのになんだか壮大なことをした気分になれない。漫画の主人公たちもラスボス倒したあとめっちゃ喜ぶとか言うのが少ない理由がわかった気がする。まぁ、創作物の中の人物と俺を重ねるってのもおかしな話だけどな。とにかく、今は勝利を噛み締めつつ休むか。


「とりあえず村とかに行かねぇか?マッジで疲れたし休みてぇ」

「そうだな。俺もめっちゃ疲れたしベッドとかで休みてぇ」

「でもこっから一番近い村でも結構歩かないとだぜ?」

「なんか移動できるもん持ってねぇのか?」

「そんなもん持ってきてるわけねぇだろ!というかそんなもんあったらここに来るのに苦労なんてしねぇよ!!」

「そうかー。じゃあ歩くか」

「え〜。ウジュス、お前いつもの剣出せねぇの?もう歩く気力もねぇんだけど」

「いやいや、俺が出してた剣って魔力でできてるから悪魔化が解けた今じゃ魔力もなくてでないh…」


まぁ普通に考えてそうだよなー。元々ウジュスの魔力って悪魔化してたから使えてただけで気とかは使えても与えられた力が与えたやつ死んだのに使えるはずもねぇか。仕方ない、歩くしかないか。


「ん?ウジュス、どうした?」

「いや、剣が出たわ」

「なーんだ剣がd…でた!?」


いやいやいや。おかしくねぇか!?だって力を与えてた奴は死んでこの情報やが言ってた通り悪魔たちは無事全員もれなく消滅。そんでウジュスの半分の悪魔の部分が消えて魔力は使えず、ただの魔力のないこの世界の人間みたいになるはずだろ?それともなんだ?残り滓とかか?それとも人間の器が魔力に対応して使えるようになったとかか?これらが一番しっくり来るけどどうなんだ?


「てか今更だけどよ、ウジュス、その頭のやつなんだ?」

「頭?」

「あ、」


角がある。悪魔の角が。スー。???????????????????????

いや、落ち着いて考えろ。なんでだ?ウジュスの悪魔化はあいつが死んだから消えるはずなんじゃないのか!?なんだよその“俺を殺しても呪いは解けないぜ”って感じの奴は!!大人しく解かれとけよ!!!…と言うかまずウジュスの悪魔化は呪いとかそう言う異常状態みたいな感じなのか?それともなんかの因子とか入れられてそうなったのか?それとも…あーもう!!頭疲れてきた!もうそろそろオーバーヒートしそう。



「アキラ!とりあえずこいつの言ってた近くの村に行かねぇか?」

「確かにそうだな。宿屋とかで話すか」


疲れたまま考え事をしてもまとまるどころか頭がオーバーヒートするからな。それに肉体も限界ギリッギリだしさっさと寝たい。


「よし、じゃあ俺の剣に乗れ。今すぐ近くの村に行くぞ」

「はーい」

「おい情報屋!さっさと乗れ!そして近くの村の方角を教えろ!」

「はッ!…とりあえず考えるのをやめるか(ボソッ)」


あの情報屋の人魂抜けたみたいな顔してるな。まぁそれも仕方ないか。短時間でこんだけ情報ぶちこまれたらなんも知らない人からすると何が何だかわからなくて脳がパンクするだろうからな。


「村ってどっち側にあるんだ」

「あっちの方角に行ったらあるはずだ」

「よし。じゃあちょっと飛ばし気味に行くから振り落とされんなよ!」

「ほーい」

「え?振り落とされるなってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」


流石にこの速度での移動とかは一般人じゃ経験したことないか。叫びまくってるな。…俺も異世界転生したばっかの頃だったらこの程度の速度でも腰が抜けてガクブルしてただろうな。…俺って結構成長してるんじゃね?今更だけど結構死の間際とか体験したし圧倒的な恐怖とも対面した。普通に成長しまくってるだろうな。…アレクたちと再開するのが楽しみで仕方ねぇな。早く帰る方法を探して帰らねぇとな。でもその前に回復しねぇとな。あ、そういえばステータスどうなったんだろうか。変な女神から力をもらったり、いろんなヤバいやつとか神とか殺したから相当ステータス上がってそうじゃねぇか?


