第二十八話 1からスタート
「じゃあじゃあ行くぞ?」
ん、左手の人の魂が消えた?しかもそれによってあいつの魔力が増えてんのか?
なるほど。そうやるのか。だったらメタ読みで右手を攻撃に使う感じか。
それに攻撃の時には特有うの癖が出るはず。それをしっかり見極めて動かないとな。
それに魔法だったら詠唱とかもあるはず。絶対に聞き逃したりするな、俺。気合いは十分。冷静に行くぞ。
「なぁなぁなぁ。俺の攻撃も知ってんのか?いや。知ってるよな。知ってるだろうな。だったら隠しても無駄か。無駄だな。じゃあ最初っから全力で行くしかないなぁ」
右手を挙げた、読みは正しいな。それに周りに赤と青の半透明な手が出てきたな。あれで攻撃する感じか。
だったら遠距離型ってとこか。じゃあメタ読みであいつ自体は弱そうだな。
悪魔一匹倒してレベルは少し上がってる感じがするけど油断は禁物だな。
「いくぜ?簡単に死ぬなよ?死なないよな?」
『フッ』『ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!』『ズガガガガガガガガガガガガガガ!!』
「まじかよっ!」
あいつの手、爆発すんのかよ!!なんだそれ!無茶苦茶だろ!!でも飛んでくるスピードはあんまり速くない。
走り回ってれば当たることはあんまりないだろ。それよりも無詠唱で腕振ったら飛ぶってどう言うことだよ!
動作が少しでこんだけの威力が出るってこいつ、相当やばいぞ?
これ、最悪俺死ぬな。いや、俺は死なない。と言うか死ねないな。元の世界に帰らなくちゃだからな!
「『スラッシュ』!!」
『ヒュンッ!!!!!!』『ズドガーーンッ!!!!』
「ほうほうほうほう。俺様の攻撃をかき消すか。でも、その程度じゃ足りないなぁ。足りないねぇ。」
「チッ」
あいつの手を切ることはできるけどあいつに届く前に消えちまう!くっそめんどくせぇ。
さて、立ち止まってたらあいつの手に当たりそうだ。考えながら走るのってむずいな!!
まじでどうするか。早くあいつの首を切り飛ばしたいんだけどな。
それにあいつの余裕。気に食わないけど事実だ。早くその余裕を消してやらないとな。
「っと。あぶねっ」
「お?お?当たりそうだぞ?当たりそうだな?なんだよ逃げてばっかじゃつまらんぞ?ほらほらこっちこっち。
早くこいよ!こいってば!憎いんだろ?ぶっ飛ばしたいんだろ?じゃあこいよ!!」
「イラつく野郎だな。お望み通りぶっ飛ばしてやるよ!!」
挑発に乗るな俺。あくまで表面上だけだ。心は冷静に。激情に駆られて突撃するのは1番の愚策。
そのくらい考えてわかるだろ?考えろ。常に考えろ。相手を観察して弱点を見つけろ!俺!!
「おいおい時間かけていいのか?持久戦ならこっちに分があるぜ?なんたって魂はそこら辺にたくさんあるからな!!それに、」
おいおいなんだあれ!!
「こうやって魂を合体させて実態を与えてやればいいアンデッドになるぞ?」
「お前ってやつはつくづくイラつくな!!」
「そうか?そうかもな。でもでも楽しいのが悪いんじゃん。これ組み合わせによって個性が出て面白いんだぜ?」
「ゲスが『スラッシュ』!!」
『ビュン!!!!!』『ズバッ!!』
「危ない危ない。急に攻撃をしてくるなんて。あーあ。俺がせっかく作ってあげたアンデッドが死んじまったじゃねぇか。作るのだって簡単じゃねぇんだぞ?」
ほんとにこいつイラつくわ。まじで早く消してやらねぇと。…こいつに扱われた魂のためにも仇を取らないと。
無惨に使われた魂達が可哀想だ。まずあいつの懐に潜るためにこの手達をどうにかしないとな。
俺のスピードと武技を上手く使えば難なくいけそうだな。行くか。
「お?突っ込んでくるのか?いいね。いいぞ!!面白いな!!でも突破できるか?できんのか?」
『ヒュンッ』『ズドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!』
「『スラッシュ』!!」
『ズドドドドドドドドドドドドドド!!!』『ヒューン、ズドン!!ズバガァン!!』
「クソッ。『パリィ』!!」
『カンッ!ズドン!!!』『ヒュカカカカカカンッ!ズドバババババババンッ!!』
「クッ!!」
「お?威勢だけか?捌ききれてないぞ?ほらほらもっともっっと頑張れって!!必死に剣振り回してさ!!
