第三十二話 別れと再会
「ウジュス。今どんなことができる?」
「俺のこの力だったら剣を生み出して操るっていう力だ」
「へ〜。剣操れんのか。かっこよくていいじゃん」
「っ!そうか?褒めても何にもださねぇぞ!」
「なんでちょっとキレ気味なんだよっ!せっかく褒めてやってるのに」
「というか前見とけバカアキラ!!」
「あっ!バカはひでぇだろ!」
「バカにバカって言って何が悪いんだ?」
「おうおう。いちゃついてくれんねぇ。じゃあそのまま…」
やべっ!爆発が来るっ!!
「ウジュス!爆発がk「知ってる!」」
「見てたからな!」
「ほうほう。観察眼がすごいなお前ら。でも、まだ見せてない技があるかもだぜ?」
「!?」
「なん、だ、これ?」
体が重い!重力魔法か何かか!?まだこんなの隠し持ってたのかよ!俺は頑張れば動ける。ウジュスは大丈夫か?
…でもあいつ剣に乗って飛んでるし大丈夫だろ。てか剣に乗って空を飛ぶなんて男子で嫌いなやついないだろ。
…あれ?てか今俺って結構危ない状況だよな。なのになんでだ?なんでこんなに笑ってるんだ?
それに思考も変なこと考えるくらい余裕かましてるし。それに嬉しいとか楽しいとか戦闘じゃ考えられない気持ちまで出てきてる。これはなんでだ?なんでこんなに口角が上がったままなんだ?戦闘中だぞ?
…ああ。そうか。時間にしたらまだ1日も経ってないけど、久しぶりって言い方も変だけど、2人でいるのが楽しいからこんなにヤバい状況なのに笑ってるんだろうな。それに、ウジュスと肩を並べて戦うってのが嬉しい。
…前は一緒に戦うってことがあんまできなかったからな。仲間と戦えるのが嬉しいんだ俺。
「おい、ウジュス」
「なんだ?」
「一気に決めるぞ」
「わかってるよ。…アキラ戦いの中で」
「「足引っ張んじゃねぇぞ」」
「お前のそのセリフは俺のセリフだっつうの」
「ふんっ!笑わせるぜ。こいつ相手にお前は手こずってたんだろ?だったら俺1人でやった方が早いんじゃないか?」
「何バカなこと言ってんだよ。戦闘のせの字も知らない奴には言われたくねぇよ」
「だったら早く倒せってこった」
「うるせぇ!ごちゃごちゃいうのはやめてパッパと倒すぞ!」
「はいはい。…前衛は任せた。アキラ」
「逆に援護は任せたぜ。ウジュス」
前衛の俺はできるだけあいつにダメージを与える。ウジュスの攻撃を岩の槍で迎撃した時、
ウジュスの剣と岩の槍が同時に砕けてたってことは強度はおんなじくらい。
それにウジュスのは見た感じ火力よりも手数って感じだったから攻めればいける。
これらはウジュスも理解しているはず。あとは信じて俺が突っ込むだけだ!いくぞ俺!!
「そろそろ終わったかい?」
てかなんでこいつ待ってたんだよ。攻撃すればよかったんじゃないか?
「お前なんで俺らを攻撃しなかった?」
Oh。ウジュスこいつっ…!めちゃめちゃストレートに聞くじゃん。こういうのってお決まりなんだよ。
セリフを邪魔しないっていうのは。
「あ?そりゃあれだよ。立てた作戦を真正面から受けて勝ってのが理想の騎士像ってもんだろ?」
「なんで悪魔のお前らが騎士道とか騎士像とか言ってんだよ」
「確かにな」
「そりゃ俺だって皆を守る騎士になりたいさ。それも団長くらい立派n..おっと。喋りすぎたな。」
????なんだか違和感ある感じのいい終わりだったな。何かがおかしいのかそれともマジで喋れない感じのことなのか。うーん。今のだけじゃ全然わかんないな。それに団長って誰だ?あいつは悪魔のトップを主殿
って呼んでたからまた別のやつのこと言ってんのか?あるとしたら…モンタグニアか。
モンタグニアに関しては情報が少なすぎて何にもわかんないんだよな。
情報がないからデクスタがモンタグニアっていうやつのこと団長呼びしててもおかしくないけど。
ここら辺は何にもわかんないな。俺じゃ考えてもわからん。
「さてっと。お話はここまでにして再開しようかね」
「そうだな。さっさと倒して進ませてもらうぜ」
「ああ、そうだな。ウジュス、いくぞ!」
「おうよ!」
「まとめてかかってくるんだなっ!!」
本を開いた!今回の距離だったら石の槍なはずっ!だったら槍の方はウジュスに任せて俺は突っ込むっ!!
