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リペア魔法と魔蟲。

 それから暫く特訓を続けた成果で、身体強化は上手になった。

 はず。

 まだちょっと考えながらだけど、考え込む事なくできるようになった。

 はず。


 何と言っても根っこがアチコチ張り出してる森の中を走れるようになったのだから、これって特訓の成果だよね?

 ただ、注意力が足りず転ぶ事はある。


 身体強化して走って転ぶんだから、衝撃はでかい。

 転ぶだけじゃなく転がるんだな、ゴロンゴロンと。



「!!  ぶべっ」


『ああ! ラナ! 大丈夫!?』


「だいじぶ!」



 おかしな事に、転んでも怪我のひとつもしないと言う事。

 普通なら、擦り傷切り傷打撲等で怪我の絶えないガキ大将(偏見)っぽくなってても不思議ではないというのに。

 そして「痛い」と思う前に、起き上がる。


 そう言えば、羊に吹っ飛ばされた時も強かにおしりを打った筈だけど、すぐに立ち上がっていたよなー?


 え、まさか痛みを感じない身体なのか?

 それってヤバくない!?

 痛みは身体の救難信号だ。

 痛みを感じないと、いくらでも無理ができてしまう。

 怖っ!!


 しかし、怖いと思っても走るのが楽しくて、そんなの忘れてしまうんだけれども。


 あ、スモックに


「あなあいてう」


 汚れはウォッシュで、それこそシミも残らず綺麗になるが、穴は……。


『あぁ、”リペア”』


 え?

「えええええええええええええ!?」


 穴が! 服に空いてた穴が!

 繕ったとか言うレベルじゃない! 新品みたいに塞がった!?


『え? なに? どしたの?』


「あな!!」


『うん、塞いだよ?』


「どうちてふただうの!?」


『リペアしたからだよね?』


「そえなに!?」


『リペアは生き物には使えないけど、修復魔法だから服でも家具でも食器でも直るよ? 魔道具にも使えないねー』


 なんとっ!!!


『あと、生えてる植物にも使えないな。あれも生きてるカテゴリーに入るから』


 なんとっ!!!

 なんと便利なっ!!!


『大きく欠けちゃってたり、切り取られてたりすると、そのモノが薄くなったり、縮んだりする事はあるみたいだけど』


 足りない物を周りから寄せ集めるからかな?

 それにしても! 凄いよ!

 お家に置いてある、おしりに穴の空いた服も蘇るな!




『ラナ、ここからだと果実の森が近いよ。摘んでから帰る?』


 うん! そろそろベリー達が減ってきたから摘んで帰ろうか!


『根っこから採って、お家の所に植える?』


 はっ! それいい! そうしよ!







 その時は、あんな事が起こるとは露知らず……。


 ◇◇◇


 いちごちゃーん♡

 ブルーベリーちゃーん♡

 ラズベリーちゃんもあるじゃない!

 ブラックベリーも!

 おお! クランベリー!


 ……これなんだ? 半透明で凄く綺麗だけど食べられるの?

 じーーーー……


 ”白スグリ(ホワイトカラント)食べられる。……”


 スグリ!

 へぇ、初めて見た。

 続きが読めないけど、食べられるって書いてあるし、1粒パクっ

 あま、い、けど、モリモリ食べたいって感じじゃないかな。

 とりあえず、ひと株だけ摘んでおこう。


 ずぼっ! どてっ


「わわわっ! あなあいてう!」


『気をつけてね! その穴はリペアできないよ? ふふっ』


「あーい!」




 ホントにここはワクワクする場所だな。

 前に来た時は少ししか摘まなかったけど、翌日には元通りなんだから取り尽くす勢いでどんどん摘んでいく。


「よち! おうちにうえうおー!」


 帰りはアストロの背中に乗って、ばびゅーん!






 ◇◇◇


 お家の果樹園。

 果樹じゃないのも多数あるが(味噌とかカレー粉とか油とかね)気にしたらいけない。


 ベリー達は低木か草生なので、1箇所に纏めて植えてみた。

 十分に間をとって、増えても大丈夫なようにね。

 可愛い柵があったらなー♪

 うふふふふふ♪

 思いの外楽しい庭いじり。

 と言っても魔法で穴掘りだから、労働力としては少ない。



 そして、その日も充実感と共に就寝。

 あ、パジャマ頼むの忘れてた。

 明日は忘れずn…… すぴー







 ◇◇◇


 翌朝、願いの石碑にパジャマ(ネグリジェ)をお願いした。


 神様。寝る時に着るパジャマが欲しいです。

 すっぽりと着られて、寝汗をかいても吸水性が良くて速乾性良くて、肌触りが極上で、尚且つ可愛いのを3枚お願いします。

 キラキラキラキラ〜☆


 これでよしっ! 忘れずに数を指定した、また∞になったら困るし。

 ラジオ体操もしたし、身体強化の練習もしたし、果樹園に行ってお水あげないとね〜♪




 ふふんふーん♪

 ふふーんふー、ん?


「あな」


 はて? 昨日植えた時にはなかったよな?

 直径30〜40cmほどの穴……。


 なんだろコレ。


 穴の前にしゃがんで見てみる。


 チロチロと出てきたコレはなに?

 むんずと掴んで引っ張ると


「……キシャーーーーーーー!」


「!!! ぎゃああああああああああ!!」


 びゅんっ!!!


 は?

 え? 飛んでった?

 今の何!? 今の何!? でっかいアリンコ!?

 アリンコだった!!

 

『ラナっ!! 何事!?』


 アストロっ!!

 でっかいアリンコが飛んでった!!


『え?』


 そうこうしてるうちに、次のアリンコが


「キシャーーーーーーー」


 びゅんっ!!!


「ぴゃっ!!」


 びっくりした!

 ほらほらほらほら!! 飛んでった!!


『あー……害意むき出しにしたから弾かれたんだよ。そっかー、地面の下は結界張ってなかったからかー』


 どゆこと?


『結界は土から上だけを覆っていて、地中は範囲外だったんだ。だからジャイアントが下から侵入したんだけど、害意を持ったら弾かれるって法則を結界に掛けてあるから、飛んでったって事』


 ジャイアント?


『そう、魔蟲のジャイ・アント』


 ほぇー……。

 ジャイアンとアントが一緒になったのか?


「キシャーーーーーーー」


 びゅんっ!!!


 ……やば、ちょっと面白い。

 ふはははは!

 とは言え、このままにしておくのはマズイ。


『通り道になっちゃってるから、このまま下に結界を広げても、中にいるジャイアントが何匹いるのか分からないよね。巣もありそうだし……焼いちゃうか』


 焼く、とな!?



予約投稿間違えました!

もう1つアップされているので、次話もお楽しみ頂けたら幸いですぅ┏○ペコッ

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