「お、あれか?アキラ!見えてきたぞ!」

「そうか!思ったよりも近かったな!」


一旦ステータス見るのはやめといて後で宿とかで見るか。

グゥゥゥゥゥ…!

なんか村を見たら腹減ってきた。確かにこの頃美味しい飯たっぷりと食ってなかったな〜。宿とかに行けば料理とか食えるんじゃねぇか?よし!まずは腹ごしらえをしないとな!


「ふぅ。ついたか」

「もう着いたのか。…ウジュス、お前、結構なバケモンになったな」

「いや、ウジュスの本気はこんなもんじゃないぞ?」

「…訂正。ウジュス、お前は俺が思っていたよりもバケモンだ」

「そりゃどうも。それよりも早く宿を取ろうぜ。一刻でも早く休みたい」

「そうだな。二人とも疲れてるだろうしな。確かこの村の宿は…こっちにあったはず」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ふぅー」


ようやく座れた〜。やべっ、足がもう動かねぇ。頑張りすぎた反動だろうな。ウジュスもベッドに飛び込んでから動かないし、よほど疲れてたんだろうな。それはそうと今のうちに確認しとくか。【ステータスウィンドウ】

『ヴィンッ!!』

<名前>アキラ

<Lv>174→302

<STG>3639+27400→14688+40200

<AGI>3688+27400→14743+40200

<DEF>3579+27400→13968+40200

<MP>5987+∞→20968+∞

<SKILL>バスタースラッシュ、ステップ、パーフェクトパリィ、ダブルスラッシュ、カウンターパリィ、気操法

<繧翫◎縺�℃>霄喰、翩翔、刻閷、抜錨

<加護>創造神の加護、⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎


「へ?」

「?どうした、アキラ?」

「いや、なんでもない」


おいおいおいおい。レベルの上がり方凄くね?マッジでものすごくね?確かに神を倒して、さらにやべーやつも倒したけどこんなに上がるか?だって120レベともう少しくらい上がってるだろ?いや前のレベルが174なのに上がりすぎだろ!!マッジでビビったわ。だってステータスがとんでもねぇくらい高くなってんだもん。5桁て。万ですよ万。前のステータスが3000なんぼとかなのに10000くらいステータス上がってるぞ!?なんだこれやべーだろ!!どう考えても頭いかれた伸び方だろ。でも数字がこう示してるし間違いではないのか?ヤバい、この数字見てたらアレクたちのいる最強世界イフレデーアを思い出すなぁ。確かアレクがレベル350とかだっけ?…神とか倒してもまだあっちの方がレベル上の可能性あるの怖すぎだろ。…それよりも気になるのはこの文字バケだよな。これなんて書いてあるんだろ。と言うかあの女神がくれた技たちって別枠が用意されるくらいエグい技だったのかよ。確かに能力がただのスキルとかけ離れてるくらいわかるけど別枠が用意されるレベルて。てことはこの文字化けはユニークスキルとかそう言う系統か?まぁわからないものについて考えても意味ないか。そしてこの一向にわかんない真っ黒に塗りつぶされてる加護はほんとになんなんだろうか。多分大事なものとかなんだろうけど。もしかして俺のレベルが足りてなくて解放できてないとかか?うーむ。まぁ今はどうでもいいか。俺も少しは強くなれたみたいでよかったよかった。…でも多分神にはまだ、フィゾウズにはまだ届かない。今回は俺が頑張るはずだったのに俺は気絶しっぱなしで戦闘は護衛対象であるウジュスにほぼ任せっきり。これでなにが主人公だ。これのなにが護衛だ。それに最後に勝てたのもほとんどの力をウジュスが削ってくれたおかげだし、さらにあの女神の力ももらってようやくって感じだったし。俺の力はなんの役にも立ってなかったな。結局俺は守られて、助けられてばっかだ。