「そういう作戦は誰しも考えるからなぁ。俺にゃ届かんぞ」
「!?うっ!!」
まじか!?ここで迎撃じゃなくて重力を選んだのか!?くっそ!予想外だっ!!
不意打ちだったから驚いたけどこのくらいなら魔力操作を限定的な部位だけにして最高出力でならっ!!
短期決戦で決めなきゃだけどウジュスもいるんだったらっ!!!
「ゴリ押しだァァァァ!!!!」
「お前っ!?相当動きは鈍ってるはずだろ!?」
あと一歩!!!踏み出せ俺ェェェ!!!!
「『バスタースラッシュ』!!!!!」
『ズドッッバァァァァァァァァァァンッッッッッ!!!!!!』
「ウガァァァァッッッ…!」
仕留め切れたか!?いやでもこういう考えとかってフラグになるんだよな!!
てか待てよ?体が軽い。っ!!!ということはっ!!!
「危ねぇ危ねぇ。一瞬開くのが遅れてたら死ぬとこだったぜ」
「結界かよっ!」
「そうゆうこった。じゃあ、まずひとりだなっと」
『ズガガガガガガガガガガガガガッッ!!!』
「こっちもこっちであぶねぇなおい」
「アキラ!!早く立て直せ!!」
「わかってるってっ!!!」
ナイスカバーウジュス!!さっすが情報屋!ちゃんと見てタイミング考えてくれてんじゃん!
「ふぅ。ナイスウジュス。助かったぜ」
「おうよ。んで、相手へのダメージはどんなもんだ?」
「そこまで。結界で防がれたのと後ろに一瞬で逃げられたせいで相手へダメージはあんま入ってない」
「そうか。…あの威力をほぼゼロ距離で撃たれてその反応って。あいつ、相当戦闘慣れしてるな」
「そうだな。相当バケモンだ。」
これに関しちゃ敵が強いのと、俺のリーチと火力不足だな。火力に関してはいいもののリーチに関しては
どうしようもない。次作ってもらうときはもうちょっと長めの剣にしてもらおう。
じゃないと俺が腕短い低身長ってばれかねん。いやでも実際俺って170くらいはあるからまぁまぁ小さいってわけじゃないんじゃないか?
「アキラお前考え事してるだろ?今戦闘中だぞ!しっかり気引き締めとけ!」
「は〜い。ん!?岩槍が飛んでくる気配がする!迎撃頼んだ!!」
「言われなくてもっ!!」
『ドガガガガッガガガガガガガガガガガガガガガガッッッッッッ!!!!』
すげぇ弾幕の応酬だな。さて。この土煙を利用してあいつに近づいてもう一度ぶちかますか!!
けどあいつは接近してくる俺にすぐに気づくはず。そこはウジュスの援護に頼る。
結構賭けな作戦だけど信じてるぜ、ウジュス!
『ダッ!!』
「それを見逃す俺じゃねぇよっ!」
「そんなのわかってるに決まってるだろ?」
『ズガァァンっ!!』
「!?」
サンキューウジュス。俺の動きに合わせてくれてな。…次は、絶対に逃さない!!
今さっきよりも深く、そして早く切り込むっ!!
「『バスター…』」
「それはもう見たぜ?」
やっぱ後ろに飛びながら魔法を解除して結界を出し始めたな。
「おいおい。そんな逃げ腰でいいのか?」
『ガンッ!!』
「後ろに剣が!?」
「俺が後ろに避ける動作を見てないとでも思ったか?情報屋なめんな」
「これで終わりだ!!デクスタ!!!!」
「くそっ!!結界がっ!!」
「『バスタースラッシュ』!!!」
「くっ!うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
『ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッッ!!』
流石に俺が今の限界突破してる俺が切り込むより早く魔力を練ることは出来ねぇだろ?
「終わりだ」
『ズパァァンッ…!!』
…確実に手応えがあった。確実に仕留めた。でもなんでだろう。他の悪魔も切ったりしてるはずなのに。
デクスタを切った時だけ悲しい気分になるのは。少し話したからか?それとも戦闘が楽しかったからか?
