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おっかいっものっ♪〜その1〜


「よしっ! じゃあ待望のお買い物だなー!」


「ラナは何が見たいですか?」


「みうくやたん!」


「ふふっ、じゃあ最初はミルク屋ですね」


 と、屋台街とは別の道に行く。


「ここから先はお店が多い通りになります。こっちから行くと、武器屋、防具屋、道具屋、薬屋、食材屋の並びですね」


 ふむふむ?


「クエストに行くのに便利な並びになってるんだよー」


 なるほど。

 食材は森でも調達できるから、森から遠い1番奥になってるのかな?

 武器や防具は最終チェックで壊れていたら戦闘に障りがあるものね。

 流石冒険者の街。


 抱っこされながら、キョロキョロ。

 流石に武器屋と防具屋にはガラス窓はなくて無骨な感じがする。

 出入りする人も見るからに冒険者って風貌だもんね。


 道具屋さんは間口が広く、都内にあった調理道具専門店の並びを彷彿とさせる。

 でも見た事のない物が多い。

 でっかいモノ専門店? 細かいモノ専門店?

 むふふふ! 楽しい!

 もっと近くで見たい!


「近くで見ますか?」


 いいの!?

「みたい!」


 よいしょとロビンさんから降りてお店にダッシュ!

 思わず身体強化した気がするが、いいじゃないか!


「「「!?」」」


 ふぉぉぉ! コレなんだろう?

 どうやって使うんだろう!?


「お嬢ちゃん、どれが気になるんだ?」


「! こえ、どうやってちゅたうの?」


 ガラスの筒型になっていて3つの刃が底にある。

 一見するとミキサーみたいなんだけど……。


「これは家庭用の粉砕機だ。麦でも果物でも肉でも何でも使えるぞー」


 あれ? 魔法でやらないのかな?


「今度かーちゃんと買いに来てな!」


「あい!」


 かーちゃん居ないけどな!


「……ラナ、ミルク屋行こうか?」


 そうだ、忘れてた!

「いく!」


 またロビンさんに抱っこされて、痛ましそうに見つめるみんなには気付かず、わくわくしたまま道具屋を眺めつつ、食料品の並びへ。




 そこからジャスパーさんも合流した。


「お待たせ! ラナ、お金多かったからとりあえず俺が預かっとくな? 家に着いたら渡すから」


「あーい!」


 お金の単位も分からないし、半年遊べる位あるなら、アレコレ買っといて貰っても大丈夫だろう。

 それより! 山積みの果物とか野菜!

 お肉はちゃんとショーケースだし、ぬぁぁぁ! チーズ! チーズ! でっかいチーズあるじゃん!

 あっ! お隣のお店は生ソーセージっ! むっほー!


『ラナ! ラナ! アレなんだろう? いい匂いするね!』


「ねー! おたいももちてこうね!」


 アストロが匂いに釣られてソーセージに口を付けそうになったので、


「あしゅとよ! めっよ!」


『えっ?』


「ちゃんとおたねはやってないとたべたややめなの!」


『そうなの?』


「うん。おたねとこうたんちてたや」


『それがお買い物?』


「うん」


『分かった! じゃあこれ欲しいからお買い物してくれる?』


「あい! じゃしゅぱーたんこえいっぱいほちい!」


「んまぁ……しっかりした子だねぇ。それに犬の言葉が分かるみたいにお話するね! 凄いねぇ」


 あ、しまった。

「えへへ……」

 笑っとこ。


「ぶっ……あははは! そうだな、ラナもアストロも賢いもんな! 女将さんこれ買えるだけ売ってくれ!」


「えっ? そりゃ構わないけど……。子どもの言いなりでいいのかい?」


「いいんだ。今日はこの子の買い物に付き合ってるんだから。な?」


「あい!」


「ふふふっ! お買い物の勉強かい? お金はどうするんだい?」


「おにーたんにあじゅててあうたやだいじぶ!」


 ちらっとジャスパーさんを見ると、うん、と頷いてくれた。


「そうかい、それなら包むからちょいとお待ちよ」


 と、奥に入って行った。


「はい、銀貨5枚と大銅貨5枚で5500Gだよ」


「んじゃこれな」


「はいよ、丁度だね! おまけ入れておいたからねー! お嬢ちゃんまた来てね」


「あいまと!」


 ふむふむ。

 これで5500Gって、高いのか安いのか分からんな。



 