でも結構ダメージが蓄積してそうだなぁ。大丈夫か?大丈夫なのか?」
「クソがっ!」
こいつダリィ!自分は遠距離で高みの見物かよ!!クッソ。でもあいつの言ってることが正しいのがよりウゼェ。
やっぱクズって何においてもクズなんだな!!しっかしどうしようか。このままじゃジリ貧で負ける。
あいつの魔法って結構魔力食うっぽいけどあいつは魂で無限回復。なんだこのクソゲー。
それよりも吸い込まれる時。魂が全力で抗ってんのが気配でわかるくらい忌避してるのがかわわいそうだ。
こんなやつに捕まっちまってよ。それよりもこの場を突破するのは力が足りない!!
ステータスが全部負けてるからまじで厳しい。今はギリギリ技術で食らいついてるけどそろそろ無理だ。
これは撤退しないとだけど住民の避難は終わったのか?クッソ。不利すぎる。
【現実見ろ!!】
これはウジュスの言葉が刺さるな。でも見捨てるって言う後悔一本コースは歩きたくないんでね。
「そういえばここら辺の人間の気配が消えてんなぁ。お、反対方面から大量の人間の気配がすんぞ?」
最悪だ。避難誘導気づかれたか!?
「ああ。人間どもがおめおめ逃げてんのか。だったらそこに一発でかいのぶつけたら面白いとおもわねぇか?
なぁ」
「させると思うか?」
「ああ思うさ。だってさ、現にいつでも俺はお前を殺せる。でもしないのは面白いからだよ」
「面白い?こっちは全然面白くないんだがなぁ!!」
俺の魔力をこの剣が壊れないくらいにありったけこめろ!!
「『スラッシュ』!!!」
『ズパァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!!!!』
「おいおいお前って単細胞か?おんなじ攻撃ばっかじゃんか。なんだそれしかできねぇのか単細胞?」
『ズカンッ!!!』
「クソッ」
「そうだ!今思いついたんだけどなぁ。お前の前でこの街の逃げてる奴らを殺そう!!そうだな。そうしよう。
俺様ってやっぱり天才なんだな!しかしただ殺すだけじゃ面白くねぇな。そうだな。お前の知り合いは最後に殺すとしてどうしようかぁ。なぁ。どうっしたらいいと思うか?」
「そうだな。まず前提としてお前はこの世にいなくなるからお前の計画は無かったことになるかな」
「そうかぁ。だったらちゃぁんとお前を固定しとかないとな。まずは半殺しにでもしておくか。しておかないとなぁ!」
「そんなことできると思うなよゲス野郎!!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「は!?お前はあの時の衛兵!?!?」
なんでこんなとこに!?いや、まず避難誘導は!?それよりもなんできた!?
衛兵程度じゃ絶対に勝てないってあいつが一番実感してるはずなのに!!
「なんで!?」
「避難誘導は終わりやした!!あとはアキラさんだけだ!!!」
「なんで俺なんだよ!?」
「おいおいおいおい。援軍か?援軍なのか?なんだ?それとも俺様の下につきたいのか?そうなのか?」
「おいおい。アホなこと言うんじゃねぇよ!!このクソ悪魔が!!!」
「おい!!早く逃げろ!!お前が逃げる時間くらいなら「逃げるのはお前だバカっ!!!」」
「は!?ウジュス!?」
「衛兵!!頼んでいいか!?」
「任せてくだせぇ!!逃げる時間くらいは稼いでやりますよ!!」
「おいどう言うことだ!?」
なんでだ!?どう言うことだ!?何が起きてんだ!?衛兵はなんのために!?それにこの虎は!?
それになぜ拘束する必要が!?と言うかなんでここに来たんだ!?
避難誘導は終わったらしいがなんでこんなとこに戻ってきたんだ!?なんでだ!?なぜ、
「なんで俺を捨て石にしなかった!?なんで!!」
「いいから乗っとけ!!振り落とされるぞ!!走れ!!」
「ガウッ!!」『ダッ!!!』
「なんでだ!ウジュス!!なんで俺を助けにきた!!」
「俺の目的のためだ!!衛兵は俺の目的を聞いたら納得してくれた!!それ以外は後でだ!!!」
『ドカァァァァァァァァァァァンッ!!』
「クッ!衛兵を助けに行かないとっ!!」
「絶対に行かせん!!」
「拘束を解いてくれ!!早く!!衛兵が死んじまう!!」
「ダメだ!!」
「クソッ!!」
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「おいなんでだ!!」
「だから言ったろ。目的のためだって」
「お前の目的のために人を1人見捨てたのか!?お前の目的ってのはそんだけの価値があるのかよ!!!」
「あああるさ。それに、あの衛兵にも申し訳ないとは思っている」
「申し訳ないと思っている?ふざけんじゃねぇぞ!?じゃあなんで助けに行かなかった!!」
「お前が死ぬかも知れなかったからだ」
「は?」
ふざけんなよ?目の前で命が散ったんだぞ?しかも個人の目的のためだけにだぞ?
