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一般向けのエッセイ

米津玄師について


 最近、米津玄師を聴いています。といってもここ二、三日ですが。


 米津玄師はニコニコ出身で、最近人気が出てきたようです。紅白で話題になりました。ファンの間では天才だ何だと言われているようですが、自分の観点からすると、JPOPの基礎を抑えながらも自分の個性を入れ込める、優秀な人だと思います。破壊的な個性ではなく、きちんと計算して高いクオリティで曲を作れる優等生という印象です。


 音楽について批評する能力がないので、歌詞を見ますが、歌詞を見ても、いい加減な歌詞だとか無知な人が書いた歌詞ではなく、きっちりした教養を持っているという感じます。推測ですが、日本の近代文学と近代詩とか、そういうものをきちんと辿ってきた人ではないでしょうか。そういうものが歌詞に出ていて、自分の言いたい事を歌詞で言う術を心得ていると感じます。


 曲調は、そんなに聴いていないのですが、「Lemon」という最大のヒット曲なんかはJPOPの様式にきっちり則っているという印象です。さあ、感動してくれ、と言わんばかりのストリングスなんかは、わざとらしすぎる感じもしますが、そこまで嫌ではありません。全体の枠組みはポップ、エンタメでありつつ、作者の願望や感性も織り交ぜられる人という感じです。


 後はそんなに言う事もないのですが、「LOSER」という曲が自分は一番好きです。PVでは本人が踊っているのですが、僕がこの曲から想起する「身体イメージ」と、米津本人が実際に踊ってみせる動きが一致するという印象です。あのクネクネした動きはよくわかるなあ……と。まあ、これは単なる好みです。


 米津玄師という人は、作品のクオリティも高いし、才能もある人で、勉強家でしょうし、日本の音楽界に宇多田ヒカルぐらいのインパクトは与えられるんじゃないでしょうか。そう言う事が、米津玄師を過剰に褒める事になるのか、貶す事になるのか、よくわからないのですが、それぐらいの存在ではあるとは思います。


 正直、自分はそこまで、そうしたもの……つまり、宇多田ヒカルや宮崎駿、村上春樹など、エンタメ性とアート性がうまく融合した人が大衆的なものの波に乗って天高く打ち上げられるという現象に、あんまり興味がないというのが本音なのですが、米津玄師という人は結構大きな存在になる可能性はあると思います。僕自身は別の場所に可能性を探したいと思っていますが。

 


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― 新着の感想 ―
[良い点] LOSERだとは良いじゃないか
[一言] おはようございます。米津玄師良いですよね。自分が一番初めに聞いたのは「灰色と青」でしたが、すぐにおっとアンテナにかかりました。 若いお姉ちゃんから尾崎豊世代まで幅広く聞かれてると言うのは凄い…
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