表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/91

願いの祠リベンジ。〜寄り道その1〜

 さぁ、今日は願いの祠探しのリベンジだ!

 お供え物は……とりあえずシチューとパンケーキ。

 料理好きを前面に出して、お願いしてみる。

 ……一応お花も摘んでいこう。



『ククルカンが居た所の逆に行こうね』


 アストロは、まだこの間の事を根に持ってるらしい。

 まぁ、わたしも会いたくないので賛成だ。


 米胡椒米胡椒と思っていたが、植物性油脂も欲しい。

 だって卵があるんだよ?

 作りたいでしょ! マヨネーズ!

 流石に牛脂や鶏油でマヨネーズは……。


 という事で、願いの祠の側に家を置いて、何度かトライする事にした。

 絶対に叶えてくれるわけじゃないって言われたからね。


 何度でも試すに限る!

 とらいあげいん! あーんどあげいん!

 ふんすっ!





『準備はいい?』


「あい!」


 お家もしまって、いざ空へ!






 上空から見る森は、本当に広大だ。

 樹海、そう言ってもいい程に真緑。

 当然起伏はあるが、山と言うほどでは無い。


 キラリと光るのは水辺。

 川だったり、湖だったり、この間の温泉サイズの池だったり。

 割と多いみたい。


 この森を中心にして、各国あると言うのだから、広大なのも頷ける。

 地図があったら見てみたいなぁ。


『なかなか感知に引っかからないね』


 長期戦も想定しないとだねー。

 幸い食料はあるし、家もあるから、のんびり探そう!

 この広大な森に数箇所だもん。

 そんなにすぐには見つからないって。


『そうだね、うん、素敵な場所もあるかもだし、のんびり探そうか』


 うんうん!

 楽しみながら、ね!







 ◇◇◇


 この世界でもお日様が東から登るなら、そろそろてっぺんに掛かりそうな時間。


 アストロ、そろそろ休もう?

 もう随分飛んでるよ?


『ぼくはまだまだ大丈夫だけど、少し降りて休もうか。どこがいいかなー?』


 うーんとー、あっ! あの湖は?


『大きな湖は大型の水性魔物が居るから、小さい湖にしよう』


 うへ! そうしますっ!




 そう言って、降りた湖は、あちこちでポコポコポコンポコンと気泡が上がって小波(さざなみ)がたっている。


 流石にエアレーションじゃないよね。

 ガス……? 匂いはしないし、水も綺麗だ。

 いや、匂いはしないガスもあるよね?

 危なくないかな……。


 じーーーーっと湖面を見ていたら、文字が浮かび上がる。


 ”炭酸ガス 無害 ……”


 え?

 ゴシゴシ


 ”炭酸ガス 無害 飲める”


 なんか出たーーー!!!


『えっ!! 魔物!?』


「ちなう! もじ!」


『もじ?』


「そう! もじ!」


『???  あ、文字? 鑑定したの?』


 鑑定?


『そう。これは何かなーって見てると、それが何なのか分かる魔法。文字は人の使うツールだから、ぼくには読めないけど、その代わり感じるんだよ。人には文字が見えるらしいね?』


 ぬおおおおお! 異世界あるある!

 え、待って、もしかして……


「しゅてーたしゅ!」


 …………。

 あれ?

 え、やだ恥ずかしい。

 ステータスって言ったら目の前に何か画面みたいのが出るんじゃないの?

 あれだって異世界あるあるじゃん!!


『?  なぁに? それ』


 ……ナンデモアリマセン。


 炭酸、飲めるなら少し持って帰ろう。





 アストロが、近くに魔物が居るか探知するが、どうやら居ないらしい。

 なので、安心して敷布を出して簡易ピクニック。


 おべんとおべんとうれしいなっ♪

 まぁレパートリー少ないけど。


 ガラスープにお塩と野菜と鶏肉をぶち込んだだけのスープとサンドイッチ。

 豚肉あればベーコン作れるのに。

 その前に胡椒だった。


『このスープも美味しいね! 凄いや!』


 ガラスープは優秀だよね。

 沢山作って良かった!


 出汁があるとないとじゃ雲泥の差だもんねー!

 今度はブルの骨でも出汁は取っておこうっと。

 ……鰹出汁も欲しいなぁ。流石に海じゃないから無理そうだけど。


『ごはん食べたら神樹の森の中心の方に行ってみようか』


「あい!」






 ◇◇◇


『あー、キングオークだ。あいつコロニー作って増えると厄介だから、狩ってもいい?』


 えっ!?

 でっか!! 何あれ!! 二足歩行!!


『冒険者が喜ぶ肉の1.2番だよ』


 なんですと!?

 お、美味しいのかな……?


『ほら、狩った魔物を時々冒険者の側に投げるって言ったでしょ? 喜びようが凄いから、美味しいんじゃないかなぁ?』


 アストロは危なくない?


『ぼくは強いからね! 大丈夫!』

 むんっ!


 じゃ、じゃあ、って、わたしは何処に居よう。


『あ、そうだね、背中のままじゃラナが怖いかな。じゃあ少し離れた所に降ろすね? 結界張っておけば大丈夫だよ』


 分かった!





 という事で、少し離れた所にぽっかり空いた場所があったので、家を出して、その中で待機。

 結界は、わたしとアストロのと二重で安心だ。


 気をつけてね!


『行ってきまーす』






 さて、何して待ってようかなー?

 それこそ、ブルの出汁でも……。

 よしっ!


 大鍋にブルの骨……、はみ出してる……。

 これ割れないかなぁ?

 お塩の実も割れないのに、骨は無理だな。


 魔法でなら?

 骨を割る魔法……? うーん……。


 はみ出しててもいいか。うん。

 よし!


『ただいまー! ラナこれ入れてー』


 えっ!? 早っ!


 慌てて玄関ドアを開けると


「ぎゃーーーーーー!!!」


 人っぽい!! 物凄く人っぽいっ!!

 肌色二足歩行恐るべし!!


 顔は


「ぎゃーーーーーー!!!」


 ブタっぽい!! つーかブタっ!!


『あ、怖かった?』


 怖いよりキモい!! あ。


『ひゃはは! キモい! そう、キモい!』


 あー……やっちゃったー。

 キモいは封印するはずだったのに……。

 さっさとインベントリに入れちゃおう。


 しゅっ! と動物マークに収納。


 ケタケタと笑い転げるアストロ。

 そんなに面白いのか。

 箸が転げても面白い年頃なのか。

 愛いやつめ。ふふっ!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