「じゃしゅぱーたん、まだおたねあう?」


「あるぞー。まだまだ買えるから心配すんな」


「あい! ちゅぎみうくやたん!」


「私のオススメのミルク屋に案内しますね。チーズもいる?」


「ちーじゅ!」


「ふふっ! 隣同士ですから両方見られますよ」


 やった! どんなのがあるんだろう?



 少し歩くと、見えてきたデフォルメされたブルのイラスト。

 イラストとかあるのか。

 地球と変わらないねー。


 お、おお? ぉぉおお!!

 お隣にでっかいチーズあるじゃん!!

 凄い凄い! チーズだー!


「こんにちはー。女将さんいる?」


「はーい! おやロビン! お帰り! 今日は何にするんだい?」


「ラナ、何が欲しい?」


「よーぐゆと!」


「おやまっ! いつの間に子どもができたんだい! 世の中の女の子が泣いちゃうねぇ!」


「はははっ! 可愛いでしょう?」


 あれ、否定しないんだ。


「ちげーよ! 俺の遠縁なの!」


「なんだよ、びっくりしたじゃないか。しかし可愛い子だねぇ! お名前は? 言えるかな?」


「やな……」

 伝われー! ラナです! ラ・ナ!


「えっとー……ラナ、ちゃん?」


 伝わったああああああああぁぁぁ!!

 ぶんぶんと首を縦に振りまくる!


「あぁ良かった、合ってた! ふふっ、うちの子も”ら”が言えない時あったからね! ちっちゃい子の言葉は可愛くてたまんないねぇ!」


 と、なでなで。

 むふふん! 伝わる人には伝わるんだ!

 流石はお母さんだな!


「それで、今日はヨーグルトが欲しいんだね? 丁度できたてがあるよ。どれ位持ってく?」


「いっぱい!」


「1杯?」


「あぁ、沢山欲しいんです。買える分だけ売ってください」


「え? 結構あるよ? それこそ樽であるけど……あんまり多いと傷んじゃうよ?」


「どうする? 買っておく?」


 うんうん!


「じゃあ樽ごとください。あ、樽の料金も上乗せでいいので」


「まぁ! ……それじゃあ届けるかい?」


「マジックバッグがあるので大丈夫ですよ」


「はいよ! じゃあ持って来るから少しお待ちよ」


 と、待ってる間にキョロキョロ。

 ん? 上級衛生鑑定士? って何だろ?


「よびんたん、あえなぁに?」


「ん? 上級衛生鑑定士?」


「うん」


「え、まさかあれ読めるの?」


「うん」

 あれ? 待って。3歳児って文字読めるっけ?

 笑っとこ。

 えへへ!


「……ラナは本当に規格外ですね。上級衛生鑑定士って言うのは、簡単に言うと食べ物が傷んでたりするのを見極められるスキルを持った人で、国からちゃんと認められてる人ですよ。アレがないとヨーグルトやチーズは売れません」


 ほー!


「ヨーグルトやチーズは、熟成っていうのをしないと食品にならないんですが、その過程で腐ってしまう事もあるんですよ。なので衛生鑑定士の資格が必要なんです」


 ほうほう。

 発酵食品は1歩間違うと腐ってしまうので、ちゃんと鑑定スキルがないとダメなのか。

 なるほどなー!


「はいよ! お待たせ! オマケして4000Gだよ!」


「あいまとー!」


「ふふふっ! ラナちゃんまた来てね!」


「あい!」


 さぁ、次は何を買おうかなっ♪

 


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