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この前、あそこで起きたのとは逆パターン

作者: HasumiChouji

「おふくろ、そっちで大雨降ってるみたいだけど、大丈夫?」

「またね? 大雨ん(たび)に言っとるけど、ここは高台だから、雨が降っても水は下に流れてくだけよ……」

「いや、でも、山の近くだろ。土砂崩れとか……」

「本州()どっかで、この前、起きた土砂くずれのような(んごたる)(こつ)は起きんよ」

「えっ?」

「あそこは、山に他所(よそ)から持ってきた土()盛っとたとが崩れたんやろ。ウチの辺りは逆に、宅地造成で山()削っとるけん……大丈……」

「あれ? おふくろ? どうなってんだ? 何で急に電話切れた?」


「次のニュースです。ここ数日、大雨が続いていた九州のS県T市北部で大規模な水害が発生し、未だに数千人の安否が不明です。水害が発生した地区は、ここ十数年間で大規模な宅地造成が行なわれていました。では、Q大のK教授からリモートで、今回の水害と宅地造成の関連についての詳しい解説を伺います」

「あ、どうも。この辺りの地域では、これまでは、雨が降っても地下水となる場合が多かったのですが、地下水の重しになっていた山を宅地造成で削った事で地下水のキャパが減ったのと、宅地造成で地面の舗装が短期間で急速に進んだ為に、地下に水が染み込まずに地上に溢れ出してしまったようですね。被害は、近年の宅地造成で出来たマンションよりも、古くからの住民の方が住んでいる平屋か2階建ての一軒家の方が多いみたいですね、はい」

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