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スマホアプリで俺が創った女神様そっくりの美少女が転校してきた。  作者: 坂井ひいろ
第二章

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20/57

020 神崎未来の爆弾発言

 俺と神崎未来かんざき みらい幸田一馬こうだ かずま矢島萌奈美やじま もなみの四人はサンセットランドで沢山の乗り物に乗って遊んだ。周りは子供を連れた家族連ればかりで俺達と同じ高校生は皆無と言って良い。長閑でノンビリとした時間が過ぎていく。


 こうして普通にはしゃぎ回っている未来は、ハッとするような美少女ではあるが、ごく普通の女子高生にしか見えない。一馬も萌奈美も何の疑いも持たずに彼女と接している。大観覧車での彼女の告白が無ければ俺だって信じられない。


「よし、大樹。次はジェットコースターな!」


「おう」


 一馬の元気な声に答える。笑顔で萌奈美と会話を楽しんでいる未来を横目で見る。


「ね、未来ちゃん。次、ジェットコースターだってさ。ここのジェットコースターは最高に怖いんだよ」


「そうなの?普通のジェットコースターに見えるけど」


「それがさー。宙返りとか無いんだけど古くてあちこちガタがきているんだよね。走り出したらギシギシいうわ、横揺れするわで、もう、最強の恐怖体験なんだから」


「萌奈美ちゃん。楽しそうに言っていない。全然、怖そうに聴こえないけど」


「私は、ほら。一馬と大樹とで何度も経験済みだから」


「萌奈美、それ、小学校の時の話だろ。あれから何年も経っているから、もっとポンコツになってるんじゃないか」


 一馬がニヤニヤしながら話に割って入る。くっ!思い出した。あの時ですらそうとうにヤバかったのに、大丈夫か?不安になってきた。思わず声が漏れた。


「だよなー。やっぱ、止めようぜ。一馬」


「大樹!相変わらず、臆病だなー。何、ビビってんだよ。未来ちゃんに男を見せろよ」


 迫ってくんなよ。イケメンくん。迫るなら萌奈美にしてくれ。


「チャンスだぞ」


 一馬が耳元によって小声でささやく。


「何がだよ」


 またそれかよ。思いのほかワンパターンだな、一馬。


「大樹。まさか、大観覧車で、もう未来ちゃんに何かしたのか?」


 一馬は振り向いて未来の顔を見る。未来は恥ずかしそうに顔を赤くしてうつむいた。ええー。俺、何もしてないよね、未来。あっ!ことの流れで抱きしめたかも・・・。


「するわけないだろが」


 俺はムキになって一馬のイケメン顔を押し退けた。


「大樹にそんな勇気があるわけないじゃん」


 萌奈美に言われると腹が立つ。


「萌奈美の方こそ、一馬に手を出したんじゃないだろうな。この肉食女子が!言っとくが一馬はモテるぞ。学校中の女子を敵に回すことになるからな」


 どうだ、萌奈美め。ビビりやがれ!


「問題なし。萌奈美は美少女だもん。大樹こそ、未来ちゃんに手を出したら学校中の男子にぶっ殺されるんじゃない」


 ぐっ、確かに。萌奈美と一緒にいるだけで嫉妬の視線がグサグサ突き刺さってくるもんな。転校してきて直ぐに学園のアイドル、いや学園の女神になってしまった神崎未来。ヤバいかも!


「あのー。私、大樹にギュッしてもらいました」


 えっ!未来の一言に俺も、一馬も、萌奈美も目が点。みっ、未来。会話の流れが理解できているんだよね。爆弾発言なんだけど・・・。なっ、なんか美少女育成アプリのイベントっぽいぞ。


「だ、大樹。お前・・・」


 一馬のイケメン顔が引きつっている。


「みっ、未来ちゃん!・・・。大樹、貴様!」


 萌奈美の遠慮のない回し蹴りが俺に向かって飛んでくる。「死ぬっ!」って思った瞬間、一馬が萌奈美の脚を軽々と受け止めていた。


「うははは。大樹、良くやった。ほんと大樹は変わったな。カッコだけじゃないな。すげえぞ、見直したわ。うははは」


 高らかと笑う一馬のイケメンフェイスに、春の風が爽やかにそそいでいる。サラサラの髪が風になびく。


「未来ちゃん!大樹をよろしくな」


 一馬の言葉を受けて未来は言った。


「はい」


 一馬も萌奈美も、神崎未来は俺が創ったスマホのAIアプリのキャラクターだったことを知らない。美少女育成アプリから生まれた神崎未来は、ラブコメ的展開に反応してしまうのかもしれない。リアルに恋愛経験のない俺は、この先、どうなってしまうんだろう。

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