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僕と俺の選択道  作者: カタナナタカ
第1章 それは、人生の序章の序章それでも悩み生きていく
9/30

意思と疎通と馬鹿

あれから6ヶ月経った。

どこから6ヶ月経ったかとするとあの悪神の分身とか言ってたやつと最後に会った時だ。


この1年で変わった大きなことと言えば俺が離乳食を食べれるようになった事だろうか。これで俺も一歩大人に戻る事ができたという事だ。

この離乳食、最初に食べた時は不味すぎて食べれなかった。なんと言うかもどしそうになるぐらい不味かったんだ。あの時は流石の俺も哺乳瓶の食事の生活に戻りたいと思ってしまうほどだった。


まあ、今となってはなれたんだけどな。

・・・・・これ味音痴とかになってないだろうな。

なんかすごい不安になってきた。


・・・・・そんな事よりだ、俺がこの1年何をやっていたかと言うと簡単だ、何もできなかっただ。

本当に何もできなかった。できた事といえばステータスをずっと見ていた事と、お腹が空いた時や、お漏らしした時に騒ぐぐらいしか・・・・・ゴホン、

そう、ステータスを見ていたんだ。



そして俺はステータスを見ていて3つほど気になった事がある。


1つ目は名前が空欄という事。

あの母親は赤ちゃんとしか呼ばないから俺の名前が分からない。空欄って事は名付けてすらいないのかもしれないが。

そんなことより、名前は早く知りたい。見るたびに空欄ってゆうのはなんか嫌な気持ちになるからな。


2つ目は悪貢が少なすぎて命の危機をひしひしと感じるという事。

この1年悪貢の増減が曖昧すぎるため増やし方がわからないし、何をしてしまうと減るのかも分からないので下手な行為をする事ができなかった。

これも全部あいつのせいだ。悪貢が減りすぎて試す事ができなくなってしまったせいだ。あと5減るだけで死ぬとか怖すぎるだろう。

まあ、しゃべる相手が居たってのは暇を紛らわすって事に関してよかったけどな。別にいなくても寂しくなかったけどな。


まあ、それは置いておこう。最後の3つ目だ。

これは本当に信じられない。なぜなら魔0という文字を見つけてしまったからだ。

これは本当に何度も見直した。一回消してもう一回出すを10回以上してしまったぐらい信じられなかった。

何なんだこれ、確かに悪人との契約で才能を大部分失うとは聞いていた。

だが、これのどこが大部分なんだ?ごっそり丸ごと取っていってるじゃないか。ホコリすら見当たらないほど、綺麗になくなってるじゃないか。

せめて1ぐらい残しておいてくれても良かったんじゃないか?


(なあ、そこんとこどう思ってんだよ)


『ああぁ、一言ゆうならなぁ。

回想長すぎだぁ。だなぁ。

なんだやっぱり寂しかったのかぁ?』


(はあ?お前耳ついて・・・・・ないんだな。

じゃなくて誰が寂しかっただ。ちょっとしか思って・・・・・ゴホン。そういや今更なんだがお前ってどうやって俺と話しをしているんだ?耳も口もないのに)



『お前もなんだかんだ話の変え方が下手だよなぁ。

まあぁ、いいかぁ。えっと、なんでお前と俺が喋れているかぁ?だったかぁ。それはなあぁ、俺とお前が意思疎通しているからだよ。そのままの意味でなぁ』


(つまり、俺の思考はお前に筒抜けだし、逆にお前の思考は俺に筒抜けって事か?)


『いやちょっと違うなぁ。別に全部筒抜ってわけじゃねえからなぁ。まあぁ、親しき中にも礼儀ありってやつだなぁ。マナーは大切だからなぁ』


(なるほど、なるほど、それは良かった。

いやあ、全部筒抜けだったら恥ずかしいどころの話じゃなかったからな。本当に良かった。

で、どうやったらそのオンオフとゆうか、通じるとか通じないとかみたいな事はどうやったらできるようになるんだ?)


『・・・・・・・ああぁ、そんなの簡単だぁ。

通じてほしくないって思いながら考えれば通じないように・・・・・なる。なあぁ、簡単だろう?』



(・・・・・ああ、確かに簡単だな。

こっちが予想してた以上に簡単だな。

じゃあちょっと試してみてもいいか?

ほら、前みたいに不都合とかあったらいけないしな)


『ああ全然問題ないぞ。勝手にやってくれ』


(じゃあ、やってみるわ。

スウーーーッ、悪神のピーーーーーーーーーーーーーーーーッ。[大変不快な内容のため自主規制が入ります。申し訳ございませんがしばらくお待ちください])


『・・・・・・・・・・・・・・・・・』


(フゥッ、スッキリした。自分で思ってたよりストレス溜まってたんだな。

悪口や罵りが頭の中に浮かび上がってくる浮かび上がってくる。

それにしても、本当の事を言ってたんだな。いつもすぐに口はさんでくるのに今回はしてこなかったし、火の玉も別になんともなかったしな。

でも、おかしいな。騙してると思ってたんだけどな。

まあ、いいか。いつもこんな感じで本当の事をテキパキと教えてくれたら俺もストレスたまらんのに。ホントダメなやつだな)


『(バカがぁ。ちゃんと聞こえてるぜ。今まで俺がすぐに口をはさんでたのは今この瞬間のためだったんだからなぁ。・・・・・まあぁ、偶然だったんだがぁ。恐らく知能が低いから騙しきれたんだろうなぁ。マジで危なかったぁ。危うくキレかけた場面がいくつあったかぁ。

それもこれも、これからのこいつの弱みなどを俺が握るためと思うなら安いもんだぁ。今は笑ってればいいさぁ、今後主導権を握るのは俺だと知ったらどんな顔になるのか見れないのが残念だぜ。

ククッ、ハッハッハッハッハッ。


・・・・・そういやぁ、もしこいつが思考が筒抜けなのが一方的って知ったとしても、止める方法ないから俺が我慢してた意味ないんじゃぁ・・・・・・・・いやぁ、違う。そう、思考が筒抜けとも知らないで恥ずかしい事を考えてるのを見るのが面白いんだぁ。

そう、俺はぁ、そのために悪口に耐えたんだぁ。

断じてその考えに至らなかったからじゃあねえ。

俺はこんなバカと一緒じゃあねえんだぁ』



(悪神、俺、これからもお前とちゃんとやっていけそうだよ)


『・・・・・・ああぁ、そうだなぁ』



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