「おーい!飯買ってきたぞー!」

「お!気がきくじゃねぇか情報屋!」

「でしょでしょ?なんたってあの悪魔どもの親玉を倒した大英雄に恩を売りつける機会だからな!」

「あー。…やっぱり公になった時の名声とか権力のおこぼれもらう気だな?」

「そりゃぁ誰でももらえるもんには手を伸ばすでしょ。そんなことより!早く食べよう!俺も腹減ってるから!」

「そうだな。俺ももう腹減って死にそうだったんだよ。ほら、アキラも食べよーぜ?」

「おう」


よし!俺、ちゃんと切り替えをしていけ。今は力のなさを嘆くよりもどうやって元の世界に戻るかを考えないといけない場面だろ。それに万全の状態で帰るために飯はちゃんと食わねぇと!


「フー。よしっ」

「ん?どうかしたか?」

「いいや、なんでも。それよりこのパンうまそうだな!」

「うん。ほっへもふはひへ」

「おいおい。口に詰め込みながら言うんじゃねぇよ!なに言ってるかわかんねぇだろ!」

「とってもうまいぜってウジュスは言ってるぽいぞ」

「情報屋!お前はなんでわかるんだよ!」

「…ふふっ」

「ふっ」

「あははははっ!」「ははははははっ!」「あっはははっははは!」


この世界でも人の関係に恵まれたからこそ攻略できたんだろうな。戦いが終わった後にこんだけ笑って食卓を囲めるような奴らと頑張れて俺はほんっとに運がいいやつだな。これがずっと…とはいかねぇな、流石に。俺はここを出ないといけない。この世界から。離れたくない気持ちを殺してでもいかないといけない。だったら最後くらい馬鹿騒ぎして帰りたいよな。…でもイフレデーアがどうなってるかはわからないし、ちゃんと急がないといけない。…もうちょっとだけこいつらと居たいけどそうやって居座ったら絶対離れられなくなりそうだし明日くらいには出て、イフレデーアに行く方法を探しに行く方がいいかもな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「んん〜。ねみ」


ベッドの上ってことは俺いつの間にか寝てたな。ん〜、昨日のことは疲れすぎてあんまり覚えてねぇ。それよりも体の調子は…大丈夫そうだな。けどあんなに重症負ってたってのにほぼ傷が回復してる。やっぱり神の加護の力ってすげー。それよりも動けるなら探しに行くか。ウジュスは…


「寝てる…てか寝顔かっわい!」


まじで可愛いんだけどな〜。普段の言動とか全部合わせると可愛いとこなんかに目がいかなくてついついこいつが美少女だってことを忘れてるんだよな〜。まぁそれはさておき、起こさないようにそ〜っとそ〜っと。


「アキラ!」


!?


「むにゃむにゃ…」


なんだよ漫画のテンプレみたいにビビらせやがって!!!こちとら物音消すのに全神経使ってんだぞ!!はぁ。さっさとここでてフィゾウズのいた世界に行くか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「この景色も昨日ぶりだなー」


マッジで殺風景だなここ。見渡す限り地平線と岩くらいしか見当たるもんがな…草?あれ、昨日はこんなとこに生えてたっけ?いや、こんなところに生えるはずもない。てことはこれを辿れば!!


「あるかもしれない!」


でも普通に考えたらあるはずなんてないんだよな。そんなご都合展開なんて現実じゃあるはずもないし。まぁたどるだけ辿って見てなかったら…ってなんだここ。ここだけ円形に花が咲いてる。花達の中に入ってからわかったけどここら辺からとんでもない魔力を感じる。でもゲートみたいなでかい物もないし、じゃあ下か?あ、


「やっぱご都合主義だな異世界って」


あった。とんでもない魔力がこもってる魔法陣。めちゃくちゃわかりやすいな。でもこんだけでかい魔力を感じられないってどう言うことだ?…それだけの力があるってことか。まぁ俺はもう止まらねぇけどな。…最後に挨拶くらいはしたかったけど仕方ない。ウジュスが起きるまで待ってたら1日が始まって、イフレデーアに戻る決心がつかなくなるだろうからな。これは決別だと思って行こう。まぁ心の中では感s「アキラ!!」


「ウジュス!?」


なんでここに!?


