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見習い魔法使いが最強に至るまで  作者: 鬼仁雪姫
第7章
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78話 これまでとこれから




 沢山殺してきた。けれど子供の浅知恵で長く持つ筈が無い。


 父親は生きているらしい。何だかんだと理由を付けられてはきてはいたが一緒に住んでいない事だけは分かっていた。子供であったが故かどうかは定かでは無いが、母親の行動を、言葉を信じて疑わなかった。いや、疑える状況では無かったと言った方が正しい。


 母親は父親が居なくなってからというもの一種の錯乱状態に陥り、虐待と父親によく似た自分を愛でる様に優しく撫でる時もあった。その表裏一体の歪んだ感情を間近に受けただけでなく、周囲の眼も非難するような冷たい視線が多かった。そんなものに長らく晒され続け、いつの間にか心は死んでいった。


 何にも期待せずただ黙ってやること、やられることを第三者の様に見ていたし、受けていた。それが正しい方法で、間違いなど無いとしか考えられぬ状況に置かれていた。


 いつだったか、母親は狂って殺人を犯した。この時既に家から出る事さえ止められ、愛憎をぶつけられ、何も考えなくなった。物事の善悪さえも分からぬ子どもの成りをした化け物へと成り果てた。母親が居なくなって以降、虐待を受けていたと知っていた近所の人が深く関わらず、死なない程度の食料を分けてくれるようになった。


 まるで腫れ物に触るかのように当たらず触らず。


 どの人間も「自分は悪くない。」そういう目で見ていた。



 そんな折、母親が帰って来た。


 息を切らし、いつもと様子が違う。迷わずキッチンに向かった母親は包丁を取り出し、その刃先を向けてくる。



「アンタさえ生まれて来なければ。」



 そう言った母親にかつて愛をくれていた頃の姿など無かった。


 既に狂っていた心という名の歯車はその一言で狂いでは無く破壊された。



もしかしたらヒビが入っていたのかもしれない。何故なら母親がいない間自分は人間の構造を調べていた。父親がそういう仕事をしていたのだろうか。何故か本があった。文章は難しくて読めなかったが絵を見て子供なりの解釈で理解していった。


その理解は正しかったと知った。所詮殺気を向けられていてもフラフラとした足取りだ。近くに置いていた小刀で覆い被さってきた瞬間に首の頸動脈を狙い切り付けた。母親は唖然としていたのをよく覚えている。



「死ねよ。」



動けなかった母親を憎しみのまま何度も刺し殺した。



目の前にはぐちゃぐちゃとなったただの肉塊があった。





後ははっきり覚えていない。とにかく人を殺した事だけ。覚えてないのは多分何も考えて居なかったから。考える必要など無かったから。


いつの間にか武装した大人が周囲を取り囲み何かを訴えている声が聞こえる。それは静止の声だったか怒号だったか分からない。







「..........。」






今まで無関係の人までに向けていた刃を自分に突き立てた。



何度も何度も、



何度も、



何度も。



痛みが襲ってくる。


簡単に死なないんだ。


やっぱりここが一番死ねるのに良いとこだったのかな?



静かに死んで行った。もう二度とこの人生の続きは来ないと思って。




..............



........



....




「こ、こは?」



久しぶりに出した声に自分で驚きつつも周囲を見ると森の中に立っていた。確か死んだ筈で二度と目を覚まさないと思っていた。


夢だと思ったが感触が妙に現実味がある。



手には刃物、それとあの時の血塗れの服の状態だった。



よく分からないままに歩いていたが倒れ伏す。この状況になった事を恨んで、でも早く楽になりたいという想いでブツブツと怨嗟の言葉だけを発していく。



次の瞬間景色が変わる。重い体を起こし周囲を見渡すと目の前に一人の年老いた男が自分を見ていた。


老いた男は未知の力で自分を綺麗にしてくれた上、食べ物を出してくれた。自分の知らぬ世界を見せられ興味を持ったのは事実だ。


どうせ死にゆく命ならば最後に自分がやってみたいことをやっても良いだろう。死後に見せた幸せな夢だと認識して『賢者』と呼ばれていたその男と沢山の人から色々を学んだ。



数ヶ月経って夢ではなく現実なのでは無いかと思い始めた。誰にも相談はしていない。時折思い出しては暗く沈んだ感情に囚われていた。










「後は爺にも聞いているだろう?」


「はい。でも実際聞くと本当なんだと驚きますね。」



ゆっくり整理するように話したその内容はやはりと言うべきか報道されていた内容とは違う内容であった。どこがと聞かれれば本人の生活環境やら思いやらといったところだろうか。



「まだ重要な事を思い出せない気がするが今は必要ない事なのだろうか。」


「いきなり全部思い出すのは体に酷ですし少しづつ整理して行きましょう。私も微力ながらお手伝いしますから。」


「ありがとな。」


「当然の務めと言いますか、なんと言いますか。」



ごにょごにょと口篭る私も見て面白そうにされど静かに笑う彼を見てほっと安心したのだった。





空けない宣言したのにまた空いてしまい申し訳ありません。


理由というか言い訳を少しばかり。


一つは、パソコンの不調による保存ミス

心を何度もへし折られました。


二つは、自身の体調不良

リアルが世間の事情が変わってきており忙しくなってます。この先も暫く多忙な日々を過ごしそうです。


三つは、現実逃避してましたあああ。

大変申し訳ない。上二つの理由から大分メンタルやられて、身体も睡眠を欲していてゲームやら漫画やら本読んだりとか諸々しておりました。



そして、重大(?)発表ですが現実逃避の結果もう一作品執筆することにしましたー


わーい、どんどんぱふぱふー


はい、ただの馬鹿です。別サイトにて書いていた作品に関しては構想を再度練り直し書き直す予定です。


二作品で書きたい方を書いて投稿するという形にして週1のペースは保てたらいいなと思ってます。


また、此方の作品に関しても含め、一話分のボリュームを少なめにすることにしました。



勝手ながらご了承下さいませ。


これからも読んでくださると嬉しい限りです。

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