お前の目的ってのはそんなに崇高なものか?それになぜ俺を選んだ?人材はもっといたはずだろ?
なぜ俺の覚悟を蹴飛ばしてまで俺を助けたんだよ!!クソが!!こいつの目的がなんであれ俺はウジュスを許せない。
「…お前に言っておかないとな。俺の目的」
「ああそうださっさと言え。くだらないことだったら契約は終わりだ。即刻立ち去ってやる」
「俺の目的はただ一つ。悪魔の根絶だ」
「悪魔の根絶?それだったら俺じゃなくてもいいだろ?なんで俺の代わりにあの衛兵が死んだんだよ。なぁ。
なぁ!!」
「お前じゃないと無理なんだよ!!」
「俺じゃないと無理?笑わせるなよ。俺より強いやつはたくさんいんだろ。なんで俺を選んだ?」
そうだよ。悪魔の根絶。目的はわかった。でも俺なんかよりも強い人間なんてたくさんいるだろ?
なぜ俺を選んだんだ?俺じゃないとダメな理由があるのか?そんなのないはずなんだがな。
「この世界の人間。つまりこの世界の身体能力じゃ世界最強と呼ばれたやつでも一級下位の単独討伐が限界なんだよ。つまり、違う世界の肉体であればと思ったんだ」
「なるほど。理に適ってはいるけどなんでこの世界の肉体では限界がすぐきたんだ?」
少し落ち着いてきた。俺も感情を爆発させすぎたな。これは俺も悪いな。後で謝ろう。
それよりもなんでこの世界の肉体じゃ限界が来たんだ?
世界最強でも一級下位の単独討伐が最高なんだ?
「限界が来たって、そりゃそうだろ。人間の才能によって強さってのは変わるからな。あとは単純に火力負けとかだな。身体能力が負けてるからな」
「なんでだ?あ、」
そうか。この世界にはレベルアップっていう認識がないのか?つまり身体能力はすぐに限界がくる。
それにレベルアップがあったとしてもイフレデーアが凄すぎてこの世界のレベルアップってのはほんの少ししか変わらないのかもな。
「あ、ってどうした?心当たりがあるのか?」
「ああ。レベルアップって概念があるか?」
「レベルアップ?なんだそれ?多分ないと思うぞ」
「やっぱりか。通りで衛兵が弱いわけだ」
やっぱりレベルってのがないのか。そりゃすぐ限界がくるわ。てかレベルなしで一級下位を単独討伐って結構行かれてんな。どんなやつだったんだよそいつ。ゴツいなんかじゃ片付けられないぞ。
もしくは技術がずば抜けてたとかなのか?興味あるから後で聞いてみるか。
「おい!お前1人で完結するな。つまりどういうことだ?」
「レベルアップってのは魔物。この世界だと悪魔を倒すとそいつからなんかの力を吸収してレベルってのが上がる。そしてそのレベルに応じて自分の身体能力が上がっていくっていうのだ」
「何それ。怖っ」
さて、今日はウジュスの質問攻めで終わりそうだな。そしてメトディラル。あいつだけは俺が絶対にぶっ飛ばす。
そして悪魔の根絶、これには俺も同意だ。だから俺は悪魔を全員ぶっ飛ばす。
でも今の俺は弱い。とんでもないくらいな。だから強くなって、もう、目の前で命を散らせないくらい強くなってイフレデーアに戻るぞ、俺!!
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「フォッフォッフォ。相当大胆に出たんじゃが逃げられてもうたな」
「そうだな。次は私か。どうやって攻めようか」
「おいおい。俺の世界だから俺はゲームには入れねぇし楽しくねぇんだがなぁ」
「その気持ちは最初のわしの世界でわしが体感しておるわい。まぁせいぜい待っとくんじゃな」
「そうだぞフィゾウズ。前のゲームは私が最も暇していたのだぞ?今回くらい我慢しろ」
「クッソ。あーあ。まじで楽しくねぇな。…なんか面白いことおこんねぇもんかなぁ」
どうも。ねぎとろです。最近書いててこいつの名前ってなんだっけってなったりします。
なんででしょうね。これボケてきてるんでしょうか?まだまだ若い(はず)なのにもうボケてきてるのか〜。
この先について考えたくないですね。さて、この話も読んでいただきありがとうございました!
できれば次も読んでください!!では、次回で会いましょう〜。




