契約と説明と続き
『そんじゃあぁ、契約の確認に入るぜ、あと、途中でちゃちゃ入れやがったらもう言わねえからなぁ、気をつけろよ、じゃあいくぜ、
1.汝、復讐者なり。
よって、汝のなすべきことは、数多の魂を屠ることなり。
2.この復讐において我悪神は、汝をできうる限り助けるものとする。
3.2の助けにおいて、汝は、強大な力を望むなら、悪行をこなす又は魂を送らねばならない。
4.汝の命において、我は契約主として、死ぬときは、首をはねられる、心臓・脳を貫かれる又は破壊される、悪貢がなくなる以外で死することがないように生かし続けることとする。ただ例外もある。
5.4において、出血多量、もしくは、心臓以外の内臓を破壊されすぎた場合、そして他者によって呼吸ができない時間が長時間続き呼吸できなくなり、窒息した場合この限りではない。
6.この契約は契約者が死なぬ限り続くものとする。
又、契約者は死した後、我にその魂を捧げるものとする。
っとまあぁ、こんな感じだなぁ』
(・・・・・3〜5について全く聞いてねえ。
初耳だわ。
何、俺毒とか呪い、効かない体なの?
え、強すぎない?
ていうか、そんな大事なこと教えてくれてなかったのかよ。
マジでありえないだろ。どうなってんだよあいつ。
毒、呪い効かないとか最重要に伝えるべきことじゃねえか)
『ああぁ、なんか感じがいしてるっぽいからまたぁ、一から説明しなきゃ何ねえのかよ。
はあぁ、まじでめんどくせえ。
でも、本体に頼まれたし、やらなきゃなんねえかぁ。
おい、詳しく説明してやるからもう一回聞け』
(何だ、詳しく説明できんのかよ。
なら始めからそうしたらいいのに、全く要領悪い奴だな)
『こいつ、まじで生命活動止めてやろうかぁ。
てめえが理解しないから説明しなきゃなんねえんだろうがぁ』
(ほんと、調子に乗りましたごめんなさい)
『チッ、次調子乗ったらまじで一瞬だけでも止めるからなぁ。
じゃあぁ、説明を始めるぞ。
まず、1についてだがこれは、そのままの通りでありそうでない。なぜかとゆうと、数多の魂とはぁ、お前の復讐相手に限らんからだぁ』
(つまり、他の人間を殺すことも入ってるってことか?)
『その通りだぁ。まあぁ、お前の復讐相手であるやつら以外はぁ、別に屠る必要はないがなぁ。
しかし魂はぁ、人間だけに限らないんだよなぁ。
つまり、モンスターでも動物でも虫でも構わんってことだなぁ』
(なるほどな、魂はこの世の全ての生命ってことか)
『まあぁ、正確にゆえばぁ、レベルを持つものってことだなぁ』
(ふぅーん、ただの木とか草とかに攻撃しても意味はないってことか。
まあ、俺、復讐相手以外積極的に殺さないけどな)
『はあぁ、やれやれ。
これだからおまえはぁ』
(何だこいつ無茶苦茶腹がたつな)
『それについてはぁ、2と3が関わってくるんだがぁ、それの説明は後にして先に4と5の説明を先にしたほうが楽だなぁ。
4と5についてだがぁ、お前はぁ、毒、呪いは効かないって言っていたがそんなことはねえからなぁ。
確かに呪いに関して言えばぁ、おまえは大抵のやつは効かねえ。
これはぁ、すでにお前が悪神と契約して、最高級の呪いを魂に受けて、刻み込まれてるからだなぁ』
(え、なに?
悪神との契約って呪いだったの?
