天空《そら》との関係
「それはダメ!」
天空は真顔で俺を見下ろす。
「でも疲れてるんだろ? 体力も使うしアレが原因だとしか……」
「お互いの体を使って内と外を丹念にマッサージし合う。リラクゼーションのひとつよ。むしろ疲れを忘れさせるわ」
天空にとってセック〇とはそういう行為らしい。
いくら忘れても実際には疲れが蓄積してるんだぞ? と言いたい。
「それに……セック〇して疲れるのは私じゃなくて美典の方だから!」
「そ、そうか?」
(お前もヒイヒイ言ってキツそうに見えるけどな)
「だいたい私達はセフレなんだから。疲れていてもセック〇するのは義務よ」
「ええ??」
「それにさっ!」
天空は俺に覆いかぶさるように倒れ込む。
「もし、私としなかったら……美典ってばその分他の女性としちゃうじゃない?」
えっ? 何言ってんの、この人?
「……」
「……」
「……」
「やっぱそうなんでしょ?!」
「違うわ! 目で訴えかけてただろ! 察しろよ!」
別に誰の分とか決まっていないからな?
「問答無用! 私の分は私がきちんと回収するんだから!」
天空は俺に乗っかったまま服を脱ぎ始める。
「おいって! まだ昼間だぞ」
「関係ない。おじさん達は土曜でも帰り遅いし。小夜ちゃんは今夜サークルで飲み会があるって言ってし。今日はたっぷり時間があるわ」
「そ、そうだ。宿題をするんじゃないのか?!」
「するわよ。先にあなたとセフレの義務を果たしてからね」