「なにしてるんですかウジュスのお連れの…いや、アキラさぁん」

「情報屋!お前、俺を尾行してたな?」

「いんやぁ〜?なぁんのことか、さぁっぱりですねぇ〜」


こいつ1000%俺の後ろをつけてきたな。


「さっすが情報屋だな」

「アキラ!なんで俺に言わずに出てった!!」


グ、ウジュスからのど直球の質問!これはどう答えるのが正解だ!?いつでもボコボコにされそうな雰囲気なんですけど!?…まぁ正直に言うしか道はねぇよなぁ〜。ここはお願いお祈りしながら言うしかねぇ!!


「元の世界に帰ろうとしたんだ。この世界はちょっと居心地が良すぎて帰る決心がつかなくなりそうだからな」

「そうだから俺になにも言わずに行こうとしたのか!!」


やっべ神様仏様太陽神様創造神様どうかどうかお願いします!!!


「そんなの!そんなの水臭いじゃねぇか。お礼とか…言いたいこととかあるんだから少しくらい待てよ」

「…あ、アキラ!今回の件はありがとうな。俺一人じゃ絶対にできなかったことだしめちゃくちゃ感謝してる!だからほんとにありがとう」

「俺からも言わせてもらおう。ありがとうアキラ。お前のおかげでこの世界、グランディアは救われた!この恩は絶対に忘れない!」


…ヤバい。心が、揺れ動いてる。早く返事をしたいのに声が。…ここで届けなくてどうする!どどけろ!!俺も!!!


「俺もだ!!短い間だったけどありがとな!!」


これが俺の精一杯か。情けねぇな。でもこれ以上思い出そうとすると涙が出る。絶対。だから速く、速くいかないと。この魔法陣の上に乗って魔力を流せば…動いた。上に魔法陣が伸びて行く。先へ先へと。幻想的だな、これ。

…長いけど短い。そんな感じだったな。


「アキラ!!」

「!?」

「俺の本当の名前はコアージュ・ラ・ニグレス!!お前のおかげで思い出せた名前だ!!そして依頼主としてもう一つ依頼を出す!!」

「なんだ!!」

「絶対に!!ぜっったいにこの世界に帰ってこい!!!」

「そんなことならお安いご用だ!!!」

「おいおい!今さらっと流したけどニグレスって大昔の大国の名前じゃねぇか!!!しかもそれを名前に冠するってことは「も、もう一つ言ってないことがある!!!」

『ヴュンッッ!!』


…おいおいちょっと待て待て!!ちょ、転移ストーップ!!ストーップ!!!なんだよ最後の最後でなんか莫大な秘密出してきやがって!!えーっとつまり?ウジュス…いや、コアージュがお姫様ってことか!?うん意味がわからん!!言ってる意味はわかるけどわからん!!!メッッチャ気になる情報を最後の最後で話すなや!!!それに最後言ってないことってなんだ!?多分速くこいとか絶対死ぬなとか…だよな?俺が見た口パクだと“大好き”に見えたんだけど…。うん。一旦忘れようそうしよう。いや、忘れたくないけど忘れるしかない。一旦ね一旦。…これは生きてウジュス達のいるグランディアに戻る理由ができたな。ま、とりあえず目の前のことを着実にやってこう!!

ふふっ。最後に微笑ましいあの子達を見れて嬉しいな。アキラにはまた苦労をかけるけどあの子なら大丈夫よね。私は信じる。私の信じるアキラを。…さて、私たちも動きましょうか。


…あら?そこにいたの?あの人は…いないみたいだしここは私が。では、またどこかで会いましょう。

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