お勉強。
お風呂から上がったら、冷たいミルクが用意されていた。
お風呂上がりはコーヒー牛乳が望ましいがミルクもいい。
もちろんフルーツ牛乳もアリだ。
まぁ何でもいいとも言える。
片手を腰に当てて正当なスタイルでごきゅごきゅぷはー!
「はー、おいちぃ!」
「なんと言うか、豪快だな!」
何を仰る。
これが正当なスタイルなのに。
「明日は俺とお風呂入ろうな」
にっこり
え? あ、はい。
こくんと頷くと、ダラスさんも頷く。
えっ?
「うちの風呂デカいから2人ずつ交代で入るんだ。明日は俺とダラスが先に入るからな。まぁ時々はひとりでボーッと入る事もあるけど」
とジャスパーさんが笑う。
なるほど、効率いいもんね。
しかし仲良しだなー!
聞けばこのチーム、組んでからかれこれ10数年経ってるらしい。
初期のランクから今まで、何だかんだ言いながら続いてるそうな。
種族を超えて組んでる割には続いてるんだって。
でも種族を超えてるからこそではないのかなーと思う。
別に同族を入れたらダメなどと言う決まりもないのだけど、このチームに入って辞めていった人も居るらしい。
まぁ合う合わないは仕方ないよね。
でも、見ず知らずのわたしにも優しいし、いい人達なんだと思う。
まぁ迷子? の幼女を放っておくのは気が引けるのかなぁ。
なんてね。
ふわぁぁ……。
「あれ!? ラナおねむか!? まだ夕飯食ってねぇぞ!?」
え。
あんだけでっかいケーキ食べて、まだ夕飯食べる気!?
「ロビン! メシ! ラナにメシ食わせないと!」
「ラナ! ラナ! ほらサンドイッチなら食べられる!?」
いえもう入りませぬ……。
嗚呼この幼児恨めしい……早くおとなn……すぴー。
「あちゃー……。寝ちまったかー」
「……子育て難しいですね。風呂が先かメシが先か」
『ぼくはごはん食べるよ?』
「オレもにゃー」
「はははっ! じゃあラナが途中で起きて腹減ってたら、何か摘めるモノ用意しといて、俺らは食っちまうか」
『「うん!」』
わたし抜きの夜ごはんは、さながら戦争だったらしい。
あの品行方正が歩いているようなロビンさんでさえ、ちゃんと男だったとはネージュの談。
◇◇◇
翌日、お腹が空いて目が覚めた。
アストロとネージュはまだ夢の中。
……おにぎり食べちゃうか。
いや、きっと朝ごはん用意してくれているはず。
おにぎり食べたら、折角の朝ごはんが入らなくなるので、ここは我慢だ。
とりあえず喉が渇いた。
まだ寝てるふたりを置いてドアに手を……。
うん、届かないので身体強化して、ちょこっとジャンプ。
ノブを回して廊下に出て階段を目指す。
昨日は降りるのが怖かったけど、今日は大丈夫。
踊り場までジャンプ!
ぴょん!
うん、行ける!
よし、もう1回!
バサバサッ!
「ピポ?」
あ。
「飛ぶ? ピッ?」
「……」
「飛べ! ピピピ!」
「とびまてん」
「軟弱者ー! 臆病者ー! ピーピピ!」
「しーー! みんなまだねてうでと!」
「ピーポ?」
あ。
「えっ!? ラナ!」
しゅたたたっ! とミーシュくんが駆け寄って抱っこ。
「おはよう! ひとりで出てきたの?」
「あい。おあよー」
「ちゃんとドア閉めてなかったのかなー。危ないなぁもう」
「ちなう! どああてたの!」
誰かが冤罪になってしまう!
「え? 開けられたの?」
「うん」
こっくり。
「そっかー。頑張ったねー!」
と、頭なでくりなでくり。
「(ちゃんと閉まってなかったかなー。気をつけよう)夜ごはん食べてないからお腹空いたんじゃない?」
「んと、おみじゅほちい」
「りょーかい! じゃあ下に行こうねー」
「まだみんなねてう?」
「ううん、ジャスパーとロビンは買い出し。ダラスは庭で水撒きしてるよー」
おー、早起きだなー。
って、朝から買い出し?
「おたいもも?」
「朝市が出てるからねー」
朝市! うわ、行ってみたかった!
くぴくぴと水を飲む。うむ、美味い。
「多分もうすぐ帰ってくるよー」
そっかー。残念。
『ラナ! ラナが居ない!』
「あ、あしゅとよおちた」
「お?」
『ラナ! ラナ!』
ここだよー。起きて下に居るよー。
『ドア壊していい!?』
ダメ! ちょっと待ってて!
「みーしゅたん! あしゅとよおむたえいく!」
「りょーかい! それっ!」
しゅばっ! と走って、ものの3秒でドアの前!?
「しゅっごーーーい!」
「ふふふっ! 斥候だからね!」
ドアを開けてアストロが出てくる。
『居ないからびっくりした!』
「ごめんね」
その後、ネージュも起きてきて、買い出しで買ってきた朝ごはんを食べた。
朝から串焼き。
濃ゆい。
まぁ食べるんですけども。
◇◇◇
「午前中にちょっとお勉強しましょうか」
先生はロビンさん。
時の概念があるのは分かった。
ただ、1時間は何分かは分からない。
なので、わたしの知ってる24時間には当てはまらないが、1時間が24回。
時計もある事はあるが、高価なので貴族位しか持っていない。
一般人は鐘の音で時を知る。
暦もある。
ひと月30日。
6日1週間、5週間でひと月。
12ヶ月。
1の月から12の月まで。
曜日は週の始まりだけあって、1-1 1-2と進み、最終週は5-6で終わり、翌月1-1から始まる。
季節は春夏秋冬。
この国は季節がハッキリしているので、冬は雪も降る、と。
うん、前世と変わりないので安心だ。
お金の単価。
銅銭 10G
銅貨 100G
大銅貨 500G
銀貨 1000G
大銀貨 5000G
金貨 10000G
大金貨 50000G
白金貨 100000G
その上もあるけど、一般人はほぼ使わないから省略。
ふむふむ。
ひと月一般人が普通に暮らして10〜20万G位。
まぁ冒険者は食費を採取で調達したらもっと抑えられる。
前世で考えたら10円100円500円と続く感じかな?
昨日買ったチーズが金貨5枚。
50000G……。ひぇっ!
「で、ラナの魔石を換金したら、3つで800万Gになりました」
は?
「なので、マジックバッグがパンパンになるまでお買い物できますよ」
はぁ!?
『へー! 良かったねラナ!』
そんな大金持ってるの怖い!
って、インベントリに入れておけば……。
いやいやいやいやっ!
……身を持ち崩しそう。
「ラナはちゃんと理解して聞いてますねぇ。まぁ上級衛生鑑定士が読める位ですもんね……天才かな?」
いえ、前世の記憶があるからです。
しかもアラサーですし。
「なので、ラナはお買い物する時は私達と一緒の時にして下さいね。そして支払いは私達がする。ラナが大金を持ってると知られたら……拐われます」
ひょっ!? それは怖い……。
「おたいももはひといではちない」
こくり。
「はい。良くできました」
と、頭なでなで。
お金はざっくりなので、スルー気味推奨。
補足すると、加工していない食材は激安なので食費は抑えられる。
森で採れるしね!
光熱費も自魔力頼みなので、激安。
なので10~20万Gでも贅沢しなければ暮らせるのです。
寧ろ20万Gは多い方です。