そんなの一言も言ってなかったじゃねえか)
『ククッ、バカがぁ。
一般人からしたら悪神との契約なんて呪い以外の何物でもないだろうがぁ。
というかぁ、お前はすでに一度受けて耐え切ったんがなぁ』
(・・・・・あの夢のことか。
なるほどね、確かにあれが呪いってことなら納得できるな)
『まあぁ、そういうこったぁ。
で、続きなんだがぁ、呪いはぁ、直接じゃなく空間にかかってる場合や、お前を対象にしていない場合は効く可能性がある。
そして、毒に関して言えばぁ、普通に効く。
なぜなら毒はぁ、内臓を潰すものや呼吸できなくなるものなどもあるからだぁ。
まあぁ、それでもたいていの毒は効かないだろうし、一般人よりはぁ、毒が回んのも遅い・・・・・と思われる』
(おい、思われるってなんだよ。おかしいだろ。
神様だろ、思われるってないだろ、普通)
『・・・・・神も万能じゃねえってことの証明とも言えるんだがぁ、正直この先、どんな強力な毒ができるかも分からんからなぁ、確約はできねえんだよなぁ。
それに対して呪いはぁ、今より昔の方が圧倒的に優れていたからぁ、確約できんだよ』
(まあ、そりゃあそうか。
神が万能なら何も問題なんぞ起こらんよな。
・・・・・で?
2と3の説明は何なんだよ。
1と関係があるとか言ってたけど)
『ああぁ、2と3の説明かぁ。
そういやぁ、飛ばしてたなぁ。
それじゃあぁ、するかぁ。
2と3はぁ、1と関係あるって言ったがぁ、実はぁ、4にも少し関係あるんだよなぁ。
4で、悪貢が尽きた場合とあるだろう、それが実は2と3の重要なポイントになってくるんだよなぁ』
(イヴィルペイ?
何だそれは?)
『そっから説明すんのかぁ、めんどくせえなぁ。
悪貢ってのは言っちまえば悪徳みたいなもんだぁ。
(ああぁ、これは悪徳も知らねえなぁ)
ええっと、宗教で善行を積めば〜とかってゆうときあるじゃねえかぁ、ああ言うのを徳を積むって言うんだがよ・・・・・ああぁ、善行がまず何かわかんないって?
はあぁ、まあ大まかに言えばぁ、生物の命を救うとかぁ、人に施しを与えたり親切にしたりするとかぁ、まあぁ、そんな感じだと思っとけばいい。
お前にはぁ、難しいことはどうせ分からんだろうからなぁ。
そもそもお前、前世で宗教に入ってたよなぁ。
・・・・・ああぁ、適当に流してたって?めんどくさがったと。納得したわ。いろいろと。(どうせ、こんな感じで興味のないやつはぁ、全部流してたからこんな馬鹿になったんだろ)
はあぁ、まあいい。
これで悪徳がどんなんかわかったなぁ。
言ってしまえば徳の逆、生命を奪い、害を与え、不親切にするってことだなぁ、だいたいはぁ。
まあぁ、これで分かったろう?
なぜ他の魂も送るべきなのかぁ。
お前はぁ、他の魂を送ることにより、より強くなり、そしてより、復讐をしやすくなるってことだぁ。
そして言っとくと4の悪徳が尽きるってのはぁ、てめえが徳を積んで悪貢が減るかぁ、力のために悪貢を使いすぎたりするってことだぁ。
ここまではいいかぁ?』
(ああ、イイぞ。
早くその力ってやつの手に入れ方を教えてくれ)
『・・・・・死ぬことやぁ、悪貢の増やし方を聞く前にまず、力の手に入れ方を聞くのかぁ?』
(当然だろ。
復讐に最も必要なことはそれだろう。
ならそれをまず聞くさ)
『・・・・・ククッ、ハハッ、ハッハッハッハッハッ、生まれて初めてだぜこんなに笑ったのわぁ。
まあぁ、生まれてまだ1年ほどしか経ってねえんだけどなぁ。
そんなことよりだぁ、確かに力の手に入れ方は大事だがぁ、先に悪貢の増やし方と死について聞いとけよ。
損はねえし、説明もしやすいからなぁ』
(なんだそりゃ、俺に選択権はねえのかよ)
『あるわけねえだろ』
(・・・・・ひでぇ)