「やったなアキラ!」
「そうだな」
「なんだ?落ち込んでるのか?」
「いや。あいつが騎士だとしたらどれだけすごいやつだったんだろうかなって」
「そりゃ相当なの売れた騎士だったんだろうな」
「そうだな」
これで幹部の1人目を討伐完了ってこt「ちょっと待てよ」
「!?」
「お前っ!まだ生きて!?」
「いや、一回死んださ。アンチュには悪いけどな」
「なんだもう一回やるか?」
「そうだな。最初に言ったろ?俺は燃費が悪いから表をアンチュが担当してる」
「何が言いたい」
「簡単に言えば俺はあと少しで魔力不足で死ぬ」
「ならなんで向かってくる?負けるのは目に見えてるだろ?」
「これも言ったろ。俺は団長くらい立派になりたいんだ」
確かに言ってたような気がするけど…
「アキラ。もう一度剣を持て。こいつにとどめを刺すぞ」
「待て。図々しいが一つ聞いてくれ」
「なんだ。要求によっては飲まないこともない」
「ちょ、アキラ!?何言ってんだよ!」
「いいだろ?話を聞くくらい」
「すまねぇな。…俺の要求はただ一つ。アキラって言うのかお前」
「そうだけど、なんだ?」
「お前との一騎打ちを望む」
「おいアキラ。2人でやった方が絶対に安全だ。わかってるよな?」
「いいぜ。一騎打ちだな」
「おい!!なに承諾してやがんだよ!!」
「いいだろ。あいつは騎士だ。最後まで戦いたいんだろうよ」
「だけど相手は悪魔だぞ!?」
「そんときはそん時だ」
「お前なぁ!…はぁ。死ぬなよ」
「わかってる」
あいつは多分単純に強くなりたいだけだ。なんかそんな気がする。だったら俺も育てられてきた身として
「少しは応えてやらないとな(ボソッ)」
「では」
!?なんだあの槍!見てないぞ!?岩でできた感じじゃない。ってことは自前の槍ってことか!?
それに槍白っ!見た目と武器があってなすぎだろ!…いや、俺の常識を押し付けて混乱するのはもうやめよう。
とりあえず思考放棄して、集中。
「俺だって騎士だ。少しは近接でも強くならないとな」
「なるほど。俺に勝てるのか?」
「さぁな。できるだけ頑張らせてもらうさっ!!」
「かかってこいよ!!」
相手の槍捌きを感覚でいい。感覚で先読みして弾いてから開いているとこに潜り込んで下から切り上げ。
『カンッ!カンカキンッ!!』
防がれたか。だったら横なぎは防がれるから空いてる右からの横なぎと見せかけて左から。
当たらないだろうけど当たらなかったらすぐに距離をとる。
『ヒュンッ!!』
「見え見えのフェイントは効かんぞ?」
『カンッ!』
「流石にこの程度のフェイントじゃ完璧に弾かれるか」
ここまでは予想通りとして、こっからどう攻めようか。一回相手の出方を伺うか?
「次はこっちから攻めさせてもらう!」
「いいぜ。こいよ」
『ヒュカカカカカカカッカカカカ!!』
あっぶね。とりあえずあいつの突きがめちゃくちゃ早いのはわかったわ。でもヴェイルさんよかは遅いな。
流石にな。相手の攻撃はだんだん弱くなってきてる。技術は結構いい物持ってるけどずっと魔法で戦ってきたって感じで槍捌きにあまりキレがない。だったらもっと攻めるか。
…多分だけど次がラストアタックになるだろうな。
『ダッ!!』
『ズカカカカッカッッカッカカカッカカカ!!!』
「くっ…」
『ヒュン!』『カキンッ…!』
「デクスタ。お前の負けだ」
「喉元につけられて絶体絶命か。…俺の負けだ。やっぱり届かなかったか。俺の槍は」
「いや。今さっきの攻防で怖いやつが数回あったぞ」
「そうか。でも傷はつけられなかったな」
「それでも前衛職の俺にヒヤッとさせたんだ。そうとう頑張ったと思うぜ」
「そうか。…最後に戦えたのがアキラ。君でよかった」
「ああ。俺もお前の最後を見届けられてよかったよ」
「そう、か。あ、ありがっ、とう、な。あき、ら…」
じゃあな、デクスタ。いや、誇り高き騎士、デクスタ・ロウン。できれば味方としてあいたかったな。
「デクスタ。また会うときは親友として会おう」
「…」
もう行っちまったか。なんでこんなに胸の内がスッキリしてるのかはわからない。
あいつの性格が良かったからか?それとも相性が良かったからか?
いや。考えるのはやめとこう。考えてもあいつは報われない。
「お?デクスタ死んじまったのか」
「!?」
「おいアキラ、あいつって…!」
「まぁ戦力が劇的に減るわけじゃねぇし、しかも俺の役にも立てるんだから感謝しろってまであるよなぁ」
あいつはメトディラルだな。
「『バスタースラッシュ』」
「うおっと。危ねぇじゃねぇか。ん?どうした?どうしたんだ?なにがそんなに気に食わない?」
「お前は殺す」
「いいね、いいじゃん!その殺意!楽しいなぁ、楽しくなってきたなぁ!」
どうも。ねぎとろです。投稿頻度を上げると言ってそこまで上がるわけないじゃないですか。
はい。毎日投稿なんて期待してないと思うので自分はこんくらいのゆるっゆるのペースで投稿しようと思っています。とりあえず完結までは描き切ろうと思っていますのでアキラをよろしくおねがします!
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あーあー。この場を借りて伝えておきます。これからもアキラを見守ってやってください。
それが最後の、心残りだから…




